大分アフリカンサファリ【象も虎もライオンも】おすすめ動物一覧
大分県宇佐市の九州自然動物公園アフリカンサファリ。
100万平方メートル以上の広大な敷地に1000頭以上の動物を飼育しています。
九州の動物園第1位ともいわれるアフリカンサファリでは、いったいどんな動物に会えるのでしょうか?
一般的な動物園とはちがう「サファリ」の魅力をふまえながら、動物たちの様子を紹介していきます。
アフリカンサファリで会える動物たち
アフリカンサファリでは、アジアゾウやシロサイ、キリンなどの大型草食動物から、ライオン、トラなどの猛獣まで、さまざまな動物が飼育されています。
- ムフロン
- バーバリーシープ
- アメリカクロクマ
- ライオン
- ダマジカ
- アメリカバイソン
- シロサイ
- アジアゾウ
- トラ
- ハイエナ
- チーター
- グラントシマウマ
- エランド
- フタコブラクダ
- ピグミースローロリス
- アカカンガルー
とくにライオン飼育数は日本一!エサやりもできるので迫力あるライオンを間近に見ることができます。
また、ライオンやトラの赤ちゃんが生まれた際には写真を撮れたり、カンガルーにふれあえたり、サファリ以外の楽しみもあります。
サファリ(動物ゾーン)は自家用車もしくはエサやりができるジャングルバスで周ります。
自分のペースで周りたい、遠くから見たい、という方はマイカー。
エサやりしたい、近くで見たい、といういう方はジャングルバスがおすすめ。
サファリでは自家用車に抵抗がある方が多いようですが、わたしは一度も危険な目に遭ったことはありません。
動物たちを刺激しないよう、窓・鍵をしめて動物優先の運転をしましょう!
本記事は園内マップに沿って動物を紹介していきます。
アクセスと営業案内は「大分県アフリカンサファリ!アクセスとお得情報」をご覧ください。
クマ・山岳動物セクション
アフリカンサファリの動物ゾーンで最初にあらわれるセクションです。
草原だけでなく岩や滝が再現されています。
ムフロン|まるい角をもつ野ヒツジ
アフリカンサファリで最初に出迎えてくれるのがムフロン。大きく円を描くふとい角が印象的な野生のヒツジです。
- 鯨偶蹄目ウシ科ヒツジ属 Ovis gmelini
- IUCNレッドリスト 準絶滅危惧(NT)
- 生息 アルメニア、キプロス、イランなどの山岳地帯 3万頭
- 体長 100~130cm
- 体高 70cm
- 体重 30~50kg
ムフロンたちは車を怖がらないのか、あまり避けてくれません。
もしも危険を感じたら、クラクションを鳴らしてください。レンジャーさんが駆けつけてくれます。わたしは一度も危険を感じたことはありませんが。
サファリの動物たちは刺激しなければ、ほぼ無害。ゆっくりと近くで動物観察できます。
ムフロンの角に注目!
長い角がくるんとなってるのが特徴的なムフロン。
赤ちゃんムフロンは雌雄ともに角はなく、生後1か月を過ぎたころ生えはじめます。
しかし、メスムフロンは角がないか、小さくて見えづらい角をもつのみ。一方のオスはふとく長い角をもちます。
オスムフロンの場合、立派な角になるまでに3年ほどかかるといわれています。
なぜオスだけ角がおおきくなるかというと、オスは角突きで権力争いをするからです。より立派な角をもつオスが群れのなかで優位となります。
また、オスは成長とともに毛色が濃くなります。雌雄の差は一目瞭然です。
ムフロンの赤ちゃんに会える!
