意外と知らない?!チーターの種類・生態と特徴を徹底解説
チーターの性格や繁殖・寿命、狩りなどチーターの一生/チーターの種類がわかる記事
地球上で最もあしが速い哺乳動物といえば?
多くの方が「チーター」と答えられるでしょう。その魅力的な身体能力と容姿から、チーターの知名度はかなり高いです。
一方、チーターを飼育している動物園は全国で13か所のみ。実際のチーターを見たことがある方は意外と少ないかもしれません。
今回のzoo zoo diaryは知っているようで知らないチーターの種類や生態と特徴を紹介します。さらに、世にもめずらしいキングチーターの正体に迫ります。
チーターとは?
食肉目ネコ科チーター属。
ヒョウとおなじような黄色の毛におおわれ、輪のない黒い斑点模様があります。小柄でスマートな体はいかにもあしが速そうな動物です。
- Acinonyx jubatus
- IUCNレッドリスト 危急(VU)
- CITES 附属書Ⅰ
- 生息 アフリカ大陸とイラン 7000頭
- 体長 130cm
- 尾長 70cm
- 体高 75cm
- 体重 オス50kg メス35kg
遠いむかし、チーターは北アメリカから中国、ヨーロッパを経て、最終的にアフリカ大陸に移りすんだと考えられています。
かつては世界中に分布していましたが、環境の変化や密猟によりチーターの生息域は断片化。およそ100年の間に90%近く減少しました。
現在チーターはアフリカ大陸の一部とイランに生息しおり、その生息数は1万頭未満。絶滅のおそれが高い動物(IUCNレッドリスト危急)です。
チーターの種類|1種4亜種
現在、チーターの種類は1種。さらに生息地ごとに4亜種にわけられています。
かつてはアフリカ大陸南部および東部に生息するチーターを別亜種としていました。2017年の遺伝子研究により1つの亜種に統合されました。
- 食肉目 Carnivora
- ネコ科 Felidae
- チーター属 Acinonyx
- チーター Acinonyx jubatus
- A. j. venaticus イラン
- A. j. hecki アフリカ大陸北西~西部
- A. j. soemmeringii アフリカ大陸北東部
- A. j. jubatus アフリカ大陸東~南部
- チーター Acinonyx jubatus
- チーター属 Acinonyx
- ネコ科 Felidae
※アジアチーターとアフリカチーターの2つにわける説あり
かつては広く分布していたチーターですが、現在は限られた地域に点在しています。
なかでもイランおよびアフリカ大陸北西部に生息するチーターは数がすくなく、絶滅寸前の状態(IUCNレッドリスト深刻な危機)です。
アフリカのチーター
アフリカ大陸の北西、北東そして東~南と3つの地域に3亜種のチーターが存在します。かつては東と南のチーターは別亜種でしたが、2017年に改定されました。
アフリカ大陸東部と南部にはケニアやタンザニア、ボツワナや南アフリカ共和国といった動物大国をふくみます。
そのため、亜種【A. j. jubatus】の生息数が圧倒的におおい状態。野生チーターの50%(約3500頭)が南アフリカ、そして30%(約2100頭)が東アフリカに生息します。
北西および北東のチーターは数百頭ずつと推定され、局地的な絶滅がせまっています。
絶滅寸前!サハラチーター
アフリカ大陸北西部に生息するチーター【A. j. hecki】は別の名を「サハラチーター」といいます。
開拓や密猟にくわえ砂漠化がすすむアフリカ大陸北部では、チーターやその獲物をふくむさまざまな動物が減ってきています。
サハラチーターの生息地はアルジェリア、ニジェール、ベナン、ブルキナファソの4か国の一部だけ。生息は500頭以下、そのうち繁殖可能な個体は250頭程度と考えられています。
IUCNはサハラチーターを絶滅寸前を意味する深刻な危機(CR)に分類しています。
【最新情報】2020年5月、10年ぶりにアルジェリア南部・アハガル山地でサハラチーターの姿が撮影されました。
