ゴリラに会える動物園【6か所 計20人】一覧とニュースまとめ|2023年
絶滅が危惧されているゴリラ。
そのうち日本ではニシローランドゴリラに会うことができます。
zoo zoo diaryは日本にいるゴリラ一覧を作成しました。魅力あふれるゴリラたちに会いに行きましょう!
本記事はゴリラに会える日本の動物園とゴリラの名前、最新情報などを紹介します。
日本の動物園にいる20人のゴリラたち
2023年4月現在、日本では6か所の動物園で計20人のゴリラに会うことができます。
飼育されているゴリラはすべてニシゴリラ(ニシローランドゴリラ)です。
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上野動物園 7人
- トト(1978年生)
- モモコ(1983年生)
- ハオコ(1993年生)
- コモモ(2009年生)
- モモカ(2013年生)
- リキ(2017年生)
- スモモ(2022年生)
千葉市動物公園 2人
- ローラ(1977年生)
- モンタ(1984年生)
浜松市動物園 1人
- ショウ(推定1977年生)
日本モンキーセンター 1人
- タロウ(1973年生)
東山動植物園 5人
- ネネ(推定1972年生)
- アイ(2003年生)
- シャバーニ(1996年生)
- キヨマサ(2012年生)
- アニー(2013年生)
京都市動物園 4人
- ゲンキ(1986年生)
- モモタロウ(2000年生)
- ゲンタロウ(2011年生)
- キンタロウ(2018年生)
上野動物園、東山動植物園、京都市動物園は近年ゴリラ繁殖に成功しています。家族で暮らすゴリラの様子やゴリラの成長過程を見ることができます。
千葉市動物公園、浜松市動物園、日本モンキーセンターではそれぞれひとり暮らしです。
ベテランママ!モモコ|上野動物園
上野動物園「モモコ」1983年6月3日生まれ。1990年から千葉動物公園および上野動物園で飼育されています。
2000年、ビジュ(1999年没)の子「モモタロウ」を上野動物園で出産。2002年に母子ともに千葉へ移り住み、2008年に上野へもどっています。
その後、2007年にオーストラリアからやってきた「ハオコ」とペアリングに成功。
5回出産し、1人はまもなく死亡しましたが、4人の子「コモモ」「モモカ」「リキ」「スモモ」が生育しています。
ハオコの第5子となるスモモを出産しました!2022年5月
モモコにとっては第6子となります。
38歳の高齢出産だったモモコ。赤ちゃんを気にかける様子はあるものの、体調がすぐれません。
このままでは母子ともに危険と判断。母子をはなしモモコは治療、スモモは人工哺育をおこなうこととなりました。
いままで見事に子育てをしていただけに、とても心配なニュース。
幸いモモコは順調に回復し、群れにもどっています。そして2023年3月スモモも無事に群れに合流しました!
これからのスモモの成長がますます楽しみです。
全20人のうち5人の母親であるモモコ。日本のゴリラ界を支えるメスゴリラです。
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イケメン!シャバーニ|東山動植物園
イケメンゴリラでたちまち話題となった「シャバーニ」上野動物園ハオコの弟にあたります。
1996年10月20日オランダの動物園生まれ。その年にオーストラリアの動物園に群れごと移動。
そして2007年、ハオコとともに日本にやってきました。
群れで育ったハオコ・シャバーニ兄弟は自分の群れを上手にきずくことができました。
シャバーニは推定1972年生まれの「ネネ」そしてネネの娘である2003年生まれの「アイ」と繁殖に成功。2012年、2013年に「キヨマサ」と「アニー」が生まれました。
アイは育児がうまくできず、アニーは人工哺育となりました。のちに群れにもどれるかが不安視されていました。
しかし、翌年には群れに合流!いまとなってはゴリラらしく群れのなかまと暮らしています。
ゴリラらしい一夫多妻でにぎやかなシャバーニの群れ。見ているだけで楽しい気持ちにさせてくれます。
2018年新ゴリラ舎がオープンしました!
