ハイエナの生態と特徴!ハイエナは強くて狩りが得意

04/26/2020

みなさんはハイエナにどんなイメージを持っていますか?

獲物を横取りする嫌な動物と思っている方が多いかもしれません。

でも、あなたは本当にハイエナのことを知ってますか?

今回のzoo zoo diaryではハイエナを特集!

ハイエナの生態や特徴を知り、本当のハイエナの魅力を知りましょう。後半では、ハイエナに会える動物園を掲載しています。

ブロンクス動物園 ブチハイエナ

ハイエナの種類

食肉目ハイエナ科。

ジャコウネコ科から進化して生まれたと考えられています。見た目はイヌっぽいですが、ネコの方に近い動物です。

ハイエナはアフリカだけでなく、インドやネパールにも生息しています。現在4種類が存在しています。

それぞれが独立した属に分類されます。

  • ブチハイエナ
  • シマハイエナ
  • カッショクハイエナ
  • アードウルフ

ブチハイエナ

黄土色の体毛に黒い斑点があることから名付けられたブチハイエナ。マダラハイエナとも呼ばれています。

アフリカ・サハラ砂漠より南の地域に広く生息しています。

ハイエナの最大種。体長160センチ、体重80キロ以上にも成長します。

ブチハイエナは日本で最も多く飼育されている種類です。

アフリカンサファリ ブチハイエナ

シマハイエナ

サハラ砂漠より北や中東、インドなどユーラシア大陸まで分布しています。

白い体毛に黒い縞模様があり、背中には黒いたてがみが生えています。タテガミハイエナとも呼ばれています。

体長1メートル、体重50キロほど。

現在日本でシマハイエナを展示している施設は2か所のみ。東京都・羽村市動物公園と富士サファリです。

https://twitter.com/fuji_safari1980/status/1235095780228128768

カッショクハイエナ

アフリカ大陸南部に生息。

通常イメージするハイエナとは全く異なります。茶色の長い毛で覆われています。大きさはシマハイエナと同等。

現在、日本では飼育されていません。

【YouTube】BBC Earthでカッショクハイエナをチェック

アードウルフ

別名ツチオオカミ。ウルフ(オオカミ)と付いていますが、ハイエナです。

東アフリカと南アフリカに生息しています。

シマハイエナ同様、胴体や四肢に黒い縞模様があり、たてがみも生えています。

アードウルフの主食はシロアリ。強靭な顎を持つワイルドなハイエナのイメージどはかけ離れています。

また、ハイエナの最小種であり、体重は10キロほどしかありません。

現在、日本では飼育されていません。

【YouTube】Cincinnati Zooのアードウルフをチェック


ひとくにハイエナと言っても4種類。それぞれが、身体的特徴や生態を持っています。

日本で最も一般的なハイエナ、ブチハイエナについて詳しく見ていきましょう。

ブチハイエナの特徴

メスハイエナの大きさ

ハイエナ最大種のブチハイエナ。動物界では珍しく、メスの方が巨大化します。

ブチハイエナのメスは、男性ホルモン(アンドロゲン)の濃度が高いことが確認されています。オスの生殖器のような陰部を持ち、偽陰嚢もあります。

この理由は、ハイエナの生態で述べるハイエナ社会を知れば、おのずと理解できます。

ハイエナの顎の強さ

ハイエナの強欲なイメージは、残骸を食べることに由来するでしょう。

ハイエナの噛む力は、哺乳類最強と言われています。硬い肉はもちろん、大きなスイギュウの骨も粉々にしてしまうほどの強さ。

ライオンやトラに比べると、体も顔も小さいハイエナ。他の動物が手を付けられないものまで、噛み砕く力を秘めています。

死骸に群がり死肉をむさぼる姿は、決してかっこよこくないかもしれません。

それでも、ハイエナの残飯処理はサバンナの清潔保持に必要不可欠。死肉を食べる猛禽類と同じように、大自然の掃除役として大切な存在なのです。

ブチハイエナの生態

ハイエナは日中は茂みや穴ぐらで休み、夜になると活動的になります。

単独でも群れでも活動するハイエナ。

ブチハイエナとカッショクハイエナは、クランと呼ばれる群れを形成して生活しています。

クラン(群れ)

ハイエナはメスの方が大きく育ち、群れの中でも優位となります。つまり、クランのリーダーはメスです。食事もメスが先に食べ、最後にオスが食べます。

メスハイエナは生まれてから死ぬまで、同じ群れの仲間と協力し合いながら生活します。

アフリカンサファリ ブチハイエナ

ライオンはわが子でもオス(リーダー候補)であれば、群れから追い出します。

しかし、ハイエナの群れでは、通常はリーダーの娘が次期リーダーとなります。

一生同じ群れで暮らすメスとは異なり、成熟を迎えるオスはクランから追い出されます。そして、オスハイエナは別の群れに加わります。

新しいクラン内では、最低ランクのオスの中でも最下位の扱いを受けます。オスは繁殖以外に必要とされないという、非常にシビアな女社会です。

なぜメスなのに男性ホルモンが高いの?

