日本に14か所【チーターに会える動物園】ぞくぞく赤ちゃん誕生
食肉目ネコ科チーター属のチーター。
絶滅のおそれが高いであり、いまも野生の個体数は減りつづけています。
そんな貴重なチーターに日本の14か所の動物園で会うことができます。
今回のzoo zoo diaryはチーターに会える動物園と赤ちゃん誕生などチーターにまつわる最新情報をおとどけします。
チーターに会える動物園
チーターは6種類に分類されています。くわしくは「チーターの種類」をご覧ください。
日本動物園水族館協会(JAZA)によると日本にいるチーターは「チーター」と登録されています。多くは南アフリカからやって来た個体とその子孫と思われます。
チーターは密猟や生息地破壊の影響により、減少をつづけている種です。IUCNレッドリスト危急(VU)およびワシントン条約附属書Ⅰに掲載されています。
さいわい日本では2022年6月現在、14の施設で約90頭のチーターに会うことができます。
- 岩手サファリパーク
- 群馬サファリパーク
- 東武動物公園
- 多摩動物公園
- 千葉市動物公園
- よこはま動物園ズーラシア
- 富士サファリパーク
- 伊豆アニマルキングダム
- アドベンチャーワールド
- 姫路セントラルパーク
- 安佐動物公園
- 秋吉台サファリパーク
- 九十九島動植物園
- アフリカンサファリ
チーターがたくさんいる動物園は?
チーターといえば!多摩動物公園
多摩動物公園は2022年6月現在、9頭のチーター(オス6頭、メス3頭)を飼育しています。
近年では2017年2月、2018年10月、2021年1月と繁殖に成功。日本だけでなく世界でも多摩動物公園生まれのチーターが飼育されています。
2021年に誕生した子3頭は元気に成長しています。
チーターといえば多摩といわせるのは、繁殖例の多さだけではありません。
非常にめずらしい変異種である「キングチーター」が4頭誕生しています。2011~2013年にかけてつづけてうまれたため、大きな話題となりました。

チーター見るなら!サファリパーク
敷地の広いサファリパークでは、5頭以上のチーターを飼育しているところがあります。チーターの移動も頻繁に行われ、繁殖に力を入れています。
- 伊豆アニマルキングダム
- 姫路セントラルパーク
- アドベンチャーワールド
- 富士サファリパーク
2017年3月、静岡県・伊豆アニマルキングダムで5つ子が誕生し、飼育数は一気に倍の10頭になりました。その後、5頭のうち2頭は他施設へ移動しています。
5つ子の父親アースのきょうだいピース(ともに2008年生)は、2017年伊豆アニマルキングダムから姫路セントラルパークへ移動しました。そして、2018年と2020年に繁殖に成功しています。
現在、姫路セントラルパークは10頭以上のチーターを飼育しています。
和歌山県・アドベンチャーワールドは、2021年3月にアフリカからオスとメスが来園し、同年7月に繁殖に成功。オス5頭、メス6頭となりました。
さらに2022年3月に二組のペアから3頭がずつ計6頭が誕生しました。合計17頭の大所帯です。
2019年6月、山梨県・富士サファリパークで3つ子が誕生しました。現在は、サファリデビューを果たしています。富士サファリは、20頭ほどのチーターを飼育しています。
チーターはブリーディングローンによる動物間移動が頻繁に行われています。目当てのチーターがいる場合は、随時確認することをおすすめします。
キングチーター【ぜんぶで4頭】3か所だけ!
キングチーターとは特別な模様をもったチーターのこと。背中に帯状の黒筋があり、ひとめで他のチーターと異なることがわかります。
キングチーターについて詳しくは「チーターの種類」にて解説しています。
多摩動物公園では、現在までに4頭のキングチーターが誕生しています。自然界ではありえない確率です。
誕生した4頭のうち、1頭は山口県・秋吉台サファリに、もう2頭は和歌山県・アドベンチャーワールドに移動しました。
ざんねんながら、2020年に秋吉台サファリのファングが死亡しました。
- 多摩動物公園
- イブキ(2012年生)
- アドベンチャーワールド
- ナデシコ(2011年生)
- アネモネ(2013年生)
- 姫路セントラルパーク
- ラム(2018年生)
- 秋吉台サファリ
- ファング(2013年生)*
*死亡個体
2018年3月、姫路セントラルパークで誕生した双子のうちメスのラムがキングチーターです。2020年1月より、サファリデビューしています。
チーターの赤ちゃん情報
近年、日本ではチーター誕生のニュースが飛び交っています。新しい情報から順に、随時更新していきます!
アドベンチャーワールド赤ちゃんラッシュ! 2021年・2022年
2021年7月、和歌山県・アドベンチャーワールドで15年ぶりにチーターの繁殖に成功しました。両親は3月に南アフリカから来園したばかりでした。
生まれた子はオス。母乳不足のため、人工哺育となりました。すくすく成長し現在は運動場デビューを果たしています。
さらに、同じペアから2022年3月に3頭の子が誕生しています。今回は母親のもとで元気にそだっています。
その9日後には、別の南アフリカ出身のペアから3頭の子が誕生。母親は初産ですが、しっかりと子をケアしています。
もともと11頭のチーターを飼育しているアドベンチャーワールド。今回の出産により現在日本最多の計17頭となりました。
チーター6頭誕生!千葉市動物公園 2021年
2021年6月、千葉市動物公園初となるチーターの赤ちゃんが誕生しました。
千葉市動物公園はリニューアルに伴い、2020年6月よりチーター飼育を開始しました。7頭のチーター(メス4頭、オス3頭)はすべて海外生まれ。
新しい血統として、大きな期待が寄せられていました。そして、ズラヤ(2016年生)待望の妊娠!
しかし、前述したようにチーターの赤ちゃんは死産が多く、母親のズラヤは初産のため、子育てにも不安があります。
そんな中、ズラヤは6頭の子を無事出産!さらに、上手に子育てしています。
オス2頭、メス4頭の子は、皆「Chiba」の「C」から始まる名前が付けられました。1歳を迎え、立派な姿を見せてくれます。
海外からやってきた7頭のうち、2頭のメスが他園へ移動しました。よって、現在は5頭の成獣と6頭の若チーターの合計11頭を飼育しています。
千葉市動物公園は計画のもと日によって展示個体が変わります。どのチーターに会えるかは行ってのお楽しみです。
【関連記事】千葉市動物公園アクセスとおすすめ動物 ー zoo zoo diary
3つ子のチーター!多摩動物公園 2021年
2021年1月、多摩動物公園で6頭の子が誕生しました。うち2頭は死産、1頭はまもなく死亡。残る3頭は元気に成長しています。
ザオウ(オス)、ホタカ(オス)、カグラ(メス)と名付けられ、元気に成長しました。同年10月、カグラは大分県・アフリカサファリに移動しました。
子チーターに接近!秋吉台サファリ 2020年
2020年10月、シュパーブとフェイの間に3頭の子が誕生しました。子は、イグニス(オス)、ジュニパー(メス)、ルーシー(メス)と名付けられました。
2021年7月より、サファリゾーンデビューしています。マイカーやサファリバスから間近にチーターを見ることができます。

絶滅のおそれが高く、輸出入が厳しく規制されているチーター。
密猟や生息地の分断になやまされ、多くの野生チーターがくるしんでいます。保護や研究が活発になっている種のひとつです。
幸運なことに日本ではたくさんのチーターに会うことができます。さらに近年は繁殖にちからをいれ、着々とその成果・経験がふえています。
今後いっそう地上最速の動物チーターがすみやすい環境ができますように。
以上、チーターに会える動物園でした。

【参考】
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