アジアのチーター
チーターはアフリカのイメージが強いですが、実はアジアにも生息しています。
IUCNは亜種として登録していますが、アフリカのチーターと異なる独立種とする説があります。
かつては、地中海沿岸やアラビア半島からインドまで分布していました。
アジアチーターが生息する国々では貴族たちが生け捕りにしたチーターを飼育・訓練し、シカやガゼルの狩りに利用していました。
野生のチーターが減るうえに、野生ガゼルも減少します。さらに生息地破壊がかさなり、次々と地域的な絶滅が発生しました。
現在、アジアチーターの生息地はイランのみ。そのため「イランチーター」とも呼ばれています。
個体数は50頭未満と考えられ、いつ絶滅してもおかしくない状態です。
一方で、サハラ砂漠北部に生息しているチーターがアジアチーターではないかと噂されています。この地域でチーターが多く生息するアルジェリアでは遺伝子研究を実施中です。
アジアチーターはアフリカのチーターより小柄で頭が小さく淡色。さらに肩や腹の毛が長いのが印象的です。
インドにナミビアのチーターが再導入されました|2022年9月
インドはもともとアジアチーターの生息地。現地では狩猟のパートナーとして身近な存在でした。
ところが、飼育のため、娯楽のために利用されつづけたインドのチーターは1950年ごろに絶滅しました。
以前からインドはチーター絶滅によって崩れた生態系バランスをもどすために、チーターの再導入計画を練っていました。
2022年9月に8頭、2023年2月には12頭のチーターがクノ国立公園【Kuno National Park】に放たれました。
再導入されたチーターはアジアチーターではなく、アフリカ(ナミビア)のチーター。最終的に50頭のチーターを連れてくる予定です。
ざんねんながら、2024年1月までに導入されたチーター20頭のうち7頭が亡くなっています。
しかし、2023年3月には初繁殖に成功。人工哺育ではありますが、無事に1歳をむかえました。
アフリカとアジアでは気候や土壌のちがい等の影響が気になるところですが。やってきたチーターと生まれたチーターたちが健康でいられること、先住動物たちとバランスがとれることを願います。
キングチーターとは?
世の中にはキングと名の付くチーターがいます。その由縁は模様。
通常のチーターは黄色の体毛に黒い斑点があります。一方、キングチーターは背面に帯状の黒い模様があります。
下の写真、手前の背を向けて横になっている個体に注目してください。
明らかに斑点ではない、太く黒い線があります。通常のチーターの中で異彩を放つ存在です。
キングチーターは種類ではありません
見た目がまったく違うチーターとキングチーター。しかし、遺伝的には同じであることが判明しています。
つまり、キングチーターはクロヒョウなどと同様、劣性遺伝により誕生したチーターです。
2022年12月現在、日本では4頭のキングチーターに会うことができます。
チーターの種類【まとめ】
- 1種4亜種
- アフリカ大陸 北西部 = サハラチーター(500頭以下)
- アフリカ大陸 北東部
- アフリカ大陸 東~南部 (全チーターの大多数を占める)
- アジア イラン = アジアチーター(50頭以下)
- キングチーターは種類ではない
ここから登場するチーターは、アフリカチーターを参考にしています。
チーターの形態|ヒョウとのちがい
チーターの一般的な体長は1.2メートル前後。オスは50kg、メスは30kgほどの個体が多く、細身で小顔な印象です。
オスの方がメスより大きく、最大1.5メートル、体重70kgほどに成長します。
黄色い体毛に黒い斑点、ヒョウのような「輪」模様はありません。
また、チーターには目頭から口にかけて黒いたて線があります。涙のように見えることからティアーライン【Tear Line】涙の線と呼ばれています。
大きさも模様もちがいます
ぜんぜん似ていないのに意外と間違われるチーターとヒョウ。では2種の違いをチェックしてみましょう!
