キンシコウがいる熊本市動植物園!おすすめ動物とアクセス・営業案内

01/07/2019

ホッキョクグマ、ゾウ、ビッグキャット!見どころたくさん

2016年4月、熊本を襲った大きな地震。

熊本市にある動植物園もその被害者のひとつ。正門や猛獣舎付近は大きく破損し、猛獣たちは避難せざるを得ない状況でした。

臨時休園、そして部分開園へ。

しばらくの間、限られた区間にいる限られた動物しか見ることはできず。まばらな来園者、壊れた歩道、工事の音……地震の爪痕を感じる園内でした。

募金を募り、復旧に努める日々が続く中、ついに、2018年12月全面オープンとなりました!

新たなスタートを切った熊本市動植物園のアクセスと営業案内をお届けします。さらに、キンシコウやユキヒョウ、ホッキョクグマなどおすすめ動物たちを紹介します。

マルル ホッキョクグマ 熊本

熊本市動植物園とは?

総面積24.5万平方メートル。およそ120種類の動物が暮らしています。

熊本市動植物園は、植物園が併設されています。そのため、実際に動物がいるエリアは半分程度の広さでしょう。急な勾配もなく、とくに疲れる動物園ではありません。

中央には小さな遊園地があります。池の周りを走るモノレールに乗れば、高い目線から動物たちを見ることができます。

老若男女楽しめる熊本市動植物園。わたしが思うキーワードはふたつ!

大型動物の飼育

入園料の安さに見合わず、トラやゾウ、ホッキョクグマなど食費のかさむ大きな動物を飼育しています。

真新しい動物園ではありませんが、迫力のある姿を近くで観察することができます。

熊本市動植物園 アフリカゾウ

希少動物の展示

そしてもうひとつ。世界的に珍しい動物の展示です。

日本で唯一、中国三大珍獣キンシコウに会うことができます。その美しい姿は必見!

さらに、飼育数の少ないクロサイユキヒョウ、マサイキリンなど珍しい動物が多数飼育されています。

熊本市動植物園 ユキヒョウ スピカ

熊本市動植物園のアクセス

1. 電車

路面電車が走る街、熊本市。

熊本駅を利用する方は、市電「熊本駅前」から健軍町行きに乗車。40分ほどで 「動植物園入口」に停車します。

また、JR豊肥本線に乗り継ぎ、新水前寺駅で下車。そこから路面電車に乗ることもできます。

「動植物園入口」からは、徒歩10分。動物園へのアクセスは比較的良好です。

2. バス

熊本市中心部にある交通センターから、秋津小楠記念会館(県庁経由)行または若葉小学校(県庁経由)行に乗車すると、動植物園前まで行けます。

この路線は、熊本城やアーケード前、水前寺公園など熊本の観光名所も通ります。

駐車場は休日の混雑が予想されます!

駐車場代は平日無料。土日祝日は1回200円です。

スペースは比較的広いですが、休日の駐車場は混雑しています。

お休みの日は、早い時間の来園か、公共交通機関の利用がおすすめです。

熊本市動植物園の営業案内

開園時間は9~17:00。

休園日は毎週月曜日、祝日の場合は次の平日がお休みです。また、第4週のみ月曜日は開園し、火曜日が休園となりますので、ご注意ください。

入園料は大人500円とリーズナブル!さらに、小・中学生は100円、未就学児は無料です。

熊本市動植物園の公式HPはこちら


休日の開園30分前に到着したわたし。車は数台だけ、混雑全くなし。しかし、9時近くになるとぞくぞくと車が入ってきました。

急いで券売機へ向かいチケットを購入。すでに正門前には開園待ちの列ができており、わたしの後ろにもずらりと人が並びました。

熊本市動植物園の復活に嬉しさと楽しみを感じながら、いざ入園です!

