オスライオンの仕事とは?ライオンの群れプライドの厳しい生活

プライドとオスライオン|動物の豆知識

百獣の王として世界中に知られている屈強な動物、ライオン。

動物園のライオンと同じようにゴロゴロ過ごしているのでしょうか?

今回は野生のライオンの生活や繁殖についてお話したいと思います。

ライオンは食肉目ネコ科ヒョウ属に分類されます。

ビッグキャットとしては、唯一群れをつくって生活しています。

プライドとは?

ライオンは、1~数頭のオスと10頭前後のメスや子どもから成る、プライドと呼ばれる群れをつくって生活しています。

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オスライオンを中心とした群れを形成する

複数の成熟したオスがプライドにいる場合は、オス同士は兄弟のことが多いと言われています。

通常、複数オスの方が強く、大きなプライドを有する傾向にあります。また、3頭のオスが2つのプライドを支配する例も確認されています。

プライドのメス同士は、姉妹や母子など血縁関係があります。そのため、非常に絆が強く、一生涯同じプライドに属すことが一般的です。

一方、オスライオンは、プライドのメスと血縁関係はありません。群れにおけるリーダー(オスライオン)は、数年おきに入れ替わります。

メスライオンの仕事

メスは、おもに狩りと子育てを担っています。

子育ては群れのメス全体で行い、自分の子以外も大切に扱われます。親が狩りに行く際は、別のメスが子守りをしてくれます。

アフリカンサファリ ライオン
プライドのメス同士は血縁関係があり、絆が強い

数頭のメスが隊列を組み獲物に忍び寄り、次々と襲いかかる様子は強烈です。

また、ヌーやスイギュウなど大きな動物を捕らえるときや空腹のときなどには、オスも狩りに参加することがあります。

ライオンの狩りの成功率は?

一瞬にして急所を狙い、見事なハンターの印象があるライオン。

しかし、イメージとは裏腹に、ライオンの狩りの成功率は3割以下と言われています。

ドキュメンタリー番組では、獲物に忍び寄る途中で気づかれ、狩りに失敗するライオンをしばしば見かけます。

ライオンは草食動物より足が遅く、持久力もありません。そのため、ギリギリまで近づかなければ、獲物を捕らえることができないそうです。

オスライオンの仕事

オスライオンのイメージはいつも寝ているのに、ごはんのときは一番乗り。メスに比べると、だらしのない生活をしている印象があります。

しかし、そんなオスにも立派な仕事があります。

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オスライオンのおもな仕事は、交尾と見回り

それは子孫を残すことと、プライドの縄張りを守ることです。のちほど紹介しますが、繁殖活動はオスにとって最も厳しい試練と言えます。

群れのリーダーであるオスは定期的に見まわりをしたり、声や尿で自分の敷地をアピールしたりします。おとなオスの声は爆音!遮るものの少ないサバンナでは、5キロ以上先まで届くそうです。

縄張り侵入者を撃退!

また、侵入者を発見したら縄張りの外へ追い払います。

この場合の侵入者とは、おなじ草食動物をエサとするハイエナやリカオンなど。ときには、殺してしまうこともあります。しかし、食べることはありません。

獲物が少ない季節に狩りをされたり、子どもたちを狙われたり、プライドにとって侵入者は非常に危険で忌まわしい存在です。

オスライオンの人生

プライドで育った若いオスは、3歳ごろに群れから追い出されます。

自分の子どもとは言え、オスであれば、プライドのリーダーにとってライバルとなります。そのため、オスの子ライオンは、おとなになる前に排除されると考えられています。

プライドの獲得

群れから旅立った後、若いオスライオンは兄弟もしくは単独で活動します。

成熟を迎えると、自分のプライドを獲得へと奮起します。

オスライオンが死亡した場合、またはプライドが分裂した場合などは、リーダー不在のメスだけの状態になります。すると、メスたちはプライドを持たないオスをリーダーとして受け入れます。

すでにリーダーがいるプライドの場合、戦いの準備を整えオスライオンに対決を挑みます。プライドは勝利したライオンのものとなります。

ライオンのプライド争奪戦は非常に激しく、命を落とすこともあります。

仮に若いオスライオンが勝利した場合、そのプライドを乗っ取ることができます。いよいよ自分のプライドを持つ道が開かれます。

プライドの厳しい掟とは?