まず生息地が異なります。
チーターはアフリカ大陸とイランのみ。一方のヒョウは順応性が高くアフリカからロシア、東南アジアまで広く分布しています。
ヒョウは体長1.6メートル前後。チーターに比べると胴体や頭が大きく見えます。体重はオス60kg、メス40kgほどと、チーターより10kgも多いです。
獲物が豊富な地域では体重90kgほどのヒョウも報告されています。
- チーター
- 体長 130cm
- 尾長 70cm
- 体高 75cm
- 体重 オス50kg メス35kg
- 模様 黒い斑点 ティア―ライン
- ヒョウ
- 体長 160cm
- 尾長 90cm
- 体高 70cm
- 体重 オス60kg メス40kg
- 模様 黒い斑点 ロゼット
また、ヒョウの体には斑点だけでなく、花のような模様(ロゼット)が入っています。
並べてみると、その違いは簡単。
チーターの方がヒョウより小さく細いうえに、模様もまったく異なります。
チーターとヒョウのちがい【まとめ】
- 大きさ チーター < ヒョウ
- 模様 チーター(斑点 + ティアーライン)
ヒョウ(斑点 + ロゼット)
チーターの生態
基本的に単独行動を好むチーター。
母親と子は1年半ほどいっしょに過ごします。
チーターのオスは縄張りをもちますが、メスは比較的自由に移動できます。そのため、行動範囲はメスの方がひろい傾向にあります。
ライオンやヒョウと狩りや休む場所がかさならないよう、ひっそりと暮らしています。
チーターは群れる?群れない?
長きにわたってチーターは単独行動と思われていました。
ところが、オスは兄弟や若いオス同士で群れをつくることがわかってきました。
オスの群れは「コアリション」と呼ばれ、ライオンの兄弟もコアリションを形成することが知られています。
協力して縄張りを守ったり、狩りを行ったり、複数頭ならではのメリットがあります。
生息地および獲物の減少の影響か、複数頭のチーターが行動を共にする光景はしばしば観察されるようになりました。
最大で8頭(オス5頭、メス1頭とその子2頭)のグループが発見されています。
【YouTube】BBC Earthで8頭のチーターの群れをチェック!
社会性に乏しいといわれていたチーター。
獲物減の問題を解決するため、群れで大きな獲物をしとめ分けて食べる「社会的生活」に変わりはじめているのかもしれません。
ひとなつこい?!チーターの性格
チーターは争いを好まず、臆病な性格です。
体が細く顎も小さなチーターはライオンやハイエナにはかないません。たとえ空腹であっても、他の肉食獣の姿が見えると、獲物を置いて走りさっていきます。
チーターのマーキングに強い攻撃的な意味合いはなく、自分の居場所を知らせたり、相手を避けたりするためと考えられています。
チーターは温厚でヒトになつきやすく、飼育が比較的容易な野生動物のひとつ。
海外の動物園ではチーターが動物アンバサダーとして育てられています。
動物アンバサダーとは、動物や環境の大切さを伝える場に登場するマスコットキャラクターのようなもの。
人気の高いチーターをアンバサダーにすることで、来園者が増加。結果として、多くの方が野生生物を学ぶきっかけとなっています。
チーターをペットにはできません!!
また、美しい容姿はお金持ちのステータスとしてあつかわれ、ペット需要が高まりました。
しかし、ワシントン条約により学術目的以外の輸出入が禁止されているチーターを手に入れることは困難です。
そこで、あらわれるのが動物最大の敵「密猟業者」チーターは高額で取引されています。
生け捕りにされた赤ちゃんチーターたちは粗悪な環境で運ばれ、大半は輸送中に亡くなってしまいます。そのため密猟者はたくさんのチーターを捕まえていきます。
結果、野生チーターが激減。
いまなお密猟・密輸がたえず、チーターは絶滅の危機に瀕しています。
変わりもののビッグキャット
チーターはネコ科に分類されています。体長は1メートルを超え、大型ネコ科動物「ビッグキャット」とも呼ばれます。
しかし、ヒョウやライオンとは異なる点が3つあります。
1. チーターは吠えません
ライオンやトラは大きな声を出して威嚇や主張をおこないます。
一方、チーターは吠えません。
家ネコや鳥のような声を出すだけです。ボリュームも小さく、とても可愛らしい印象です。
【YouTube】富士サファリパーク公式でチーターの可愛い鳴き声をチェック!