一般に、ヒツジやシカは秋が繁殖期。そして春に子が誕生します。
そのため動物の赤ちゃんに会えるアフリカンサファリおすすめの季節は「春」です。
ムフロンの赤ちゃんは毛深いシカのような外見。生まれてすぐは灰色ですが、徐々におとなの色に近づいていきます。
アフリカンサファリでは毎年春の訪れとともにムフロン誕生のニュースがとどきます。2022年には20頭以上のムフロンの赤ちゃんが誕生しています。
バーバリーシープ|あごひげのないヤギ
ムフロンとともに、放飼されているバーバリーシープ。絶滅が危惧されている野生動物です。
ムフロンより大型、とくにオスはメスの倍ほどに育ちます。
雌雄ともに30~50cmほどの角をもちます。ヤギに共通するあごひげは生えていません。一方で、のどから胸にかけて長い毛が生えています。
- 鯨偶蹄目ウシ科バーバリーシープ属 Ammotragus lervia
- IUCNレッドリスト 危急(VU)
- 生息 アフリカ北部の岩山 1万頭
- 体長 120~150cm
- 体高 90cm
- 体重 オス100kg メス50kg
クマ|アメリカとアジアの熊
アメリカクロクマ
お次は、ころんとして可愛いフォルムのアメリカクロクマ。
クロと名前がついてますが、茶色や黄白色など体色はさまざま。また、雑食のため食べるものによって大きく体格が異なります。
アメリカクロクマは一般的にクマのなかまでは中型といわれていますが、300kgのオスも確認されています。個体差や地域差が大きいクマです。
- 食肉目クマ科クマ属 Ursus americanus
- IUCNレッドリスト 低懸念(LC)
- 生息 北アメリカの森林
- 体長 150~120cm
- 体高 90cm
- 体重 オス120kg メス70kg
アメリカクロクマは、愛くるしいお顔と温厚な性格の持ち主。
近くで見るととても大きく、恐怖を感じるかもしれません。でも大丈夫。驚かさないかぎり向かってることはありません。
ジャングルバスに乗るとクマにエサやりできます。ただし、クマが近くに来てくれないときはスルーです。
どうやらクマたちは飼育員さんからおやつをもらっている様子。
器用に立つクマは着ぐるみかと見まがうほど。おねだりする姿はとても可愛らしいです。
アジアクロクマ
アフリカンサファリHPにはアメリカグマ(アメリカクロクマ)としか記載がないですが、アジアクロクマ(ヒマラヤグマ)もいます。
中国や日本に生息しているクマです。
- 食肉目クマ科クマ属 Ursus thibetanus
- IUCNレッドリスト 危急(VU)
- 生息 アジアの森林
- 体長 130~180cm
- 体高 80cm
- 体重 オス100kg メス70kg
わたしたち日本人にはツキノワグマという名で浸透しています。ニホンツキノワグマはアジア大陸のクロクマより小型といわれています。
つるんとした黒い毛にツキの模様が美しいアジアクロクマ。運が良ければ自慢の模様を見せてくれます。
ライオン|飼育数90頭!国内No.1
アフリカンサファリは、国内でもっとも多くのライオンを飼育しています。なんとその数およそ90頭!
オスメスはもちろん動物園ではあまり見ることのない、幼少~青年期のライオンもいます。
- 食肉目ネコ科ヒョウ属 Panthera leo
- IUCNレッドリスト 危急(VU)
- 生息 アフリカ大陸サハラ砂漠以南 3万頭
- 体長 150~200cm
- 尾長 80cm
- 体高 110cm
- 体重 オス180kg メス120kg
およそ90頭のライオン、すべてがお外に出ているわけではありません。それでも、アフリカンサファリでは老若男女のライオンを見ることができます!
動物園のライオンに比べると、オスメスともにより強そうな気がします。
大勢の中で育つためでしょうか、顔や体に傷があったり、たてがみがゴージャスだったり、切磋琢磨しているように思います。
ライオンにエサをあげよう!
