ジャガーとヒョウの違いは?知りたかったネコ科動物の特徴や見分け方

01/06/2019

大型ネコ科動物のヒョウとジャガー。

どちらもライオンやトラより小さく、黄色に黒い模様があるため、似た印象をお持ちの方も多いのでは?

そんな間違われやすい動物、ヒョウとジャガーを掘り下げていきます。違いや共通点を発見してみましょう!

ヒョウ

食肉目ネコ科ヒョウ属。

生息地による体格差があります。通常、大型のオスでも体重100キロ以下、体長1.5メートル以下です。

富士サファリパーク ヒョウ

ヒョウの生息地

ネコ科の中で最も広範囲に分布しているヒョウ。

南はアフリカ、北はロシアまで生息しており、地域に順応した9亜種が確認されています。

ヒョウの亜種:生息地
  • アフリカヒョウ:アフリカ大陸
  • ペルシャヒョウ:イランやアフガニスタン、トルクメニスタンなど
  • インドシナヒョウ:東南アジアや中国南部
  • ジャワヒョウ:インドネシアジャワ島
  • スリランカヒョウ:スリランカ
  • インドヒョウ:インド
  • アラビアヒョウ:アラビア半島(イスラエル、サウジアラビアなど)
  • キタシナヒョウ:中国北部
  • アムールヒョウ:中国東北部、ロシア沿岸地方

ヒョウの生息数は、人類増加に伴い減少し続けています。生息地破壊や密猟、獲物の減少などが原因です。

かつての生息地を追われ、ヒョウは局地的に絶滅し分散傾向にあります。

ヒョウのIUCNレッドリスト上の分類は、危急種(VU)。アムールヒョウ、スリランカヒョウなど近絶滅種(CR)や絶滅危惧種(EN)に位置付けられている亜種もいます。

ヒョウの特徴

木登りが上手

ヒョウはライオンやトラに比べて小さく、スマート。その分、俊敏に動きまわることができます。

なかでも、木登りが得意。木の上で休んだり、獲物を待ち伏せたりします。

また、ヒョウは体格の割に力があり、仕留めた動物を高い木の枝まで引き上げることができます。他の動物が登って来れないところに食料を隠す、ヒョウの習性です。

サンディエゴ動物園 ヒョウ

高い順応性

生息地の項目で触れたように、ヒョウは広い範囲に分布しています。 気温マイナス30度の極地から40度の熱帯、砂漠から市街地まで、さまざまな地域に順応しています。

最も北に生息するアムールヒョウは、冬に向けて薄い色の長い毛が生えます。しっぽも長く、その姿はユキヒョウに似ています。

毛の長さや体の大きさを変化させ生き残る術は、立派な特技と言えるでしょう。

一方で、森林伐採や開拓により生息地を追われたヒョウが、市街地に移り住み、家畜やヒトを襲う事件が増加しています。動物による被害なのか、ヒトによる被害なのか、考えさせられる問題です。

ヒョウに会える動物園

日本では14施設で、3亜種のヒョウに会えます。

アムールヒョウに会える動物園
  • 旭山動物園
  • 東武動物公園
  • ズーラシア
  • いしかわ動物園
  • 王子動物園
  • 安佐動物公園
  • 福山動物園
ペルシャヒョウに会える動物園
  • 岩手サファリ
ヒョウに会える動物園
  • 群馬サファリ
  • 富士サファリ
  • 浜松市動物園
  • とべ動物園
  • 福岡市動物園
  • 平川動物公園

ヒョウと登録されているものは、アフリカヒョウとして掲載しています。

浜松市動物園と平川動物公園では、クロヒョウが展示されています。

ジャガー

食肉目ネコ科ヒョウ属。

サンディエゴ動物園 ジャガー

オスはメスよりも大型で、100キロを超える個体もいます。体長は1.5メートル前後と、ライオンやトラに次ぐ大きさと言われています。

ジャガーの生息地

大型ネコ科動物というと、ライオンやチーターのようにサバンナに住んでいる、と思われる方もいるかもしれません。

ところが、ジャガーはメキシコ以南、おもに南米の森林に生息しています。

ブラジルのパンタナル湿原には、1000種以上の動物が生息しています。その中で最大最強の地位に君臨しているのが、ジャガー。 南北アメリカで最大のネコ科動物です。

ヒョウとは異なり、亜種は確定されていません。

ジャガーは、約20年間で25%ほど減少したと考えられています。現在は、近危急種(NT)に定められています。

ジャガーの特徴

泳ぎが上手

熱帯雨林に生息するジャガーは、ネコ科なのに水を怖がりません。泳いで狩りをする様子も確認されています。川では、サカナやカメなどを捕食することがあります。

また、ヒョウと同じように木登りも上手です。

強靭な顎

体に対して頭部が大きく、噛む力が非常に強いジャガー。その顎は、ワニを噛み砕くほどの力を秘めています。

一撃必殺

ライオンをはじめとする捕食動物は、獲物の首に噛みつき息の根を止めます。 ハンターとして、急所を狙うのは当然です。

しかし、アマゾン最強の捕食者であるジャガーの武器は、強靭な顎と牙だけではありません。

前足の一撃、つまりネコパンチが、ターゲットに致命傷を与える攻撃なのです。「一突きで殺すもの」という現地人の言葉から、ジャガーと呼ばれるようになりました。

ジャガーに会える動物園

現在、ジャガーは9つの施設で展示されています。

  • 那須どうぶつ王国
  • 日本平動物園
  • 東山動植物園
  • 京都市動物園
  • 天王寺動物園
  • 王子動物園
  • とべ動物園
  • わんぱーく
  • 平川動物公園

日本平動物園、京都市動物園、王子動物園、平川動物公園ではクロジャガーを展示しています。

ジャガーとヒョウの見分け方

ジャガーとヒョウには、大きな違いが2点あります。それは、体格と柄です。

体の大きさ

2種には明らかな体格差があります。

ジャガーはライオンに匹敵する大きさ、かつ顔も大きいので迫力満点。胴体や足も太く、全体的に筋肉質な印象です。

一方、ヒョウは比較的小さく、細いイメージ。動きもしなやかで女性らしい雰囲気さえ感じます。

ヒョウ柄とジャガー柄

ヒョウはいわゆるヒョウ柄で、黄色の体毛に黒い花のような模様があります。

一方、ジャガーは花の中に黒点が付いています。

比べて見ると全く違うことに気づきます。

ヒョウとジャガー
左:ヒョウ   右:ジャガー

みなさんもジャガーとヒョウの違いを動物園で確認してみてください。

以上、ヒョウとジャガーの豆知識でした。