ハイエナが好きになる?!嫌われ者ハイエナの真実

ハイエナの真実|動物の豆知識

こんにちは。
ハイエナというと、獲物を横取りする嫌な動物と思っている方が多いのではないでしょうか。

でも、あなたは本当にハイエナのこと知ってますか?

動物園で見かけることも少なく、テレビで取り上げられることも少ない。よほど好きでなければ、わざわざ調べることもないかもしれません。

そんな嫌われ者のハイエナを、掘り下げてみましょう!

ハイエナについて
  • 種類
  • ブチハイエナの特徴
  • 群れ(クラン)と狩り
  • ハイエナの敵
  • ハイエナに会える動物園
イメージや先入観にとらわれず、フラットな気持ちで読んでいただきたいです。

ハイエナの種類

食肉目ハイエナ科。ジャコウネコ科から進化して生まれたと考えられています。見た目はイヌっぽいですが、ネコの方に近い動物です。

ハイエナは、アフリカだけでなくインドやネパールにも生息しており、現在4種類存在します。

ハイエナの種類
  • ブチハイエナ
  • シマハイエナ
  • カッショクハイエナ
  • アードウルフ

ブチハイエナ

黄土色の体毛に黒い斑点があることから名付けられました。マダラハイエナとも呼ばれています。サハラ砂漠より南に広く生息しています。

ハイエナの中では最も大きく、体長160センチ、体重80キロ以上にも成長します。

日本で見かけるハイエナは、ブチハイエナのことがほとんどです。

ブチハイエナ アフリカンサファリ
テレビや動物園でしばしば見かけるブチハイエナ。

シマハイエナ

サハラ砂漠より北や中東、インドなどユーラシア大陸まで分布しています。白い体毛に黒い縞模様があり、背中には黒いたてがみが生えています。

体長1メートル、体重50キロほど。

カッショクハイエナ

アフリカ大陸南部に生息。シマハイエナと同等の大きさです。通常イメージするハイエナとは全く異なり、長い毛で覆われています。

現在、日本では飼育されていません。

アードウルフ

別名ツチオオカミ。ウルフ(オオカミ)と付いていますが、ハイエナなんです。

東アフリカと南アフリカに生息しています。シマハイエナ同様、胴体や四肢に黒い縞模様があり、たてがみも生えています。

アードウルフの主食はシロアリ。強靭な顎を持つワイルドなハイエナのイメージどはかけ離れています。また、ハイエナの最小種であり、体重は10キロほどしかありません。

現在、日本では飼育されていません。

ひとくにハイエナと言っても4種類。それぞれが、身体的特徴や生態を持っています。

本記事では、日本では最も一般的なブチハイエナについて詳しく紹介したいと思います。

ブチハイエナの特徴

ハイエナ最大種のブチハイエナ。動物界では珍しく、メスの方が巨大化します。

ブチハイエナのメスは、男性ホルモン(アンドロゲン)の濃度が高いことが確認されています。オスの生殖器のような陰部を持ち、偽陰嚢もあります。

この理由は、以下に述べるハイエナの社会を知れば、おのずと理解できると思います。

ブチハイエナの群れ

ハイエナは単独でも群れでも活動する動物です。なかでも、ブチハイエナとカッショクハイエナは、クランと呼ばれる群れを形成して生活しています。

日中は茂みや穴ぐらで休み、夜になると活動的になります。

ハイエナ アフリカンサファリ
ハイエナは夜行性。

クランの生活

メスの方が大きい、つまりハイエナはメスの方が強い。

そのため、群れのリーダーもメスです。食事の順番もライオンとは反対。メスが先に食べ、最後にオスとなります。

基本的にメスは生まれてから死ぬまで、同じ群れの仲間と協力し合いながら生活します。

ライオンはわが子でもオス(リーダー候補)であれば、群れから追い出します。しかし、ハイエナの群れでは、リーダーの子が次期リーダーとなります。

一方、成熟を迎えるオスはクランから追い出されます。そして、オスハイエナは別の群れに参加します。もちろん、新しいクラン内では最低ランクのオスの中でも、最下位の扱いを受けます。

オスは繁殖以外に必要とされない、という非常にシビアな女社会です。

なぜメスなのに男性ホルモンが高いの?

