ユキヒョウに会える動物園【2022年赤ちゃん誕生】一覧とニュースまとめ

07/04/2022

標高の高い山岳地帯でひっそりと暮らしているユキヒョウ。その発見は非常にむずかしく、幻の動物とよばれています。

そんな美しくめずらしい動物ユキヒョウは日本の動物園でも飼育・展示されています。

現在9か所の動物園で19頭のユキヒョウに会うことができます。

今回のzoo zoo diaryはユキヒョウに会える動物園リストと赤ちゃん誕生や移動などユキヒョウにまつわる動物園ニュースをまとめてお届けします。

ユキヒョウの生態と特徴は別記事に掲載しています↓

ユキヒョウとは?

食肉目ネコ科。かつてはユキヒョウ属といわれていましたが、最新研究によりヒョウ属にあらためられました。

名前は「ヒョウ」ですが、遺伝子的にはトラにちかい動物です。

  • 食肉目 Carnivora
    • ネコ科 Felidae
      • ヒョウ属 Panthera
        • ユキヒョウ Panthera uncia

中国やモンゴル等にそびえるヒマラヤ山脈、アルタイ山脈などに生息。冬は山をくだり、夏は標高5000メートルほどまでのぼって暮らしています。

ユキヒョウの生息数は減少傾向、推定7700頭ほど。絶滅のおそれが高くIUCNレッドリスト危急(VU)と評価され、ワシントン条約で取引が規制されています。

野生ユキヒョウは獲物がいないことから家畜をおそうことが知られています。毎年数百頭のユキヒョウが地元民から報復のため殺されています

  • IUCNレッドリスト 危急(VU)
  • ワシントン条約 附属書Ⅰ
  • 生息 中央アジアの山岳地帯 7700頭
  • 体長 100~130cm
  • 尾長 100cm
  • 体高 60cm
  • 体重 オス45kg メス35kg

大型ネコ科動物にかぞえられるユキヒョウ。体長1メートル超え、体高60mほどあります。

とくに目をひくのはふさふさの長く白い毛長い尾そして短いあし

雪がふる山岳地帯に生息するユキヒョウは保護色である白~灰、クリーム色の毛が生えています。ヒョウ柄がおおきく淡いことが特徴です。

長毛のためユキヒョウはふくよかに見えますが、体重40kg前後と身軽な動物です。

熊本市動植物園 ユキヒョウ

ユキヒョウについて詳しく知りたい方は「ユキヒョウの生態と特徴!幻の動物ユキヒョウに会える動物園」をご覧ください。

ユキヒョウに会える動物園

2022年6月現在、日本でユキヒョウを展示している動物園は9か所計19頭のユキヒョウが飼育されています。

北海道・東北
  • 円山動物園
    • アクバル(2005年生)
    • シジム(2010年生)
  • 旭山動物園
    • ユーリ(2019年生)
  • 大森山動物園
    • アサヒ(2011年生)
    • リヒト(2016年生)
    • ?(2022年生)
関東
  • 多摩動物公園
    • ヴァルデマール(2003年生)
    • ミルチャ(2008年生)
    • ミミ(2009年生)
    • コボ(2013年生)
    • フク(2017年生)
中部
  • いしかわ動物園
    • ジーマ(2010年生)
    • スカイ(2011年生)
  • 東山動植物園
    • ユキチ(2009年生)
    • リアン(2011年生)
  • 浜松市動物園
    • リーベ(2003年生)
関西・九州
  • 王子動物園
    • ユッコ(2009年生)
    • フブキ(2017年生)
  • 熊本市動植物園
    • スピカ(2005年生)

日本最高齢のユキヒョウは?

