オオカンガルーとアカカンガルーの違いは?カンガルーの種類と生態

カンガルーの種類と繁殖|動物の豆知識

動物園では、子どもからおとなまで人気のあるカンガルー。

どこの動物園も同じカンガルーだ、と思っていませんか?実は、カンガルーには多くの種類が存在します。

今回は意外と知られていないカンガルーの種類やその違い、カンガルーの繁殖について紹介したいと思います。

今回のおもな内容

カンガルーの種類

カンガルーは、細かくわけると、なんと50種類以上も存在するそうです。カンガルーの種類と聞いて、まずワラビーやワラルーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

しかし、実は小型のカンガルー(ワラビーやワラルー)の明確な定義はありません。だいたいの大きさで呼びわけられているだけに過ぎません。

カンガルーの呼び方
体長 ワラビー<ワラルー<カンガルー

キノボリカンガルーなどカンガルーと名が付いているが、小さいものもいます。

ちなみに日本では約10種類のカンガルーが飼育されています。一般的に、日本の動物園で飼育されているカンガルーは、大型のアカカンガルーとオオカンガルーです。

ということで、出現率の高いアカカンガルーとオオカンガルーの違いを説明したいと思います。

アカカンガルーとオオカンガルーの見わけ方

われわれ日本人には、最もなじみがあるであろうアカカンガルーとオオカンガルー。カンガルー目カンガルー科カンガルー属に分類されます。

名前の通り、アカカンガルーは赤色。ハイイロカンガルーとも呼ばれるオオカンガルーは、灰色。と一見簡単そうです。

ところが、アカカンガルーとオオカンガルーの区別は結構むずかしい。

アカカンガルーなのに灰色だったり、オオカンガルーなのに赤茶色だったり、体毛に個体差が存在します。また、大きさも同程度なため、見た目は思いのほか似ています。

しかし、アカカンガルーと言うからには、赤い個体がいます。

アカカンガルーの特徴

実は、アカカンガルーはオスのみが赤色の体毛を持ちます。オスだけが出す体液により、体毛が赤く染まります。そのため、オスは明らかに色が濃い。

平川動物園 アカカンガルーの親子
平川動物園 ※一番大きい個体がオス

通常カンガルーは、オスの方がメスより体格が良い。さらに、筋肉質でお顔もいかつい。

秋吉台サファリランド アカカンガルー

よって、動物園では大きなカンガルーの色を見ると、種類の判別が可能だと思います。

オオカンガルーの特徴

オオカンガルーは、雌雄ともに灰褐色の体毛を持つものが多い。ところが、さきほど述べたようにアカカンガルーに近いものもいます。

平川動物園 オオカンガルー

上の写真はオオカンガルーのオスです。アカカンガルーのオスと比較すると、体格は同じくらいですが、体毛の差がわかると思います。

また、2種類はしっぽの色が異なります。アカカンガルーのしっぽは全体的に同色なのに対して、オオカンガルーのしっぽは先端に向かうにつれて、色が濃くなっています。

アフリカンサファリ アカカンガルー
アカカンガルー
平川動物園 オオカンガルー
オオカンガルー

メスが多い展示場では、判別が難しいですが。しっぽの色も要チェックです。

ちなみに、鹿児島市平川動物園ではアカカンガルーとオオカンガルーが同じエリアに展示されています。そのため、2種を同時に見比べることができます。おすすめです。

カンガルーの繁殖

カンガルーの生まれたての赤ちゃんを見たことがありますか?

おそらく、ほとんどの人が見たことないでしょう。小さなカンガルーはよく見かけますが、彼らは生まれたてではありません。

カンガルーは基本的に年中繁殖可能な動物。しかし、天候や環境に左右されるため、コンディションが悪いと繁殖能力が落ちると言われています。

何も気にしなそうな雰囲気からは、予想できませんが。カンガルーは本来、臆病で敏感なのです。

カンガルーの妊娠期間は約1か月!

妊娠中は自分のおなかの袋を舐めて清潔にします。せっせと出産準備を行うのです。

通常、1頭の子を出産し、およそ8か月間は袋の中で赤ちゃんを育てます。

メスカンガルーは出産後まもなく交尾ができます。しかし、子どもが出袋するまでは、妊娠しないよう着床遅延が起こります。

そのため、カンガルーの出産予知は難しいと言われています。

一般的に1度に1頭しか誕生しませんが、妊娠間隔が短いこともあり、カンガルーの生息数は減少していません。

IUCNレッドリストにおいては、今後絶滅の可能性が低いLCに分類されています。

※出袋:有袋類の子が育児嚢から出ること
※着床遅延:受精卵が胚となり一定期間経過後、条件が整ったときに着床すること

カンガルーの成長

生まれたてのカンガルーの赤ちゃんはたった1~2センチ。超未熟児の状態ですが、自力で母親の袋の中までのぼりつめた子だけが生き残れます。

その後、袋の中にある乳首を吸って成長し、2~3か月かけてやっと袋から顔を出します。赤ちゃんが顔を出した日、もしくは出袋した日が、誕生日として記録されています。

ひびき動物ワールド カンガルー

出袋後、赤ちゃんは袋の中を出たり入ったりしながら、お乳を飲んで育ちます。そのため、母カンガルーの袋は、5キロ以上のカンガルーも入ることができるそうです。

1歳を過ぎると完全に母親から自立します。そして、2歳ごろに性成熟を迎えます。

カンガルーの寿命

カンガルーは種類が多いため、寿命にも差があります。野生では、10年以下とも言われています。一方、飼育下ではおおよそ15年。なかには20年以上生きるカンガルーもいます。

国内ご長寿オオカンガルーを多数輩出しているのは、福岡県の大牟田市動物園。最近では、2015年にメスのグランマが22歳でその生涯を終えました。

よこはま動物園ズーラシアには、世界最高齢のセスジキノボリカンガルー、メスのワリが飼育されていました。今年3月、ざんねんながら推定28歳で亡くなりました。

最近では、ペットとして飼育されることも増えてきたカンガルー。環境次第では、イヌやネコより長く一緒にいれるかもしれません。

動物園でよく見かけるのに、意外と知らないカンガルーの種類や繁殖についてご紹介しました。

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