熊本市動植物園で会える動物たち

肉食動物(食肉目)

2016年の熊本地震後、九州各地へ避難していた熊本市動植物園のビッグキャットたち。破損した獣舎が整備され、2018年10月に戻って来たばかりです。

今回の工事はリニューアルではなく復旧。大幅な改装は行われず、以前の面影を感じます。

大きな変化は、鉄格子の檻が取り外されガラスビューになったこと。

動物を観察しやすい展示場へ生まれ変わりました。

さらに嬉しいことに、少しだけ鉄格子部分が残されており、動物の匂いや音を感じることもできます。

アムールトラ

食肉目ネコ科ヒョウ属。ロシア・アムール川流域に生息するトラです。

アムールトラのメス、チャチャ(2011年生)が飼育されています。

チャチャは2013年に静岡市立日本平動物園からやって来ました。地震の後は、福岡県到津の森公園へ避難していました。

ほんの数年の間に移動を繰り返し、ストレスを抱えているのではと心配です。

開園後は観客の前を行ったり来たり、落ち着かない様子でした。しかし、お昼前に見に行くと、どっぷり座っていました。

熊本市動植物園 アムールトラ チャチャ

ウンピョウはいません

食肉目ネコ科ウンピョウ属。おもに東南アジアに生息しています。日本には10頭ほどしかいない珍しい動物です。

以前、オスのジュールとメスのイーナが飼育されていました。2頭は2004年によこはまズーラシアで誕生した双子。2016年3月に熊本へやって来ました。

ざんねんながら、2019年にイーナが死亡。翌年にはジュールも亡くなりました。よって、現在熊本市動植物園にはウンピョウはいません。

熊本市動植物園 ウンピョウ

ライオン

食肉目ネコ科ヒョウ属。

現在、3頭のアフリカライオンが飼育されています。

2008年生まれのオス、サン。リボイ(2016年没)のパートナーとして2015年にアフリカンサファリからやって来ました。約4か月後に被災し、大分県に帰省していました。