リーダーであるメスが、群れを守らないといけないからです。戦うための攻撃力が必要なのです。

しかし、この特徴的な陰部には、とてつもないデメリットがあります。

それは、出産です。

産道を兼ねているため、出産時には大きく膨れ上がります。そして、細長い産道を経て、やっと赤ちゃんが出てきます。このとき、母親の皮膚は裂けてしまうそうです。

当然ながら死産率は高く、さらに、母親も出産時の傷が原因で死亡することがあります。

多大な痛みと戦いながら、ハイエナは子孫を残しています。

リーダーとしての力、群れを守るためとは言え、驚愕の事実です。

ハイエナの狩り

ハイエナというと、獲物を横取りする印象を持たれがちです。

イメージとは裏腹に、群れを成すハイエナは、自分たちで狩りをすることが主。クランでかかれば狩りの成功率は非常に高く、7割ほどと言われています。

ハイエナは目、耳、鼻すべてが優れています。そのため、獲物探しは得意。さらに、体力があるため、時速60キロでターゲットを追い続けることができます。

高い身体能力に加え、知能も高いハイエナ。他の動物の獲物を取らなくても、食事に困ることはないそうです。

ハイエナの顎

おそらくハイエナの強欲なイメージは、残骸を食べることから来ているのでしょう。

ハイエナの噛む力は、哺乳類では最強と言われています。硬い肉はもちろん、大きなスイギュウの骨も粉々にしてしまうほどの強さ。

ライオンやトラに比べると、体も顔も小さいハイエナ。強大な顎のパワーがいったいどこから生まれているのか、とても不思議です。

ブチハイエナ アフリカンサファリ 
ハイエナの噛む力は、動物界ナンバーワン!

確かに死骸に群がり、むさぼる姿は決してかっこよこくないし、どちらかというと見苦しいような気もします。

それでも、ハイエナの残飯処理は、サバンナの清潔保持に一役買っています。

死肉を食べる猛禽類と同じで、必要不可欠な行動なのです。

ハイエナの敵

狩りの上手さや顎の強さもあり、ハイエナのサバンナでの順位は非常に高い。ヒョウやチーターでさえ、ハイエナを見つけたら獲物を置いて逃げてしまいます。

つまり、ハイエナの敵はほとんどいません。言うならば、ライオンだけです。

ライオンとハイエナの関係

ライオンとハイエナの生活圏は重なってしまうことが多々あります。

ライオンの縄張りにうかつに侵入すると、ライオンのオスに見つかってしまいます。当然、命を落とす可能性が高まります。

しかし、ライオンとハイエナはライバル関係。

ライオンに立ち向かうときもあれば、譲るときもあります。

狩りにおいても、ハイエナの獲物をライオンが奪うときもあれば、ライオンの獲物をハイエナが奪うときもある。

自然界において、獲物の横取りは非常ではなく、生きるためのひとつの手法だと思います。

アフリカンサファリ ライオン
ハイエナとライオンはライバル関係にある。

ハイエナの寿命

3年ほどでおとなに成長するハイエナ。死産は多いものの、外敵がライオンのみのため、幼獣の生存率は高いと言われています。

また、体の大きさに反して寿命も長く、およそ20年。飼育下では40歳まで生きたという事例もあります。

ハイエナがいる動物園

現在、ハイエナは全国で11か所の動物園でしか飼育されていません。日本で展示されているハイエナのほとんどは、ブチハイエナです。

シマハイエナを飼育している動物園は、国内で2か所のみ。東京都羽村市動物公園と富士サファリパークで会うことができます。

  • 円山動物園
  • 宇都宮動物園
  • 大宮公園
  • 羽村市動物公園
  • 日本平動物園
  • 富士サファリ
  • 天王寺動物園
  • 池田動物園
  • のいち動物公園
  • 秋吉台サファリ
  • アフリカンサファリ

ちなみに、高知県立のいち動物公園では、ブチハイエナの親子が展示されています。

あまり良い印象のないハイエナたち。

しかし、本当は狩りが上手な強い動物。そして、サバンナの死骸を掃除してくれます。

ブサイクに描かれがちなハイエナですが、本当はかわいらしい顔をしてます。

天王寺動物園 ブチハイエナ

日本ではあまり見かけることのない動物ですが、ぜひ注目してみてください。

以上、ハイエナの豆知識でした。


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