ジャングルバスに乗ると、猛獣ライオンにエサをあげることができます。
エサをもらえるジャングルバスの停車場所周辺には、常にライオンが集まっています。
ジャングルバスが近くに来ると、ライオンはあっという間にバスを囲みます。
エサをあげるときには、牙むき出しの大きな口を間近で見ることができます。自分たちより大きな動物を食べれるのも納得です。
基本的にライオン界での食事は、オス優先。つまり、メスライオンが来ることはありません。
ジャングルバスに乗って、ライオンに囲まれる緊迫感をぜひ味わってほしいです。
ジャングルバスに寄って来るのはオスばかりですが、もちろんライオンセクションでは美しいメスライオンも見れます。
メスと過ごしているオスは少ないですが。雌雄の写真が撮れると嬉しいものです。
ライオンの赤ちゃん!2022年7月誕生
これだけ多くのライオンがいるアフリカンサファリ。当然、繁殖成功率も高く、しばしばライオンの赤ちゃんが誕生します。
生後数か月の間「ふれあいゾーン」にあるフォトサロンにて、ライオンやトラの赤ちゃんを公開しています。
2022年7月、2年ぶりとなるライオンの赤ちゃんが誕生しました。
【関連記事】ライオンの群れプライドとノマド|オスライオンの仕事【繁殖】
草食動物セクション
広大な敷地に多数の草食動物が放されています。
ダマジカ|夏と冬 衣がえするシカ
南ヨーロッパやトルコが起源とされるダマジカ。別名ファロージカ。現在はヨーロッパに広く生息しています。
オスは大型かつ50cm以上の長い角を持ちます。過去には体重110kg、体長1.7メートルほどのダマジカが確認されています。
- 鯨偶蹄目シカ科ダマジカ属 dama dama
- IUCNレッドリスト 低懸念(LC)
- 生息 ヨーロッパから小アジアの森林や草原
- 体長 150cm
- 体高 85cm
- 体重 オス70kg メス40kg
夏は赤茶色に白斑、冬は暗い茶色で斑なし。夏と冬で装いが異なる動物です。
下の写真を撮ったときは6月。母親は夏毛へ生えかわる途中でした。ふわふわと毛が抜けており、うっすら白いまだら模様が見えはじめています。
シカの角に注目!
シカはオスのみが角を有しています。メスや子どもは角がありません。
ご存知の方も多いと思いますが、シカの角は毎年生えかわります。夏から秋にかけて生え、翌春に抜ける、というサイクル。
そのため、春のサファリパークでは抜け落ちたシカの角をしばしば見かけます。
オスの角は強さのシンボル。立派な角を持つオスほど繁殖に成功するといわれています。
角は成長にともない大きくなりますが、10歳前後からは衰えていきます。よって、角を見ることで、オスの年齢は推測できます。
成熟したオスダマジカの角は長さ50cm以上。先端にむけて大きく広がった形。とても威厳があります。
角が生えている冬の間は、角の有無で雌雄の区別は一目瞭然ですね。
ダマジカは夏と冬と容姿が異なるので、ぜひどちらもチェックしてほしいです。
サファリゾーンには柵や檻がないため、草食動物たちが自由に移動しています。
ダマジカはどの動物とも仲が良い様子で、サイやバイソン、ゾウ、キリンなどいろいろな動物のエサ場に出没します。
ダマジカをふくめ数種類の動物たちがいっしょに食事をする姿は、通常の動物園ではあまり見かけないサファリならではの光景です。
【追記】2022年5月、10年ぶりにアフリカンサファリでキリンの赤ちゃんが誕生しました!
アメリカバイソン|毛深い野ウシ
アメリカバイソンはその名のとおりアメリカ大陸に生息しています。
かつて北アメリカ大陸に広く繫栄したアメリカバイソンは過剰な狩猟により激減。現在は保護区や国立公園でのみ確認されています。
肩が大きく盛りあがり、上半身から顔をおおう長い毛が特徴的です。雌雄ともに短く堅固な角を持ちます。
- 鯨偶蹄目ウシ科バイソン属 Bison bison
- IUCNレッドリスト 準絶滅危惧(NT)
- 生息 アメリカ、カナダの草原 3万頭
- 体長 200~300cm
- 体高 160~190cm
- 角長 30cm
- 体重 オス800kg メス450kg
大きな体のバイソン!群れをなしてエサを食べる姿は圧巻です。
ライオンもしかり、一般的な動物園ではこれだけの数の大型動物を飼育することは容易ではありません。大きな動物をたくさん見れることは、サファリパークの魅力のひとつです。
アメリカバイソンはアメリカの動物ですが、アフリカの草食動物となんの違和感もなく共存しています。
写真を見てわかるとおり、オスのアメリカバイソンはシロサイと変わらないほど大型です。
野生では遭遇することのない2種。お互いどう感じているのか気になるところです。
バイソンの赤ちゃんに会える?!
運が良ければ、アメリカバイソンの赤ちゃんを見ることができます。写真の子バイソンは、生後1週間くらいでした。
アメリカバイソンの幼獣は明るい茶色の体毛に覆われています。もこもこ感がなんとも可愛らしい赤ちゃんです。
おとなに比べると、踏みつぶされてしまいそうなサイズ。自分と同程度の大きさのファロージカと遊びたそうにしてましたが、そっぽを向かれシュンとしてました。
アメリカバイソンの成長は早い!