アフリカンサファリへ避難したときも、熊本市動植物園へ戻って来たときも、周りの心配をよそにお肉にがっつく始末。オスライオンらしい強くたくましいサンです。

サンのパートナーは2013年生まれのメス、クリア。

アフリカンサファリに帰省中のサンと相性が良さそうだったクリア。2018年10月、サンのお嫁さんとして大分県からいっしょに移動して来ました。

熊本市動植物園 ライオン

2019年5月、皆の期待通り、クリアは3頭の赤ちゃんを産みました。

熊本市動植物園 ライオンの親子 赤ちゃん

レオ(オス)、ココ(メス)、サニー(メス)と名付けられ、すくすくと成長。2020年3月に、レオとココは両親の故郷アフリカンサファリへと移動しました。

現在、熊本市動植物園は、サン、クリア、サニーの3頭を飼育しています。

ユキヒョウ

アルタイ山脈やヒマラヤ山脈に生息する食肉目ネコ科ヒョウ属の動物です。

現在の飼育数は1頭。

メスのスピカ(2005年生)は、多摩動物公園生まれ。2006年に熊本市動植物園へ移動して来ました。被災後は、大牟田市動物園へ避難していました。

相変わらず美しい、もこもこのスピカ。寒い季節がとても似合います。

熊本市動植物園 ユキヒョウ スピカ

開園直後は、落ち着きなくウロウロ。ガラスの前を通るたびに歓声があがります。

朝の見回りを終えて安心したのか、しばらくすると少し高いところで横になりました。いつものスピカスタイルです。

そして、お昼前には自慢のしっぽを巻き付け、大きな肉球を枕にすやすや。

熊本市動植物園 ユキヒョウ スピカ

どのスピカも素敵。時間を変えてみると、いろんな表情が見れて嬉しいですね。

ホッキョクグマ

食肉目クマ科クマ属。北米やロシアなど北極圏に生息する動物です。

オスは体長2メートル、体重400キロを超える巨体。地上最大の肉食獣として知られています。

ホッキョクグマにとってはものすごく狭い殺風景な展示場。しかも、人間が上から見下ろすタイプで、決して良い施設とは言えません。

しかし、熊本市動植物園のホッキョクグマはとても魅力的。その名は、マルル。

2012年生まれのマルル(メス)は、2014年に札幌市円山動物園から2年契約でやって来ました。母子を離し、次の繁殖を促す目的です。

来園当時まだ2歳にもなっていなかったマルル。それはそれは可愛くて瞬く間に人気者となりました。

熊本市動植物園 ホッキョクグマ
2015年撮影

双子だったマルルは、熊本に来てひとりぼっち。周りの心配をよそに、元気に動きまわり遊びだしたマルル。現在でも活発な様子を見ることができます。

先日は、カラフルな湯たんぽをゲットしていました。がじがじするのがお気に入りの様子。

マルル ホッキョクグマ 熊本

硬いプラスチックの湯たんぽも、すぐぼろぼろになっていきます。

マルルはしばらくするとプールをあがりました。台の上で2足立ちし、湯たんぽを豪快に放り投げます。

マルル ホッキョクグマ 熊本

そして勢いよくジャンプ!からのキャッチ!

湯たんぽが壁やフェンスに当たる音とマルルが飛び込む音が響きます。あっという間に周りは人だらけになりました。

夏に訪れたときは、ボールで同じような遊びを繰り返していました。マルルがよくする遊びなので、タイミングが合えば見れると思います。

ただ、観覧スペースに水しぶきがかかることもしばしば。ご注意ください。

円山動物園のホッキョクグマであるマルル。2016年以降は1年ずつ期間を延長している状況です。いったいいつまでマルル飼育が続くのか……遅かれ早かれ熊本から旅立つ日が来るのでしょう。

まだまだあどけないマルル、ぜひお見逃しなく!

マルル ホッキョクグマ 熊本

オタリア

食肉目アシカ科オタリア属。南米大陸の沿岸部に生息します。

一見アシカにそっくりですが、少し大きめ。オスは体長2.5メートル、体重300キロ以上にもなります。また、おとなオスの首周りにはたてがみが生えています。

熊本市動植物園では現在、未来(ミク)を飼育しています。1998年生まれのオスです。

ざんねんがらメスのマイは、2020年に23歳で死亡しました。

たまにぷはーっと観覧者の近くで息継ぎをしたり、フェンスにぶつかって来たり、サービス精神旺盛な未来。太くて毛深く、アシカとは違うことがわかります。

暑い日にはへばっていることもありますが。夏に行われる氷のプレゼントは要チェックイベントです。

オタリア 熊本市動植物園

草食動物

クロサイ

アフリカに生息する奇蹄目サイ科クロサイ属の動物。シロサイより体も顔も小さいのが特徴的です。日本には20頭ほどしかおらず、IUCN近絶滅種(CR)に指定されています。