ところが、獲得したプライドには問題があります。それは、子ライオンの存在です。

新リーダーにとってプライドの子どもたちは、血縁関係がない旧リーダーの子。

わが子でさえライバル視するオスライオン。一時代を築いた旧リーダーの血を受け継ぐ子は、脅威そのもの。

さらに、子どもがいるとメスライオンは発情しません。つまり、子ライオンがいると、新リーダーは自分の子孫を残すことができません。

以上の理由から、子ライオンたちは新リーダーによって、無情にも殺されてしまいます。

ライオンの子殺し行為は、プライドの掟。通常、母ライオンたちが抵抗することは少ないと言われています。

新たなプライドの誕生!

わが子を亡くしたメスライオンは、しばらくすると再び発情期を迎えます。そして、新リーダーの子を妊娠・出産。

新リーダーの血を受け継いだプライドが、ついに完成します。

ハネムーン

群れのオスライオン1~3頭に対して、メスは多数。リーダーの重要な役割、繁殖活動はなかなか骨を折る仕事です。

ライオンのメスは発情期を迎えると、オスに近づきアピールします。そして、メスは群れから離れていき、オスはメスを追いかけます。2頭だけの環境をつくり、交尾を繰り返します。

これを、ライオンのハネムーンと言います。

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発情したメスはオスライオンと旅に出かける

ハネムーンなのに超過酷!

ハネムーン中は、1週間以上2頭だけで行動し、食事もせずに歩き続けます。メスはこの際に、オスの体力テストをしているとも考えられています。

1時間に数回交尾を行い、メスが妊娠するまでライオンの過酷なハネムーンは続きます。

そのため、ハネムーン中のライオンたちは痩せ細っていきます。なかには、空腹に耐えきれず餓死したり、リーダー自ら狩りをしたりすることもあります。

また、群れはリーダー不在の状態が続きます。残ったメスたちは結束して子どもを守ります。

ハネムーンが終わると?

晴れてメスライオンが妊娠すると、2頭は群れに戻って来ます。そして、またプライドの日常が始まります。

大きなプライドでは、ハネムーンから帰ってすぐ別のメスとハネムーンへ。ということも少なくありません。

普段は怠惰なオスライオンにとっても、奥さんの相手は楽ではありません。

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ハネムーンは体力勝負

さぁ、みなさん気になっているかもしれません。ライオンのオスはみんな群れを持ってるのでしょうか?

いいえ違います。リーダーになるオスがいれば、当然リーダーになれないオスもいます。

放浪ライオン(ノマド)

プライドを乗っ取ることができないオスライオンは、サバンナをさまよい続けます。

彼らは放浪ライオン(ノマド)と名付けられています。兄弟で群れを成している場合は、コアリションと呼ばれています。

ノマドの狩り

協力者のいない放浪ライオンは、もちろん食料調達も自分でしないといけません。

しかし、放浪ライオンはおとなのオスライオン。体が大きく、見事なたてがみも生えています。

そのため、獲物に気づかれてしまうことが多く、狩りの成功率は極めて低いと言われています。結果的に、飢え死にしてしまうライオンもいます。

百獣の王ライオンでさえ、厳しい弱肉強食の世界で生きています。


みなさんオスライオンの人生はイメージ出来ましたか?

寝ては食べての、だらしない生活ではありませんでしたね。勘違いしている人がいたら、本当のオスライオンの姿を伝えましょう。

アフリカンサファリ ライオン

以上、ライオンの豆知識でした。

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