バイソンは2~3歳で成熟するため、あっという間におとなと同じ容姿になります。
生後6か月ごろには、明るい茶色がすっかり濃くなり、角も数cm伸び、大きさも倍に。1歳を迎えるころには乳離れ。お顔も大きく肩も盛りあがり、毛深いバイソンへと成長します。
くりくりパーマの可愛いバイソンは、ほんの数か月しか見れない貴重な姿です。
アフリカンサファリでは、成熟前の若いバイソンから体高2メートル近いおとなオスまで、さまざまな世代のアメリカバイソンが放飼されています。
動物の成長過程を観察することができるのは、何頭も飼育できるサファリパークならではですね。
また、1度だけアメリカバイソンと並走したことがあります。
窓ガラス越し、すぐ隣にバイソンがいる!こんな経験はなかなかできません。しかも、こちらを気づかってか、端っこの方を邪魔しないように歩いています。
ピンと伸びた左右対称の見事な角をもつ美しいバイソンさん。メスの後ろからはぴったりオスが付いてきており、ほほえましい光景でした。
シロサイ|2番目に大きい草食動物
アフリカンサファリでは、大きな体と平たい口を有するシロサイが展示されています。
雌雄ともに鼻の上に2本の角をもちます。口側の角はより長く、1メートル以上の角も確認されています。
シロサイは狩猟により多くの地域で絶滅。現在は南アフリカ共和国と、再導入されたナミビアやボツワナなどに生息しています。
- 奇蹄目サイ科シロサイ属 Ceratotherium simum
- IUCNレッドリスト 準絶滅危惧(NT)
- 生息 アフリカ南部の草原 1.8万頭
- 体長 350~400cm
- 体高 180cm
- 角長 60cm
- 体重 オス2500kg メス1700kg
くわしくは「クロサイとシロサイの違いは?天敵は?サイの疑問【生態と特徴】にお答え」をご覧ください。
ゾウにつぐ体の大きさを誇るシロサイは、すぐに目につきます。
しかし、洞穴の中にいることもあるので見逃さないようご注意。
野生のサイはおもに単独で活動しますが、アフリカンサファリの展示場には数頭のシロサイが同時に展示されています。
ゆったりとエサを食べているか、休んでいるか。穏やかな時間が流れています。
泥浴びをする習性があるサイ。どんよりした日には、ダイナミックな姿を見れる確率アップです。
アジアゾウ|まるい背中のゾウ
アフリカンサファリですが、展示しているゾウはアフリカゾウではなくアジアゾウです。
耳が小さく背中が丸いのが特徴。アフリカゾウに比べると小型ですが、体長6メートル(鼻を含む)、体重4トンにもなります。
くわしくは「ゾウの種類【アフリカゾウとアジアゾウ】耳も鼻も頭も違うよ」をご覧ください。
- 長鼻目ゾウ科アジアゾウ属 Elephas maximus
- IUCNレッドリスト 危機(EN)
- 生息 インド、タイ等の草原や森林 5万頭
- 体長 400~500cm ※鼻を含まない
- 鼻長 150~200cm
- 体高 250~300cm
- 体重 オス4000kg メス3000kg
食事中のアジアゾウ。頭や背中には、エサをかけた跡が残っています。
ゾウは体に砂をかけたり、水をかけたりする習性があります。
動物園では、彼らのエサである干し草をかけているゾウを、しばしば見かけます。遊び倒した子どものようで、可愛らしいゾウの一面です。
ゾウの近くには大きな池。暑い日には水浴びが見れるかもしれませんね。
【YouTube】アフリカンサファリ公式YouTubeでゾウの水浴びをチェック!
アジアゾウの赤ちゃん誕生|2023年3月
2023年3月、アフリカンサファリで10年ぶりとなるアジアゾウの赤ちゃんが誕生しました!