以前はシロサイが飼育されていた熊本市動植物園。2015年、2016年と相次いで死亡し、サイのいない動物園となりました。

熊本市動植物園 シロサイ
2016年に亡くなったシロサイのメグミ

そして、熊本地震が発生。

復旧に時間と費用がかかる中、2018年3月、クロサイのオスがやって来ました。6月にはメスも来園。驚きと喜びのニュースでした。

熊本市動植物園のクロサイ展示場は、真ん中が柵で区切られています。猛獣舎側とチンパンジー舎側から観察することができます。

広くはないものの、単独行動をとるクロサイにとってプライベートなスペースは大切。木の葉や枝を好むクロサイ用に展示場の植樹を行っています。

クラッグとミミカ|熊本市動植物園のクロサイ

2001年8月安佐動物公園生まれ。繁殖を目的とした貸借契約(ブリーディングローン)により、2004年和歌山県のアドベンチャーワールドに移動しました。

案内板には、やんちゃで食いしん坊と書かれていました。開園直後は、獣舎への入り口や柵にガツガツと角を当て、大きな音を立てていました。

豪華な耳毛と額側の長い角が特徴的なクラッグ。

クロサイ クラッグ 熊本市動植物園

しばらくすると朝の興奮が嘘のように、仏の顔でスヤスヤ寝ていました。

そして、クラッグの向こう側に見えているのがパートナーのミミカ。

2009年4月上野動物園生まれ。クラッグ同様、ブリーディングローンにより2012年アドベンチャーワールドに引っ越しました。

クラッグに劣らない立派な体格のクロサイです。均整のとれた2本の角が美しく、長い耳毛は生えてません。

クロサイ ミミカ 熊本市動植物園

来園時、搬入に苦労したクラッグと対照的に、1時間もかからず寝室へ入るという偉業を成し遂げたミミカ。しかしながら、展示場に慣れるには時間がかかったようです。

先日わたしはミミカと初対面。ラッキーなことに、ミミカは観覧スペースのすぐ目の前に陣取り、手が届く距離にいました。

クロサイ ミミカ 熊本市動植物園

現在は、クラッグもミミカもリラックスした様子で一安心。

ミミカはクラッグのお嫁さん候補として、上野から和歌山へ移動。しかしながら、繁殖には至りませんでした。

そこで、サイ飼育経験のある熊本市動植物園へ転居。環境を変えることが、2頭の関係性の変化を生むのでは、と期待しています。

個体数減少が顕著なクロサイ。シロサイに比べると神経質で攻撃的なため、飼育が難しいと言われています。

今回の選択が吉と出るか凶と出るか。答えはもう少し先になりそうです。

カバ

鯨偶蹄目カバ科カバ属。サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に広く分布しています。体長3メートル、体重1トンを超す大きな動物です。

現在、熊本市動植物園には2頭のメスのカバが飼育されています。

モモコとソラ|熊本市動植物園のカバ

1997年6月愛媛県立とべ動物園生まれのモモコ。2010年に熊本にやって来ました。体重が1.5トンもある立派なカバです。

2012年5月東武動物公園生まれのソラ。2015年に来園した当時の体重は、まだ800kgでした。現在はおよそ1トンに成長しましたが、モモコの方が500kgほど重く、ソラは明らかに小柄です。

ソラをすんなり受け入れたモモコのおかげで、あっという間に2頭は仲良しになりました。現在でもモモコの後を付けてまわるソラ。

獣舎から出てきてプールへ入るときも。

カバ 熊本市動植物園

プールからあがってひなたぼっこするときも。モモコとソラはいっしょ。

カバ 熊本市動植物園

甘える妹の相手をする姉という感じでしょうか。平和な2頭の雰囲気にとても癒されます。

カバ 熊本市動植物園
左:モモコ  右:ソラ

シフゾウ

鯨偶蹄目シカ科シフゾウ属。野生では絶滅した動物です。

体長2メートル、体重180キロ前後と大型。オスはトナカイのように立派な角を持ちます。

熊本市動植物園 シフゾウ

縦長の展示場なので動物との距離があります。柵や檻もあるので、写真はおろか観察もしにくいのが難点。

熊本市動植物園には、現在2頭のシフゾウ、チョッパーとありさが暮らしています。

2013年生まれのオス、チョッパー。多摩動物公園のセナ(メス、2005年生)、安佐動物公園のアスカ(オス、2009年生)の弟です。

2017年には多摩動物公園から、お嫁さん候補のありさ(2004年生)が来園。

まだ、おめでたい報告はありませんが、今後繁殖がうまくいくことを願っています。

日本では、熊本を含む3か所でしか会うことができない珍しい動物です。ぜひお見逃しなく!

