ピューマに会える動物園【日本に9か所15頭だけ】一覧とニュースまとめ

11/11/2022

アメリカ大陸を代表するネコ科動物「ピューマ」多くの方が耳にしたことのある動物だと思います。

では、ピューマに会ったことはありますか?

もしかしたらほとんどの方がないかもしれません。

実は日本にいるピューマは15頭だけ、9か所の施設で飼育されています。

知名度は高いものの意外と知らない動物、美しくたくましいピューマに会いに行きましょう!

ピューマとは?

食肉目ネコ科ピューマ属。

別名クーガー【Cougar】 マウンテンライオン【Mountain Lion】。

おおきな体をもつネコ科動物ですが、ライオンやトラとは遠い関係。その起源は小さなネコであり、チーターに近いとわかっています。

  • 食肉目 Carnivora
    • ネコ科 Felidae
      • ピューマ属 Puma
        • ピューマ Puma concolor
  • IUCNレッドリスト 低懸念(LC)
  • ワシントン条約 附属書Ⅱ
  • 生息 南北アメリカ大陸
  • 体長 150~200cm
  • 尾長 70cm
  • 体高 60cm
  • 体重 オス60kg メス40kg

北はカナダ西部、南はチリの南部まで北米アメリカ大陸に広く分布しています。

砂漠から熱帯雨林までさまざまな地域に順応し、繁栄している動物です。

ピューマは減少しています

現在、ピューマは絶滅の可能性はすくない(IUCNレッドリスト低懸念)と評価されています。

一方で生息地破壊および分断のため、ピューマは減少。地域によっては絶滅のおそれが高くなっています。

現に北アメリカ大陸西部(ロッキー山脈)以東のピューマはほぼ絶滅。唯一、フロリダ州に200頭ほどが残っています。

丸顔・丸目・長あしが特徴的

ピューマは小さなまるい頭とまるい目の可愛らしいお顔。チーターのようにすらりとした体型に長い尾とあし、そして大きな肉球が印象的です。

体毛は灰~黄みをおびた茶色。幼いころはしま模様や斑点がありますが、成長とともになくなります。

ピューマの体格は地域差があります。

南米最強の肉食獣ジャガーがいる森にすむピューマは小さく、カナダやチリにすむピューマの半分の体重しかないと報告されています。

ピューマに会える動物園

2022年10月現在、日本でピューマを展示している動物園は9か所。計15頭のピューマが飼育されています。

  • 盛岡市動物公園
    • タフ(2018年生)
    • ニーナ(2019年生)
  • 岩手サファリ
    • フーマ(2006年生)
  • 群馬サファリ
    • ニコ(2019年生)
  • 日本平動物園
    • アルタイル(2016年生)
    • ベガ(2017年生)
  • 天王寺動物園
    • マリー(2007年生)
  • 神戸どうぶつ王国
    • スージー(推定2016年生)
    • ブル(推定2016年生)
  • とくしま動物園
    • マーコ(2008年生)
    • ロック(2013年生)
  • とべ動物園
    • ピュータ(2008年生)
    • ラフ(2012年生)
  • 福山市立動物園
    • マロン(2007年生)
    • ビンカーン(2008年生)

【関連記事】日本にいるピューマ全15頭【動物の相関図】2022年10月

とべ動物園2年連続ピューマ誕生!

愛媛県・とべ動物園では2018年、2019年とピューマが生まれています。

母親は同園生まれのラフ(2012年生)父親はカナダ生まれのピュータ(2008年生)です。

ラフにとってはじめての繁殖相手として選ばれ、2017年に来園したピュータ。とくしま動物園で繁殖するも、子は生後まもなく亡くなるという経歴の持ち主です。

はじめは相性が悪い様子で心配されましたが、無事にむすばれ「タフ」が誕生。そして翌年に「ニコ」が生まれました。

ラフの母親マリーは人工哺育でした。

子育てされていない動物は出産しても子育てできない場合があります。ざんねんながらラフも人工哺育となりました。

果たしてラフが子育てできるのか不安視するなか、ラフはタフもニコも愛情深く育ててくれました。

2019年タフは盛岡市動物公園へ、2020年ニコは群馬サファリパークへ、2021年マリーは天王寺動物園へ移動しました。

現在、とべ動物園のピューマはピュータとラフの2頭です。

新ペアに赤ちゃん誕生!日本平動物園

静岡県静岡市・日本平動物園ではこれまでに2組のペアが海外からやってきました。

2002年、アメリカから2002年動物園生まれのオス「リンカーン」と2001年野生由来のメス「エリザベス」が来園。

2007年には繁殖に成功しました。子は2頭「マリー」と「マロン」エリザベスが育児放棄してしまうため、人工哺育となりました。

マリーとマロンはそれぞれ天王寺動物園と福山市立動物園で飼育中です。

リンカーンとエリザベスが高齢となってきた2018年、日本平動物園はふるさと応援寄付金で若い2頭のピューマを購入しました。

南アフリカ共和国より来日。オスは2016年生まれの「アルタイル」メスは2017年生まれの「ベガ」と名付けらえました。

そして2019年2月、ベガが待望の第1子「ニーナ」を出産!

ニーナはベガの愛情をたっぷり受けて成長。2020年5月、盛岡市動物公園へと移動しました。

まだまだ若いアルタイルとベガ。いま日本にいるピューマとは異なる貴重な血統です。あらたな命が宿る日を楽しみにしましょう!

タフとニーナに期待!盛岡市動物公園

岩手県・盛岡市動物公園では、2018年愛媛県・とべ動物園生まれのタフと2019年静岡県・日本平動物園生まれのニーナを飼育しています。

盛岡市はピューマをふくむ動物園の動物たちがより良い環境で暮らせるよう、大規模なリニューアルをおこなっています。

多頭飼育、出産・育児しやすい施設ができあがることでしょう。

おとなへと成長しているタフとニーナの今後から目がはなせません!

ピューマのほかにも、東京都・多摩動物公園のキリン「ユン」や仙台市・八木山動物公園生まれのクロサイ「ラン」など若い個体が導入されています。

現在、盛岡市動物公園は長期休園中。2023年春の開園が待ち遠しいですね。

工事の進捗や動物たちの様子は公式Twitterでこまかく配信されています。随時チェックです。

ピューマはじめました!神戸どうぶつ王国

2018年、兵庫県・神戸どうぶつ王国で新展示場(クーガーウォーク)オープンにあわせて、ピューマの飼育がはじまりました。

来園時2歳ということから、推定2016年生まれ。メスの「スージー」とオスの「ブル」どちらも来園元はわかりませんでした。

展示場は一面ガラス張り。さらに空中回路があり、ピューマを真下からものぞくことができます。

クーガーウォークは全天候型施設。暑い季節や雨の日ものんびり過ごせそうですね。

若い2頭の今後に注目です。

かつては人気がなかったらしいピューマ。繁殖制限するうちに日本のピューマはどんどん少なくなり、いまや残り15頭となりました。

さいわい2018年、2019年と赤ちゃんが誕生。さらに海外由来の個体もおおく、今後の繁殖には希望があります。

数少ないピューマがこれからも健やかに過ごしていけますように。

以上、ピューマに会える動物園でした。

【参考】

国際自然保護連合

日本動物園水族館協会