国内最大の室内展示場と8メートルほどのタワーがもうけられた屋外展示場。
いずれもロープやポールをふんだんに用い、麻袋やわらを取りいれた遊び心満載の施設です。
体のおおきなシャバーニが屋外タワーにのぼる姿、ぜひ見てみたいですね。
インテリ!ゲンタロウ|京都市動物園
京都市動物園は現在4人のゴリラを飼育しています。
父「モモタロウ」は上野動物園モモコの第1子。母「ゲンキ」は1986年京都生まれ京都育ち。子どもは2人、2011年生まれの「ゲンタロウ」と2018年生まれの「キンタロウ」です。
ながいゴリラ飼育の歴史をもつ京都市動物園。近年はゴリラの認知機能の研究にとりくんでいます。
スクリーン上にランダムに出てきた数字を1から順にタッチさせ、数字を覚えさせるという試み。正しい順序で押せたらゴリラたちはごほうびのおやつがもらえます。
幼いころから勉強をしているゲンタロウは超インテリ!
父モモタロウは1~6に挑戦中というのに、ゲンタロウはなんと1~15に成功しています。
やはり若いときの学習は重要だなと感じます。
京都市動物園の「ゴリラの勉強」は一般公開されています。学習スケジュールは、生き物・学び・研究センターHPで確認できます。
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日本最高齢ゴリラ|ネネとタロウ
現在、日本でもっとも高齢のゴリラのメスは東山動植物園「ネネ」、オスは日本モンキーセンター「タロウ」です。どちらも愛知県にお住まいです。
ネネ 推定1972年生まれ|東山動植物園
2022年11月現在、日本最高齢のゴリラはネネ。
1972年ごろアフリカで生まれ、1973年に故リッキーとともに東山動植物園へやってきました。
2003年、リッキーとの間にアイが誕生。東山動植物園ではじめてのゴリラ繁殖成功です。
リッキーの死後、オスのいない東山動植物園でしたが、2007年にオーストラリアからシャバーニが来園。
ネネは2012年にキヨマサを出産。当時推定40歳と高齢出産でしたが、キヨマサは元気に成長しました。
ネネは推定50歳をむかえ高齢となってきましたが、現在も群れのなかで過ごしています。これからもしあわせな日々がつづきますように。
タロウ 1973年生まれ|日本モンキーセンター
生年月日がはっきりとしている日本最高齢ゴリラはタロウ。
1973年4月20日ドイツの動物園で生まれました。イギリスの動物園をへて、1989年に日本モンキーセンターにやってきました。
野生由来のハナコと暮らしていましたが、2009年に先立たれて以来ひとり暮らしです。
目もとが愛らしいタロウ。これからも長生きしていほしいです。
ゴリラは絶滅危惧種です
IUCNレッドリストにおいて深刻な危機(CR)と評価されているニシゴリラ。
ゴリラが減少している大きな原因は戦争や感染症による死亡。そして、密猟と生息地破壊です。
人口増加にともない開拓がすすむアフリカ。さらに戦火により多くの動物の住みかが奪われています。
また、現地では食肉目的のゴリラ密猟があとをたちません。
一方、先進国もゴリラを絶滅へと向かわせています。
携帯電話等に用いられる鉱石やエネルギー源である石油を得るために、たくさんの森林が伐採されています。
これからもゴリラたちの素敵な姿を見つづけられるように、リサイクルや節電など自分にできることをつづけていきたいです。
[広告]不要なものは買わないことが一番。必需品は売上の一部が寄付されるような商品を選ぶことで、自然や動物またはヒトをまもる活動につなげることができます。
絶滅危惧種でありワシントン条約によって輸出入が制限されているゴリラ。
幸運なことに日本では20人ものゴリラが暮らしています。
この先もしも赤ちゃんが生まれなかったり死亡がつづいたりした場合、あっという間にゴリラが動物園から姿を消すかもしれません。
日々ヒトに見られる動物園の動物たちは野生とは異なるストレスを感じています。とくにゴリラは繊細な動物です。
いまいるゴリラを大切に。興奮をおさえつつゴリラのためにそっと観察しましょう!
以上、ゴリラに会える動物園でした。
【参考】
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