マサイキリン

鯨偶蹄目キリン科。アフリカ大陸サバンナに生息する首の長い動物です。

熊本市動植物園では現在1頭のオス、秋平が飼育されています。秋平は、複雑な模様を持つマサイキリンです。

マサイキリンの嬉しいニュースと悲しいニュース

秋平の父親リキは2009年に静岡市立日本平動物園から繁殖のためにやって来ました。リキは2頭のメスと繁殖に成功しています。

2016年1月にランとリキの息子、冬真が誕生。同年9月、小春とリキの第1子、秋平が誕生しました。

全国的に珍しいマサイキリンの繁殖に成功した熊本市動植物園。小春の震災を乗り越えた出産は大きな話題となり、多くの方に笑顔を届けました。

おとなオス・リキ、おとなメス・ランと小春、そして赤ちゃんキリン・冬真と秋平。一時は5頭もマサイキリンがいるにぎやかなキリン舎でした。

熊本市動植物園 マサイキリン

しかし、秋平誕生翌月に、当時国内最高齢22歳だったランが死亡。

さらに今後の繁殖も期待されていたリキは、2017年10月、あまりにも早すぎる死を遂げました。まだ9歳でした。

そして、2018年7月には小春が11歳という若さで突然死。おなかの中にはリキとの第2子がいましたが、助かりませんでした。

秋平の兄、冬真は2017年11月ブリーディングローンにより宮崎市フェニックス自然動物園へと移動。 2020年、めでたく冬真は繁殖に成功しました。

熊本市動植物園 マサイキリン

一方で、あっという間にひとりぼっちになってしまった秋平。

放飼場の奥でひっそりとたたずんでいました。まだ幼く小さいので、さみしそうに感じました。

現在、日本には7頭しかいないマサイキリン。

兄、冬真のように早くパートナーが見つかりますように。そして、父になれる日が来ますように。

マサイキリンに会える動物園
  • 熊本市動植物園
    秋平(2016年生)
  • フェニックス自然動物園
    コユメ(2012年生) 冬真(2016年生) コナツ(2020年生)
  • 平川動物公園
    ハート(2010年生) ハヤテ(2016年生) アヤト(2019年生)

アフリカゾウ

文字通りアフリカに生息するアフリカゾウ。アジアゾウより耳や体が大きく、牙も立派なゾウです。

エリとマリー|熊本市動植物園のアフリカゾウ

現在、エリとマリーが飼育されています。2頭は1984年(推定2~3歳の時)に来園して以来、熊本の人々に愛され続けています。

しっぽの先にふさ毛。外側に伸びる短めの牙が特徴のエリ。

熊本 アフリカゾウ エリ

毛のないしっぽと内側に伸びた長い牙が特徴のマリー。エリより体が大きく、優位な個体です。

一方で、泥浴びや水浴びの習性があるのに、雨が苦手という、ちょっと不思議なマリーさん。

熊本市動植物園 アフリカゾウ

放飼場と観覧スペースの間は堀で仕切られ、目の前を遮るものはありません。すぐそばにアフリカゾウがいると大迫力です。

熊本市動植物園 アフリカゾウ

しかし、放飼場は2頭のアフリカゾウが暮らすのに十分とは言えない広さ。どこの動物園も同じですが、飼育下のゾウは運動不足に陥りがちです。

熊本市動植物園では、展示場に水場を設けたり、フィーダーを置いたり、動物たちが飽くことなく楽しんめるようエンリッチメントに取り組んでいます。

九州地方でアフリカゾウに会えるのは、熊本市動植物園だけです。ぜひ、ゆっくり観察してみてください。

サルの仲間(霊長目)