2022年6月現在、日本最高齢ユキヒョウは浜松市動物園のリーベ19歳。

リーベはポーランド生まれのメス。のちにドイツの動物園に移動し、2006年札幌市・円山動物園にやってきました。

2009年、2011年にシンギズの息子アクバルとの間に子をさずかりました。

あらたなパートナーと繁殖に挑むべく、2018年浜松市へ移動しました。しかし、高齢のため妊娠へはいたりませんでした。

現在はひとり暮らしとなったリーベ。元気に長生きできることを願っています。

【リンク】浜松市動物園スタッフ日記でリーベの様子が報告されています。

ユキヒョウは展示していません

2019年1月に群馬サファリパークのマイ、同年7月には甲府市遊亀公園付属動物園のミュウが亡くなりました。

2頭は双子で、ミュウは当時国内最高齢の16歳でした。

また、2020年9月、和歌山県・アドベンチャーワールドのシリウス(15歳)が死亡しました。

現在、遊亀公園、群馬サファリパーク、アドベンチャーワールドにユキヒョウはいません。

ユキヒョウが亡くなりました

ヤマトは12歳でした|旭山動物園

2021年7月、旭川市・旭山動物園のヤマトが亡くなりました。12歳でした。

2009年札幌市・円山動物園生まれのヤマト。母はポーランドの動物園生まれのリーバ、父は円山動物園生まれのアクバルです。

2010年から旭山動物園で暮らしていました。

ドイツ生まれのジーマとペアリングに成功。2016年にリヒト、2019年にユーリが誕生しました。

ジーマは2022年1月にいしかわ動物園へ移動したため、現在旭山動物園で飼育されているユキヒョウはユーリ1頭のみです。

コハクは13歳でした|円山動物園

2021年4月、札幌市・円山動物園のコハクが亡くなりました。13歳でした。

2008年多摩動物公園生まれのコハク。母はポーランドの動物園生まれのユキ、父は野生由来のシンギズです。

翌年以降、名古屋市・東山動植物園で愛されていました。

コハクは母親ユキの血統をのこすべく繁殖オスとして選ばれました。2018年浜松市動物園、2019年円山動物園と移動がつづき、晩年はたいへんだったと思います。

結局、コハクは子孫をのこすことなく亡くなってしまいました。

現在、円山動物園にはアクバル(2005年生)とシジム(2010年生)の2頭が飼育されています。

シンギズありがとう!ユキヒョウの祖

2000年にカザフスタンから東京都・多摩動物公園にやって来た野生由来のシンギズ。

2015年、推定26歳という長い生涯を終えました。世界最高齢のユキヒョウといわれています。

シンギズは4頭のメスとの間に16頭の子どもをさずかりました。ユキヒョウの相関図を見てわかるとおり、日本にいるユキヒョウの半数はシンギズの血をひいています。

絶滅が危惧され個体数のすくないユキヒョウは、動物園に新たに導入することがむずかしい動物のひとつ。

シンギズは日本のユキヒョウ繁殖におおいに貢献してくれました。この遺伝子がひきつがれていくことを願っています。

5頭のユキヒョウがいる多摩動物公園

東京都・多摩動物公園はシンギズがやって来て以来、ユキヒョウ繁殖のリーダー的存在となっています。

しかし、出産・育児経験のあるマユとユキが亡くなってからは、繁殖に成功していませんでした。

そんななか、2017年6月、2頭のユキヒョウが誕生しました。

母親は2010年にオーストリアからやって来たミミ。父親は2015年にカナダからやって来たコボです。

生まれた2頭のうち、1頭は3日後に死亡しましたが、残る1頭(フク)は母親の手で育てられました。

ミミとコボはまだ若く、繁殖の可能性があります。独自の血統を両親から引き継いだフクは、ユキヒョウの今後を担う存在になるかもしれません。

2022年6月現在、多摩動物公園はコボ一家にくわえ、ヴァルデマール(2004年生)とミルチャ(2008年生)、あわせて5頭のユキヒョウを飼育しています。

ユキヒョウ国内最多です!ぜひ訪れてみてください。

多摩動物公園 ユキヒョウ

ユキヒョウ【最新】注目のニュースまとめ

ユキヒョウ誕生!大森山動物園 2022年

2022年4月、22年ぶりに秋田市・大森山動物園でユキヒョウの赤ちゃんが誕生しました。

父親は旭山動物園生まれのリヒト(2016年生)、母親は多摩動物公園生まれのアサヒ(2011年生)です。

リヒトは2018年に、アサヒは2021年に秋田にやってきました。

2022年1月、はじめて同居。相性がよく順調に交尾にいたりアサヒは妊娠・出産しました。

幼獣の死亡率が高いユキヒョウ。リヒトとアサヒの子が元気に成長することを願っています。

ユーリすくすく成長!旭山動物園 2019年

2019年7月、北海道・旭山動物園でメスのユーリが誕生しました。

母親は2012年ドイツから来日したジーマ、父親は円山動物園生まれのヤマト(2021年没)。ヤマトはシンギズの孫(アクバルの息子)です。

ヤマト・ジーマペアの繁殖は今回が3度目。

2015年、ジーマにとって初産となった子は出産翌日に死亡しました。

翌2016年、2頭の子を出産。うち1頭は亡くなりましたが、残る1頭(リヒト)を立派に育てあげました。

ユーリはジーマの愛情をうけ元気に成長。現在は見事な美ユキヒョウになっています。

ジーマとスカイに期待!いしかわ動物園

ジーマは出産・育児に成功した貴重なユキヒョウです

2021年パートナーのヤマトを亡くし、ブリーディングローンにより2022年1月いしかわ動物園に移動しました。

新たなパートナーとなるスカイはシンギズの息子(アクバルの弟)です。

ジーマとスカイの相性はわるくない様子。来園翌月には同居し交尾も確認されています。

今シーズンの妊娠はありませんでしたが、つぎの冬が楽しみです。

シジムは子孫を残せるか|円山動物園

日本生まれのユキヒョウは皆シンギズの血がふくまれています。

そのため独立した血統であるジーマ、ミミ、シジムに期待が寄せられています。うち、シジムはまだ子孫をのこせていません。

円山動物園のシジムは2010年スウェーデンNordens Arkで生まれました。

Nordens Arkは絶滅に瀕した動物たちの保全に尽力している非営利財団です。動物園における飼育・繁殖だけでなく、生息地へおもむいて野生動物の研究もおこなっています。

世界中のユキヒョウ血統の調整をになうNordens Ark。

国際的な繁殖管理のもと2011年シジムは円山動物園に移動となりました。

シジムは、2017年より発情期のオスとの同居を行っています。交尾は観察されるものの、繁殖成功には至っていません。

とはいえ、2019年シジムはアクバルの子を出産しました。子のケアがうまくできず衰弱死させてしまいましたが、出産の経験はシジムにとって大きな一歩です。

そして2021年冬のペアリングでシジムが妊娠。2022年3月、ざんねんながら3頭の子は死産となりました。

交尾・妊娠にいたるものの、シジムはまだ子を生育できていません。

選ばれし血統であるだけに、ぜひとも子をのこしてほしいところですが。シジムにとって出産環境や栄養など変化が必要なのかもしれませんね。

2022年6月現在、国内9カ所の動物園で19頭のユキヒョウが飼育されています。

血統のかたよりが大きい日本のユキヒョウですが、海外の動物園と協力し、繁殖にとりくんでいます。

絶滅のおそれが高いユキヒョウ。密猟や地球温暖化により減少傾向にあります。

これからも美しいユキヒョウを見れますように。

節電やゴミ削減、自家用車の利用を減らすなど自然にやさしい行動につとめましょう

以上、ユキヒョウがいる動物園リストと最新ニュースまとめでした。