リーダーであるメスが、群れを守らないといけないからです。

戦うための攻撃力や体格を得るために、男性ホルモンの分泌量が多くなりました。ハイエナの陰部は、攻撃性の現れとも考えられています。

一方、特徴的な陰部は大きな問題をはらんでいます。

それは出産。

産道を兼ねているハイエナの陰部。出産時に大きく膨れ上がります。

しかし、産道は他の動物より細長いため、胎児が通る間に母親の皮膚は裂けてしまいます。

当然ながら死産率は高く、さらに、母親も出産時の傷が原因で死亡することがあります。

多大な痛みと戦いながら、ハイエナは子孫を残しています。

リーダーとしての力、群れを守るためとは言え、驚愕の事実です。

ハイエナの狩り

ハイエナは狩りはせず、エサを横取りして生きていると思っていませんか?

イメージとは裏腹に、群れを成すハイエナは自分たちで狩りをすることが主。クランでかかれば狩りの成功率は非常に高く、7割ほどと言われています。

ハイエナは目、耳、鼻すべてが優れています。そのため、獲物探しは得意。

体力もあるので、時速60キロでターゲットを追い続けることができます。

高い身体能力に加え、知能も高いハイエナ。他の動物のエサを取らなくても、食事に困ることはありません。

ただ、自ら狩りをするより手っ取り早いため、他者の獲物を奪う様子も観察されています。

【You Tube】ブチハイエナの狩りの様子はこちら

ハイエナの天敵

狩りの上手さや顎の強さもあり、ハイエナのサバンナでの順位は最上クラス。

アフリカンサファリ ハイエナ

ヒョウやチーターでさえ、ハイエナを見つけたら獲物を置いて逃げてしまいます。

つまり、ハイエナの敵はほとんどいません。言うならば、ライオンだけです。

ライオンとハイエナの関係とは?

ライオンとハイエナの生活圏は重なることが多々あります。

ライオンの縄張りにうかつに侵入すると、ライオンのオスに見つかってしまいます。当然、ハイエナは命を落とす可能性が高まります。

しかし、ライオンとハイエナはライバル関係。

ライオンに立ち向かうときもあれば、譲るときもあります。

狩りにおいても、ハイエナの獲物をライオンが奪うときもあれば、ライオンの獲物をハイエナが奪うときもあります。

自然界において、獲物の横取りは卑怯ではなく、生きるためのひとつの手法と言えます。

ハイエナの寿命

3年ほどでおとなに成長するハイエナ。

死産は多いものの、外敵はライオンのみ。幼獣の生存率は高いと考えられています。

体の大きさに反して寿命が長く、およそ20年。飼育下では40歳まで生きたという事例もあります。

アフリカンサファリ ブチハイエナ

ハイエナに会える動物園

現在、ハイエナは全国で11か所の動物園でしか飼育されていません。日本で展示されているハイエナのほとんどは、ブチハイエナです。

シマハイエナを飼育している動物園は、東京都・羽村市動物公園と富士サファリパークのみです。

  • 円山動物園
  • 宇都宮動物園
  • 大宮公園
  • 羽村市動物公園*
  • 日本平動物園
  • 富士サファリ*
  • 天王寺動物園
  • 池田動物園
  • のいち動物公園
  • 秋吉台サファリ
  • アフリカンサファリ
*:シマハイエナを飼育している施設

JAZAには加盟していませんが、香川県・しろとり動物園にはブチハイエナがいます。2018年、2019年に続き2020年1月にも赤ちゃんが誕生しています。

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他人の獲物を横取りする印象の強いハイエナ。真実の姿を知って、イメージが変わりましたか?

狩りが得意なうえに、サバンナの死骸を掃除してくれる働き者。ブサイクに描かれがちですが、実は可愛らしく賢い動物です。

日本ではあまり見かけることのない動物ですが、ぜひ注目してみてください。

アフリカンサファリ ブチハイエナ

以上、ハイエナの豆知識でした。

【参考】

国際自然保護連合

日本動物園水族館協会