子はメス「ミーナ」と名付けられ、すくすく成長しています。一般公開が待ち遠しいですね。
ちなみに10年前に生まれたオス「チョイ」は宮崎市・フェニックス自然動物園へ移動予定。妹の誕生を見たチョイ。今後の繁殖に期待が高まります。
基本的に、ジャングルバスでは寄ってきた動物にエサをあげれます。そのため、動物セクションでは、ゾウやキリンにもエサやりができます。
ざんねんながら、自家用車には見向きもしません。近くで見るにはジャングルバスが最適です。
ベンガルトラ|群れる?!トラたち
アフリカンサファリで展示されているトラはベンガルトラ。アムールトラと同等ネコ科最大の動物といわれています。
くわしくは「トラって何種類?日本で会える虎の特徴と見わけ方」をご覧ください。
- 食肉目ネコ科ヒョウ属 Panthera tigris ssp. tigris
- IUCNレッドリスト 危機(EN)
- 生息 インド、バングラデシュなど 4000頭
- 体長 150~200cm
- 尾長 90cm
- 体高 100cm
- 体重 オス180kg メス120kg
野生トラは基本的に単独行動。繁殖期にオスとメスが合流します。一方、アフリカンサファリでは3頭のトラが放されていました。
ちなみにアフリカンサファリはアムールトラも飼育しています。2020年5月に一般公開未定とツイートされています。
トラの赤ちゃんに会える?
アフリカンサファリ「ふれあいゾーン」にあるフォトサロンでは、ライオン同様トラの赤ちゃんに会うことができます。
2020年7月、2頭のトラが誕生しました。通常色と白変種の双子が誕生しています。
2022年9月現在、トラの赤ちゃんはいません。随時チェックです。
ブチハイエナ|実はかわいい動物
ハイエナの中では最大種のブチハイエナが飼育されています。
灰褐色の体にある黒いまだら模様が、その名の由来です。
動物界に珍しく、ブチハイエナはメスが優位。体格もメスの方が10%ほど大きいといわれています。
- 食肉目ハイエナ科ブチハイエナ属 Crocuta crocuta
- IUCNレッドリスト 低懸念(LC)
- 生息 サハラ砂漠以南のサバンナ
- 体長 130cm
- 体高 75cm
- 体重 オス50kg メス60kg
アフリカンサファリではブチハイエナ2頭を公開中。
オスのカムトリ(2008年生)は2016年に札幌市円山動物園より来園。メスのネイトとの繁殖を目指しています。
世間ではあまり印象の良くないハイエナ。実はとても可愛らしく賢い動物なのです。
くわしくは「ハイエナの真実【強く賢い!生態と特徴】クランから天敵まで」に記載しています。ぜひご覧ください。
チーターセクション
アフリカンサファリでは、チーターとシマウマがいっしょに展示されています。
肉食獣と草食動物が同じ敷地にいると心配になるかもしれません。
しかし、実はサバンナでは地位の低いチーター。自分より大きな体を持つシマウマを獲物として狙うことはありません。
チーター|最速の肉食動物
地上最速の肉食動物。しなやかな体に小さな顔が印象的です。ブチハイエナと同じような黒い斑点があります。
動物園ではアフリカ由来のチーターを飼育しています。
くわしくは「キングチーターとは?チーターの種類から生態と特徴まで徹底解説」をご覧ください。
- 食肉目ネコ科チーター属 Acinonyx jubatus
- IUCNレッドリスト 危急(VU)
- 生息 アフリカ南部、東部のサバンナ 7000頭
- 体長 130cm
- 尾長 70cm
- 体高 75cm
- 体重 オス50kg メス35kg
アフリカンサファリのチーターは木の影やフェンスの傍など、人目につきにくいところによくいます。さらに横になっていると草に隠れてしまいます。
そのため、見逃してしまう方も多々。
体は見えなくても頭だけ見えることや、レンジャーの車の近くにいることが多いように思います。
現在、日本でチーターを飼育している動物園は14園のみ。メジャーな動物ですが、非常に貴重な存在です。ゆっくり時間をかけて観察したいものです。
グラントシマウマ|チーターと同居中
チーターセクションに展示されているシマウマは、グラントシマウマ。
日本の動物園でよく見かける種類です。絵にかいたような、くっきりとしたしま模様です。
- 奇蹄目ウマ科 Equus quagga
- IUCNレッドリスト 準絶滅危惧(NT)
- 生息 アフリカ(南)東部の草原
- 体長 220cm
- 体高 120cm
- 体重 220kg
