幻の動物ユキヒョウはどこにいる?ユキヒョウの生態と特徴

ユキヒョウ|動物の豆知識

こんにちは。
ユキヒョウというと、動物園に行くと必ず立派なカメラを持ったファンがいる動物です。

一方、飼育している施設が少ないため、ご存知ない方もいるのでは?

そこで、今回は幻の動物と言われているユキヒョウに関するお話をしたいと思います。

今回のおもな内容

ユキヒョウの形態

食肉目ネコ科ヒョウ属。

体長1~1.5メートル、一般的なヒョウの大きさと変わりません。一方、体重は軽いとされ、40~50キロほどです。

一番の特徴は、その毛色。一般的に思い描くヒョウの色、黄色ではありません。ユキヒョウの名がふさわしい、白やグレーの体毛で覆われています。

花のような斑紋、いわゆるヒョウ柄はありますが、ヒョウほどくっきりした模様ではありません。

熊本市動植物園 ユキヒョウ
白~灰色の体毛。模様は薄い。

ユキヒョウの生息地

ユキ、のイメージ通り、寒いところに生息しているユキヒョウ。中央アジアのアルタイ山脈やヒマラヤ山脈など、山岳地帯で発見されています。

ユキヒョウの行動範囲は非常に広い。冬場は積雪を避けるため、標高の低いところで過ごします。反対に、夏は暑さをしのぐため、標高5000メートルほどまで移動します。

雪山に生息するユキヒョウは、発見が非常に困難なため、野生の個体数は定かではありません。

しかし、地球温暖化や密猟により、ユキヒョウは減少傾向であると言われています。

推定個体数は最大で6000頭あまり。その60%ほどは、中国に生息していると考えられています。

ユキヒョウは、絶滅危惧種VUに指定されています。ワシントン条約では、商業取引が禁止されています。

雪山に住むために進化したヒョウ

毛色以外に大きな特徴としては、太くて短い足に太くて長いしっぽ。

多摩動物公園 ユキヒョウ
足は太く短い。尾は太く長い。

足場の悪い山岳地帯を移動するユキヒョウ。バランスを保つため、足は短く尾は長く進化しました。しっぽの長さは、体長と同じくらいあります。

さらに、大きな肉球の周りにも毛が生えており、暖かく滑りにくい構造になっています。深い雪の中でも、歩くことができます。

寒い冬に耐えるため、ユキヒョウは非常に毛深い。腹の毛は、厚さ10センチほどあります。立派な尾も厚い毛に覆われており、口や鼻を冷気から守るマフラーの役割も果たします。

ブロンクス動物園 ユキヒョウ
肉球の間まで毛がぎっしり生えている。

また、鼻の穴の中(鼻腔)が広く、冷たい外気が直接肺に入らない仕組みになっています。

ユキヒョウの生活

ユキヒョウは、雌雄ともに群れを成さず、山奥でひっそりと暮らしています。

他の動物の気配に非常に敏感で、接触を避けるように行動しているそうです。休むときは、岩陰などに隠れています。

そのため、ユキヒョウの実態は未だにはっきりとわかっていません。

サンディエゴ動物園 ユキヒョウ
岩陰や洞窟などに潜んでいる。

性格は控えめ。自身や子に危険を感じない限り、自ら攻撃することはないと言われています。

ユキヒョウの狩り

険しい雪山でも、俊敏に動くことができるユキヒョウ。狩りは明け方や夕方など、うす暗い時間帯に行われます。

主な食料は、ヤギやヒツジ。

しかし、ユキヒョウは状況に応じて獲物を変えることが知られています。場合によっては、死肉や家畜を食べることもあります。

獲物に背後から忍び寄り、跳びかかります。ごつごつした急な斜面を、ものすごいスピードと跳躍で追いかけるユキヒョウは非常に華麗で、桁違いにカッコイイ。

後肢の力が強く、10メートル以上ジャンプすることができます。そのため、大きな動物を仕留めることも可能です。

しばしば、仕留めた獲物を洞穴などに運んでから食べたり、保管したりします。

ユキヒョウの繁殖

繁殖期は、1~3月。雌雄ともに単独行動をとるユキヒョウは、匂いを頼りに繁殖相手を探します。

妊娠期間は、約3か月。妊娠したメスは、出産に最適で安全な場所を探します。さらに、地面に自分の毛を敷き詰め、出産の環境を整えます。

通常、20センチ程度の赤ちゃんを1度に2、3頭産みます。子は2歳ごろまで母親と行動を共にし、その後ひとり立ちします。性成熟は、2~3歳です。

ユキヒョウの寿命

1度に複数頭産むことが多いが、ほとんどのユキヒョウの子は成熟前に死亡すると言われています。生息地破壊や食糧難による飢餓が主な原因です。

厳しい時期を乗り越えたユキヒョウの寿命は、15年ほど。

世界には、20年以上生きたユキヒョウも確認されています。

ユキヒョウに会える動物園

現在、日本でユキヒョウを展示している動物園は12か所です。

  • 円山動物園
  • 旭山動物園
  • 大森山動物園
  • 群馬サファリパーク
  • 多摩動物公園
  • 遊亀公園動物園
  • いしかわ動物園
  • 東山動植物園
  • 浜松市動物園
  • アドベンチャーワールド
  • 王子動物園
  • 熊本市動植物園

ユキヒョウの赤ちゃん

現在、多摩動物公園では2017年6月に誕生したオスのフクくんを公開中。1歳を超えたので、大きくなっていますが。まだまだ丸く、かわいらしい印象です。

多摩動物公園は、現在ユキヒョウ6頭を飼育中。国内最多です!ぜひ訪れてみてください。

ユキヒョウは、一度見ると好きになってしまう、とても魅力的な動物です。

野生ではほぼ見ることのできないユキヒョウ。動物園でもこっそり見てあげてください。

王子動物園 ユキヒョウ

以上、ユキヒョウのお話でした。

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