クロクモザル

正門から入り最初に見えるのはサル島。面積は狭いものの、水堀で囲まれた開放的な島が2つ並んでいます。

ひとつはリスザル、ひとつはクモザルの展示場です。

霊長目クモザル科クモザル属。体長50センチ前後、体重10キロ以下。おもに中央アメリカの森林地帯に生息しています。

小さな顔に細長い手足が特徴的なサル。

熊本市動植物園 クモザル

入園して最初に目に飛び込んでくるので、多くの方が足を止めます。パノラマ展示により開放的な展示場にいるクモザルは、魅力たっぷり。

すこし手狭に見えますが。島中央にはタワーがあり、クモザルの身体能力を垣間見ることが出来ます。

熊本市動植物園 クモザル

野生での研究報告がほとんどなく、謎多きクロクモザル。IUCNレッドリストでは絶滅寸前と評価されています。

そんななか、熊本市動植物園ではクロクモザル繁殖に成功しています。5頭以上が放飼されており、小さな子どももいました。

あまり知名度は高くありませんが、特徴的な愛らしい顔とコミカルな動きに注目です。

熊本市動植物園 クモザル

エリマキキツネザル

霊長目キツネザル科エリマキキツネザル属。マダガスカルに生息する動物です。

顔の周りの毛が長いことが名前の由来です。体長は50センチほど、しっぽはそれより長い。大型のキツネザルです。

熊本市動植物園では、クロシロエリマキキツネザルが飼育されています。

熊本市動植物園 エルマキキツネザル

朝訪れたときは、丸い団子になっていました。

猫背ならぬ猿背。

しばらくすると皆出てきて、せわしく周りを警戒しているようでした。

熊本市動植物園 エリマキキツネザル

食用として乱獲されていたエリマキキツネザル。農地開拓が彼らをさらなる窮地へと追いやりました。

現在はIUCNレッドリストにおいてCR(近絶滅種)と指定されています。

マンドリルはいません

アフリカ西部に生息するオマキザル科マンドリル属の動物。

熊本市動植物園には、オスのコタロウとメスの穂奈美が暮らしていました。

ざんねんながら、2019年に穂奈美(26歳)が、2021年にコタロウ(24歳)が死亡しました。現在、熊本市動植物園にマンドリルはいません。

熊本市動植物園 マンドリル コタロウ

キンシコウ

おもに中国の山岳地帯に生息しています。美しい黄金色の毛を持つことから、ゴールデンモンキーと呼ばれる珍獣。

フェイフェイとヨウヨウ|熊本市動植物園のキンシコウ

1990年代に中国の動物園からやって来たオスのパオパオとメスのヘンヘン。繁殖に成功し、3頭の子どもとともに飼育されていました。

2016年熊本地震後、キンシコウ舎が使えなくなり仮住まいをしていまいした。慣れない暮らしをしている最中、2018年両親と長男のシンシンが亡くなりました。

パオパオとヘンヘンは数年前から衰えが見られ、人間で言うと80~90歳の老夫婦。息子のシンシンも60代くらいと高齢になっていました。

突然環境が変わりストレスもあったのでしょう。そして、元来寒い地域に住むキンシコウにとって、昨年の異常な暑さは致命的だったと思います。

現在は、オスのフェイフェイ(1999年生)とメスのヨウヨウ(2004年生)の2頭のみとなりました。

熊本市動植物園 キンシコウ
熊本市動植物園 キンシコウ

近親交配を避けるため、兄妹は別々に展示されています。檻越しにスキンシップをとるほど、仲が良い2頭。

毛の色が濃く、体格が良い個体が、オスのフェイフェイ。ヨウヨウは色が淡いので、見分けは簡単。

やはり標高が高いところが好きなのでしょうか。展示場上部にいることが多く、少し見えにくいです。

家族の死や環境変化を乗り越えて、健康に過ごしてほしいと切に願います。

ニホンザル

展示されているニホンザルたちのルーツである熊本県球磨郡を再現。大きく2か所観覧スペースがあり、異なる趣を取り入れています。

ヒトの手が加えられた里山と、

熊本市動植物園 ニホンザル

木々が折り重なる自然の奥山。

熊本市動植物園 サル山