チーターと同じ空間にいますが、それぞれ適度な距離を保って過ごしている様子。ざんねんながら、わたしは2種をいっしょにカメラに収めたことはありません。
レイヨウセクション
アフリカンサファは、4種類のレイヨウ(シロオリックス、ブラックバック、ローンアンテロープ、エランド)を飼育しています。
レイヨウではありませんが、ラクダ科のフタコブラクダも展示されています。
レイヨウとはアンテロープとも呼ばれ、ウシ科の大部分を占めます。イメージとしてはシカっぽいウシ。特徴としては生えかわらない直線的な角が生えています。
アンテロープは角の形を覚えると種類の区別ができます。ぜひ挑戦してみてください。
エランド|ねじれた角&おおきな体
アフリカに生息するウシの仲間。イランド【Eland】とも呼びます。
オスはメスの倍近い、体長3メートル、体重1トン近くまで成長します。アンテロープ最大の種です。
- 鯨偶蹄目ウシ科 Tragelaphus oryx
- IUCNレッドリスト 低懸念(LC)
- 生息 アフリカ東~南部のサバンナ
- 体長 200~300cm
- 体高 200cm
- 角長 50cm
- 体重 オス650kg メス400kg
オスは年を重ねるごとに角がふとくなり、根元からねじれはじめます。最終的には長さ50cm以上の立派な角になります。一目でエランドとわかる特徴的な角です。
エランドは雌雄ともに角が生えています。オスより長い角をもつメスもいますが、ねじれは弱く比較的ほそい角です。
フタコブラクダ|実は絶滅寸前
誤解を生む展示ですが、ラクダはアンテロープではありません。
ラクダ科に属しており、砂漠に適した進化を遂げています。
家畜として知られるラクダですが、野生フタコブラクダは絶滅寸前の状態にあります。
- 鯨偶蹄目ラクダ科ラクダ属 Camelus ferus
- IUCNレッドリスト 深刻な危機(CR)
- 生息 中国、モンゴルの砂漠地帯 1000頭未満
- 体長 300cm
- 体高 180cm
- 体重 450kg
アフリカンサファリでは、赤ちゃんからおとなまで10頭ほどのラクダが放飼されています。
最後に現れるため、さーっと通り過ぎる方も多いですが。
体の大きなラクダを何頭も展示している動物園はありません。どうぞお見逃しなく!
動物ゾーンを抜けると出口ではなく駐車場へと向かい、歩いてまわる「ふれあいゾーン」へ行きましょう。
もちろん、駐車場を通りこして連続2周目に突入することもできます。その際は、チケット購入時のレシートが必要になります。
ふれあいゾーンで会える動物たち
アフリカンサファリのふれあいゾーンでは、乗馬体験やイヌ・ネコとのふれあいなど大きく6つに分類されています。
乗馬体験コーナーでは、お子さまはミニチュアホース、おとなはクォーターホースに乗馬できます。それぞれ場所が異なるので要注意。
料金は1回500円。
しつけされたおとなしいウマたちなので、安心。写真もたくさん撮ることができました。
虎とライオンの赤ちゃん|フォトサロン
赤ちゃんライオンや赤ちゃんトラの展示場となるフォトサロン。
ふれあいゾーン入口から左へ進むとあらわれます。イベント開催時には目玉となる場所ですが、小さな建物です。
期間・時間限定ですが、ミルクを飲む姿を見たり、写真撮影したりできます。
赤ちゃんイベントを行っていないときは、スタッフさんが撮影した写真が飾ってあります。また、ウサギなどの小動物が展示されていました。
イベント開催日以外は閑散としているフォトサロン。
しかし、すばらしい写真が見れるので実は楽しいスポット。お時間ある方は、足を踏み入れてみてください。
ライオンやトラは決まった発情期がないため、赤ちゃんがいつ生まれるかわかりません。
トラやライオンの赤ちゃんに会いたい方は、必ずアフリカンサファリ公式HPのイベント情報を確認してから行きましょう。
かつては赤ちゃんを抱っこすることができましたが、2022年6月に生まれたライオンの赤ちゃんは見学のみ。
新型コロナウイルスの影響や動物福祉の観点からふれあいをやめているのかもしれません。
子トラの展示|キャットサロン
フォトサロンの近くには、イヌとふれあえるドッグサロンとネコとふれあえるキャットサロンがあります。
どちらも、入園料に別途おとな300円(4歳~中学生200円)が必要です。
キャットサロンでふれあいイベントを卒業したトラの赤ちゃんを見るために一度だけ入場しました。ドッグサロンには入ったことがありません。
キャットサロンを初体験!