2. チーターは夜行性ではありません
ネコは基本的に夜行性。夜間でもわずかな光を取りこみ、目視することができます。
ところが、チーターは暗くなるとほとんど目が見えません。つまり、昼行性の動物なのです。
チーターは明るくなりだした明け方や、暗くなる前の夕方に狩りをおこないます。
顔にある黒い筋模様(ティアーライン)は、日光のまぶしさを軽減するためだろうと考えられています。日中に活動するチーター特有の進化です。
3. チーターは木に登りません
チーターが木に登っているという観察記録は少なく「木登りが苦手なネコ」といわれています。
ところが近年、研究が盛んになるにつれ、チーターの木登りは以前より確認されるようになりました。
周囲の確認や単なる遊びのために木登りをしていると報告されています。
スピードを追求したチーター。木に登らずとも走り去ることで危険を回避できます。
つまり、苦手というより木登りの必要性が低いから木登りをしないのかもしれませんね。
チーターの狩り
チーターの狩りは基本、単独。一部は群れを成して狩りをおこないます。
嗅覚ではなく視覚をつかってターゲットを探し、見つからないときには10km以上もの距離を歩きまわります。
群れからはぐれたインパラやトムソンガゼルなどチーターの獲物は自分より小さい動物がほとんど。
体勢を低くし獲物に忍び寄り、あっという間にとらえることができます。
一方で、持久力のないチーター。
実は全速力で追いかけられるのは、ほんの数百メートル。時間にすると20秒ほど。
相手もあしが速いため、いかに気づかれずに近寄れるかが重要です。
コアリションの場合はヌーやシマウマなど大型動物も狙います。
しかし、ライオンやトラのような立派な牙がないため、群れでかかっても息の根を止めるのに時間がかかります。
仕留めようとしている獲物を逃がしたり、奪われたりしないように注意を払っています。
【YouTube】BBCでチーターの狩りをチェック!
チーターは1~3日おきに狩りをします
大食漢のイメージのライオンやトラはエサがあるときに大量に食べ、1週間以上絶食することもあります。
ところが、チーターの成獣は2~3日に1回、母チーターに関しては毎日狩りをして食事をします。
大型ネコ科動物としては狩りの頻度がおおい動物です。
悲しいかなチーターは狩りに成功したとしても、略奪されることが多いのが事実。その場合、日に何度も狩りをしなければなりません。
その分、体力を消費しエネルギーを必要とします。ハイエナやリカオンに比べると、効率が良いとはいえないかもしれません。
サバンナでは弱小?!チーターの立場
体長1メートル以上の肉食獣ではあるものの、自然界におけるチーターの地位は非常に低いと考えられています。
チーターの顎や歯は小さく、ライオンやヒョウのように一撃で獲物を仕留めることはできません。ときには、相手の息の根を止めるのに20分以上かかります。
しかも全速力で走ったあとは全く動けない時間があります。食事の前だとしても、酷使した体を休めなければなりません。
通常、単独で行動しているチーターは、休んでいる間にライオンやハイエナなどに獲物を横取りされることもしばしば。
しかし、追いかけることはしません。負けることがわかっているからです。ひとやすみして、また狩りに出かけます。
肉食動物のなかで弱いチーター。実は大きな草食動物にとっても「こわくない」存在です。
チーターのちいさな歯で噛まれても、シマウマやキリン等にとって致命傷にはならないからです。
近年は動物園でもチーターとシマウマの混合展示を見かけます。不思議に思えますが、自然界ではごく一般的な光景といえます。
【関連記事】大分アフリカンサファリ|チーターとシマウマの混合展示
チーターの繁殖と寿命
野生では雌雄ともに単独行動のチーター。発情期のみ、メスとオスが会合します。
妊娠期間はおよそ3か月。この間もメスは自分で狩りをし、栄養を蓄えます。そして、300グラム前後の小さな子を複数頭出産します。
体力を消耗した母親は産後すぐ狩りに出かけなければなりません。
そのため、生まれたての子はいきなり放置されます。赤ちゃんだけの無防備な状態はしばらく続きます。この期間に亡くなる子も少なくありません。
子育ては母親のみ。子連れのチーターは毎日寝床を変え、隠れるように生活しています。
赤ちゃんチーターはふさふさ
チーターの赤ちゃんは頭から背中にかけてふさふさの毛が生えています。