ひとつの展示場に配置され、ニホンザルたちは自由に行き来することができます。

昨年5月にはオスの赤ちゃん、サスケが誕生しました。小さいので簡単に見つけることはできましたが、うまく写真は撮れず。ざんねん。

入り組んでいるからか、なぜか人気のないニホンザル周辺。入口には小さな看板があります。通り過ぎないよう注意です。

熊本市動植物園 ニホンザル

ワオキツネザル

霊長目キツネザル科。アフリカ大陸南東に浮かぶマダガスカル島に生息しています。名前の通り、「輪」模様の「尾」が特徴。

以前は正門付近のモンキーアイランドにいたワオキツネザル。もっと大きな島にお引越ししています。

熊本市動植物園 ワオキツネザル

動物との距離は遠くなったものの、より自然で開放的な放飼場。ワオキツネザルたちも喜んでいることだろうと思います。

木に登ってみたり、

熊本市動植物園 ワオキツネザル

悠々とひなたぼっこをしたり、

熊本市動植物園 ワオキツネザル

すっかり慣れてリラックスしているように見えました。

通路から一段下がった場所なので、気づかず通り過ぎる方も多いようです。シフゾウ舎付近にある階段を降りると、同じ目線から見ることもできます。

熊本市動植物園 ワオキツネザル

チンパンジー

霊長目ヒト科チンパンジー属。コンゴ民主共和国やルワンダなどアフリカ赤道付近に生息します。

2016年熊本地震により、2年以上チンパンジーの展示は中止されていました。

現在、1人のオスと4人のメスが暮らしています。

チンパンジー愛ランドと名付けられた展示エリア。大きな建物と池に浮かぶ島からなります。

屋外だけでなく、ガラス張りの室内展示場もあります。

熊本市動植物園 チンパンジー

室内と島をつなぐ橋にはたくさんのお野菜が取り付けられていました。

島中心には大きなタワー。柱や木をつなげるように、たくさんのロープが張り巡らされています。

熊本市動植物園 チンパンジー

遠くからでもチンパンジーの姿が見れて嬉しい限りです。

熊本市動植物園 チンパンジー

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その他

フンボルトペンギン

ペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属。チリやペルーに生息する鳥類です。日本の環境に適応し、動物園や水族館でよく見かけるペンギンです。

目から口周辺がピンク色。胸の黒帯が1本のフンボルトペンギン。

熊本市動植物園 ペンギン

熊本市動植物園のペンギン展示場は、砂利や木々を利用しペルーの海岸を再現しています。 同じ目線から、そして水中から見ることができます。

柵にアクリル板を用いることで、おとなも子どもも近距離でペンギンを観察することができます。

エサを飲み込む喉の動きを見たりペンギン臭を感じたり、近いからこそわかることも多々。満足度が高いペンギン展示場です。

熊本市動植物園 ペンギン

カピバラ

お隣には同じく南米原産の動物。げっ歯目テンジクネズミ科カピバラ属のカピバラです。

熊本市動植物園 カピバラ 冬

写真奥のカピバラがオレンジになっているのが、わかりますか?小屋の天井に設置されたヒーターで暖をとっていました。

また、夏にはプールに入る様子も見れます。

熊本市動植物園 カピバラ プール

動物園だけでなく、植物園と遊園地が併設されている熊本市動植物園。

いちばんの魅力は、キンシコウ!日本では、ここ熊本でしか会うことができない非常に貴重な動物です。

また、ライオンやホッキョクグマ、ゾウなどの大型動物、クロサイやユキヒョウ、シフゾウなどの珍しい動物を多く飼育しています。

猛獣や大きな動物が好きな方にとっては、とても満足度が高い動物園。

被災した動物や人々が再び同じ場所で輝いています。ぜひみなさんもリスタートした熊本市動植物園を訪れてみてください。

熊本市動植物園 ユキヒョウ スピカ

以上、熊本市動植物園でした。