建物に入ると左手に売店、右手に受付があります。
階段をのぼるとネコたちのショーウィンドウがあります。そして、奥はネコカフェのように放し飼いのネコたちとふれあうことができます。
子トラをガラス越しに見れました!
お目当てのトラの赤ちゃんは、大きなガラス張りのお部屋で展示されていました。
ふれあったり匂いを感じたりすることはできませんが。目の前にトラ、可愛い声も聞こえてきます。
生後数か月の3頭の子トラが、じゃれあう姿や寝そべる姿にとっても癒されます。
ふれあいゾーン入口から右奥へ進むと、小さなリスザルがたくさん飼育されているリスザルの森。そして、小動物とふれあえるふれあい牧場があります。
ふれあい牧場にはミーアキャットやウサギなど数種類の動物が展示されています。
その中でわたしが会いたかったのはピグミースローロリス。
ピグミースローロリス|小さなまるい猿
ピグミースローロリスは、ベトナムなどの東南アジアに生息するサルの仲間。
おとなの体長が20~30cmと非常に小さく、丸い体つきと大きな目が特徴的です。野生での発見が困難なため、生息数は不明。
しかしペット需要による密猟が絶えず、減少傾向にあります。
- 霊長目ロリス科スローロリス属 Nycticebus pygmaeus
- IUCNレッドリスト 危機(EN)
- 生息 カンボジア、中国等の森林地帯
- 体長 20cm
- 体重 400g
ピグミースローロリスは夜行性。日中のほとんどは寝て過ごしており、お顔を拝見することがむずかしい動物です。
動物にとって人工的な光はストレスとなります。室内・屋外にかかわらず、動物園ではフラッシュ撮影しないようご配慮ください。
アカカンガルー|ふれあい&えさやり
アフリカンサファリでは、アカカンガルーとふれあうことができます。
カンガルーはご存知オーストラリア原産の動物。
アカカンガルーはオオカンガルーとともに、カンガルーの中では最も大きい種類といわれています。とくにオスは体重90kgの個体も確認されています。
- カンガルー目カンガルー科カンガルー属 Macropus rufus
- IUCNレッドリスト 低懸念(LC)
- 生息 オーストラリアの乾燥地帯
- 体長 100~150cm
- 尾長 100cm
- 体重 オス60kg メス30kg
アフリカンサファリでは、有料でカンガルーにエサをあげることができます。
ぴょんぴょん近寄って来て、くんくんとエサを追う姿はとても可愛いです。
エサを食べてる隙に、たくさんさわることができました。
ちなみに、柵があるのでカンガルーの展示場に入ることはできません。近くに寄ってきたカンガルーとふれあいましょう。
アフリカンサファリのカンガルーはほとんどがオスでした。そのせいか、ちらほら静かな争いが起こります。そんな時は遠くからそっと見守りましょう。
さまざまなカンガルードラマをたっぷり楽しんでください。
大分県宇佐市にあるサファリパーク。来園手段はバスか自家用車。地方にあるため、アクセスが良いとはいえません。
しかし、アフリカンサファリ行きのバスの運行が1時間に1本程度あります。時間を合わせて利用すれば、公共交通機関でも来園することができます。
バスとアフリカンサファリのセット券やアフリカンサファリ入園券付きのお宿の利用などで、お得に入園することも可能です。
広大な動物ゾーンには大型動物が何頭も飼育され、野生のような光景がひろがっています。
さらに、ジャングルバスに乗車してライオンやゾウ、キリンへのエサやりができます。動物とふれあえるエリアもあるため、満足度はかなり高い施設です。
また、時間を変えて再入園すると、1周目では見れなかった動物の行動や表情を観察できます。
アフリカンサファリの草原や岩場、池など自然を模した放飼場では、きっとお気に入りの動物写真が撮れるでしょう。
アフリカンサファリ公式Twitterは園内の素敵な写真をたくさんあげてくれます。お時間あるときに、チェックしてみてください。
九州に来たら一度は訪れてほしい動物園。写真では伝えきれない臨場感や感動がアフリカンサファリにはあります。
大分県に行くならアフリカンサファリへ!
以上、アフリカンサファリで会える動物を紹介しました。
【参考】
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