日本に12か所だけ【ジャガーに会える動物園】一覧と赤ちゃん情報まとめ

06/16/2022

アマゾンの王者に君臨するジャガー。美しい毛皮と強靭な力の持ち主です。

では、みなさんはジャガーに会ったことがありますか?

実は日本でジャガーを飼育している動物園は12か所だけ。そのためジャガーに会ったことがない方もおおいかもしれません。

今回のzoo zoo diaryはジャガーに会える動物園をリスト化!さらに赤ちゃん誕生などジャガーにまつわる動物園ニュースを随時更新中です。

ジャガーとは?

ジャガーは食肉目ネコ科ヒョウ属。

ジャガーはメキシコ~アマゾン川周辺の森林や湿地に生息しています。

  • Panthera onca
  • IUCNレッドリスト 準絶滅危惧(NT)
  • CITES 附属書Ⅰ
  • 生息 中南アメリカの森林・湿地 6.5万頭
京都市動物園 ジャガー

アマゾンには安定して生息しているものの、全体数の減少が報告されています。将来絶滅するおそれがある動物です。

また、ワシントン条約附属書Ⅰに掲載され、輸出入がきびしく規制されています。

おおきいものは体長2メートル体重100kg以上。トラ、ライオンにつぐ大型ネコ科動物です。

  • 体長 150~200cm
  • 尾長 80cm
  • 体高 70cm
  • 体重 60~100kg

ヒョウ柄とはことなり、まるい模様のなかに「点」があります。よく間違わられるヒョウと比較しながらジャガーの特徴を確認してみてください↓

ジャガーの生息数

2022年5月現在、IUCNはジャガーを将来絶滅のおそれがあるとして準絶滅危惧(NT)と評価しています。

しかし、つぎの調査では現在絶滅のおそれがある危急(VU)となる可能性が高いと記載されています。

IUCNレッドリストについて詳しくは「絶滅危惧種とは?レッドリスト【絶滅のおそれのある動植物一覧】の解説」をご覧ください。

生息数は6万5千頭ほど。その80%以上がアマゾン周辺に生息し、その他の地域には計1万頭ほどしかいないと考えられています。

ジャガーは開拓や密猟などにより減少しつづけています。

メキシコはジャガー保全のために生息地周辺の方に理解を求めています。開拓をしないよう働きかけ、家畜がおそわれた場合の補償や電柵の供給をおこなっています。

そのかいあって2018年の調査で、メキシコのジャガーは4000頭以上にふえたことがわかりました。

メキシコのようにアマゾン以外の地域における保全がジャガーの未来の鍵となっています。

ジャガーに会える動物園

2022年7月現在、12の動物園で22頭のジャガーが飼育されています。

関東~中部
  • 那須どうぶつ王国
  • かみね動物園*
  • 東武動物公園
  • 日本平動物園*
  • 東山動植物園
関西~沖縄
  • 京都市動物園
  • 天王寺動物園
  • 王子動物園*
  • とべ動物園*
  • わんぱーくこうち
  • 平川動物公園*
  • 沖縄こどもの国

*クロジャガーを飼育しています

そのうち5か所の動物園でクロジャガーを展示しています。

ジャガー飼育はじめました!かみね動物園 2022年

茨城県日立市・かみね動物園は2020年より新猛獣舎の工事にとりかかっていました。

2022年7月、ついに完成した新猛獣舎にジャガーがやってきました。神戸市・王子動物園よりオスのアステカが、静岡市・日本平動物園よりメスの小春が来園。

2頭とも2021年生まれ、これからまだまだ大きくなる個体です。性成熟をむかえたのち、繁殖にとりくむ予定とのこと。

かつての猛獣舎の5倍ほどの面積をほこり、ジャガー2頭にくわえトラ1頭、ライオン4頭を展示するおおきな施設です。

それぞれの生息地を再現し、動物本来のうごきが見れるような生態展示をおこなっています。

あたらしい展示場で生き生きとした若ジャガーを見たいですね。

2色のジャガー誕生!日本平動物園 2021年

2019年3月、南アフリカ共和国から1頭のメス(2018年生)が来園しました。小梅と名付けられたクロジャガーです。

パートナーである卯月小助は2016年に天王寺動物園で生まれました。

2頭の相性はよく2021年11月、期待どおり小梅は妊娠しました。小梅はわかく初産でしたが、父似と母似の元気な双子を出産しました。

黒色が姉、小春。通常色が妹、小麦と名付けられ、すくすく成長しています。

2022年7月、小麦は日立市・かみね動物園へ移動しました。

クロジャガーの双子!王子動物園 2013・2021年

2013年、兵庫県・王子動物園で20年ぶりにジャガーが誕生しました。

母親はローラ、2010年カナダの動物園生まれ。父親のアトスは2009年ポーランドの動物園生まれのクロジャガーです。

2013年にアトスが来日してすぐ、繁殖に成功しました。

子はオスとメス、ボスキとミワと名付けられました。ローラの愛情をうけて成長し、現在は鹿児島県・平川動物公園と愛媛県・とべ動物園で暮らしています。

今後さらなる繁殖をと思っていた2016年、かなしいことにローラが6歳という若さで死亡。その後アトスは1頭で飼育されていました。

そして2020年、ついにメスがやって来ました。2018年南アフリカ共和国生まれのネリアです。

2021年8月、めでたくアトス2度目の繁殖に成功。ネリアは双子を出産しました。子は2頭とも父似の黒色です。

ネリアにとってはじめての繁殖でしたが、子をしっかり生み育ててくれました。オスはアステカ、メスはマヤと名付けられました。

2022年7月、アステカは日立市・かみね動物園へ移動しました。

繁殖に成功!わんぱーくこうち 2017・2019年

高知県・わんぱーくこうちアニマルランドは近年2度オスの赤ちゃんが誕生しました。

父親はドイツ・ミュンヘン動物園生まれのルモ(2007年生)、母親は大阪市・天王寺動物園生まれの葉月ココ(2014年生)。

2017年、ココはじめての出産。しっかりと子へ愛情をそそいでくれました。子はハクと名付けられ、現在は沖縄こどもの国で暮らしています。

2019年、ココ2度目の出産。そつなく育児をこなし、リンドと名付けられた子は元気に育ちました。現在は東武動物公園で暮らしています。

現存している日本のジャガーのなかで唯一ドイツ生まれのルモ。貴重な血統です。

2022年にルモは15歳と高齢になりましたが、かつて天王寺動物園ではジャガオが20歳で子をのこしています。

ジャガーはIUCNレッドリスト準絶滅危惧(NT)。ワシントン条約附属書Ⅰに掲載されており、輸出入には許可が必要な動物です。

2年連続で海外より新しいジャガーがやって来たうえに、2021年には4頭のジャガーが誕生した日本の動物園。

アマゾン最強のジャガーをぜひじっくり観察してみてください。

以上、ジャガーに会える動物園でした。

【参考】

国際自然保護連合

日本動物園水族館協会