子どものうちだけ生えているふさ毛は草むらや茂みに同化し、敵に見つかりづらくなる効果があります。
おとなは顔が小さくシュッとした雰囲気をもつチーター。しかし、赤ちゃんは顔も体も丸く、ぬいぐるみのようです。
チーターの成長は非常に早く、生後6週間ごろには母親とともに動き、肉を食べはじめます。1年以上は母親のもとで生きる術を学びます。
チーターは1歳半までにひとり立ちし、2歳前後で性成熟を迎えます。
オスとメスで全然ちがう!チーターの赤ちゃん生活
興味深いことにチーターの幼獣の行動には雌雄差があります。
メスは母親の狩りについていき、ハンティングの勉強をします。一方、オスは狩りより遊びや食べることに夢中になっています。
それゆえ、メスは狩りが得意で単独生活を送る一方、オスは狩りが苦手で群れ生活を送る傾向にあると考えられています。
生存率およそ5%!か弱い赤ちゃん
野生チーターの赤ちゃんの生存率は非常に低く、5%程度といわれています。
チーターの狩りの成功率は50%ほど。しかし、ターゲットが近くにいない乾季や他の肉食獣に略奪されたときなどは、食糧難におちいります。
また、ライオンの縄張り内ではライオンに殺されてしまうこともあります。その他、チーターの幼獣は、猛禽類やハイエナ、ヒヒなど、さまざまな動物に狙われます。
さらにチーターは遺伝子多様性にとぼしく免疫機能が劣っているという研究報告があります。生後数か月の間に病気で亡くなる幼獣がおおいと考えられています。
動物園でチーター誕生がつづいてます
一般に野生チーターとくにメスは単独行動をとっています。
ところが、動物園では複数頭飼育されているためか、チータの発情が起こりにくく繁殖がむずかしいといわれています。
知名度は高いものの、個体数が少ないチーター。
IUCNレッドリスト危急(VU)に指定され、ワシントン条約で取引が規制されています。新しい個体を導入することは容易ではありません。
国内の動物園では連携をとり、繁殖活動に力をいれています。
2022年は3月に和歌山県・アドベンチャーワールドで6頭、8月に静岡県・富士サファリパークで3頭、12月に群馬県・群馬サファリパークで4頭のチーターが生まれ育っています。
経験を重ね、国内のチーター繁殖成功がふえてきています。
このように動物園における繁殖活動がチーター絶滅防止の鍵となっています。
野生チーターは寿命5年?!
野生チーターではメスの最長が14年、オスは10年。
12歳以上のメスが子を連れている報告がないため、繁殖可能年齢は10歳ごろだと考えられます。
しかしながら、野生の子チーターが無事に生育する可能性は5%程度。
晴れて成獣になったとしても野生での寿命は短く、5年ほどしか生きない個体もおおいといわれています。
生息地の破壊による食糧難や密猟などが主な原因です。いずれもヒトの影響であることを忘れてはいけません。
一方、飼育下チーターの寿命は10年以上。なかには15年以上生きるチーターもいます。
チーターの種類・生態と特徴【まとめ】
- チーターの種類 1種
- アフリカチーター 3亜種
- アジアチーター 1亜種(イランに約50頭のみ)
- キングチーター = 背に帯状の黒線があるチーター *種ではない
- 群れ メス単独 オス群れる傾向
- 狩り 1~3日おき → 横取りされることが多く日に何度かおこなうことも
- 出産 1度に複数頭 生存率5%
- 寿命 飼育下10年以上 野生5~10年
美しい体毛にしなやかな体。類まれなスピードを持つ、地上最速の哺乳類チーター。この素晴らしい動物も絶滅の危機に瀕しています。
イランに生息するアジアチーターは残り50頭ほどと絶滅間近。アフリカチーターにその日が来てもおかしくありません。
野生での生存率が低いチーターの絶滅を防ぐためにはヒトが介入せざるをえません。
チーターの生息地では密猟を防ぐとともにチーターの保護や治療、繁殖などに取り組んでいます。最終的には野生に帰し、生息数増加を目標としています。
幸運なことに日本では近年チーターの繁殖がふえています。
野生では生存率5%という非常にめずらしいチーターの赤ちゃんや、10歳以上のご長寿チーターに会えることに感謝ですね。
チーターに会える動物園や赤ちゃん誕生ニュースは別記事で随時更新中です↓
以上、チーターの豆知識でした。
【参考】
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