アフリカの動物ヌー【生態と特徴】なぜヌーは大移動するの?
ひろい大地を走りぬける黒い大群、それは「ヌー」の大移動。
アフリカの光景としてテレビ等で見かけ、名前は聞いたことがある方が多いかもしれません。
では、ヌーがなぜ移動しているのかご存知でしょうか?
今回のzoo zoo diaryは知っているようで知らない動物「ヌー」に注目!種類や生息地から繁殖・寿命まで、ヌーの生態と特徴を紹介します。
日本では伊豆アニマルキングダムでヌーが飼育されています。気になる方はぜひ会いに行ってみてください。
ヌーとは?
アフリカを代表するウシのなかま「ヌー」スリムな体型にシャープな角が印象的な草食動物です。
欧米ではワイルドビースト【Wildebeest】野生の獣と呼ばれています。つづりは英語ではなくオランダ語です。
日本で親しまれているヌー【Gnu】という名は鳴き声「ヌー」から付けられました。
- IUCNレッドリスト 低懸念(LC)
- CITES 記載なし
- 生息 アフリカ大陸東~南部の草原
ヌーの生息地はアフリカ大陸東部から南部における草原やサバンナ。すばやく外敵を発見できるよう、とくに草丈のみじかい場所を好みます。
乾季には水や草をもとめて長距離移動することで知られています。くわしくは後半に記載しています。
ヌーの生息数は150万頭以上と安定。アフリカ大陸でもっとも繁栄しているウシです。
現在のところヌーに絶滅のおそれはありません(IUCNレッドリスト低懸念)。なおワシントン条約による規制もありません。
ヌーは遠いむかしからヒトに狩られています。肉や皮革は需要がたかく、また、おおきくすばやいヌーはスポーツ・ハンティングの標的としても人気です。
近年は人口増加にともなう開拓のため農地・家畜や道路等がふえ、ヌーの未来をおびやかしています。
たとえ生息数が安定していても保全が必要ないという意味ではありません。乱獲や無秩序な開拓などの規制が課題となっています。
ヌーの種類と生息数|1属2種
現在ヌーは1属2種に分類されています。
- 鯨偶蹄目 Cetariodactyla
- ウシ科 Bovidae
- ヌー属 Connochaetes
- オグロヌー Connochaetes taurinus
- オジロヌー Connochaetes gnou
- ヌー属 Connochaetes
- ウシ科 Bovidae
オグロヌーはアフリカ東部・タンザニアやケニアから南アフリカまでひろく分布しています。地域により5つの亜種が確定されています。
オジロヌーは南アフリカに生息しています。エスワティニ、レソトに再導入され、ボツワナ、ナミビアに導入されています。
オグロヌーは150万頭前後と安定。オジロヌーは1.8万頭ほどとすくないですが、増加傾向にあります。
では、それぞれのヌーをくわしく見ていきましょう!
オグロヌー
尾が黒いことから「オグロ」と名付けられました。
一方、英語ではコモンワイルドビースト【Common Wildebeest】ふつうのヌーと呼ばれています。
また、外見からブルー【Blue】青、ブリンドル【Brindled】まだらの、ホワイトビアード【White-bearded】白髭の、という名でも知られています。
オグロヌーは現在5亜種にわけられています。
- Blue Wildebeest
- C. t. taurinus
- 生息 アフリカ南部
- 推定 13万頭
- Cookson’s Wildebeest
- C. t. cooksoni
- 生息 ザンビア
- 推定 7.5千頭
- Nyassa Wildebeest
- C. t. johnstoni
- 生息 モザンビーク、タンザニア
- 推定 6万頭
- Eastern White-bearded Wildebeest
- C. t. albojubatus
- 生息 タンザニア、ケニア
- 推定 7千頭
- Western White-bearded Wildebeest
- C. t. mearnsi
- 生息 タンザニア、ケニア
- 推定 130万頭
日本で会えるヌーはすべてシロヒゲ【Eastern White-bearded】オグロヌーです。
ヌー代表!シロヒゲオグロヌー
オグロヌーは個体数が安定していること、分布域が広いことから絶滅のおそれがないといわれています。
しかし、各亜種の推定生息数を見てください。
150万頭前後といわれるオグロヌーのうち、80%以上を占めるのがシロヒゲオグロヌーです。
シロヒゲオグロヌーはセレンゲティ~マサイマラ国立保護区に分布する「ニシ」とアンボセリやタランギレ国立公園等に分布する「ヒガシ」にわけられます。
おなじタンザニアとケニアという国に生息しているものの、ニシとヒガシの生息数には大きな差があります。
ニシシロヒゲオグロヌーは増加する一方、1990年代には10万頭ちかくいたヒガシシロヒゲオグロヌーは7000頭前後に激減しています。
オグロヌーの形態
オスのオグロヌーは体長2メートル、体重200kgを超える巨体。メスでもオジロヌーのオスに匹敵する大きさです。
- 体長 200cm
- 尾長 80cm
- 角長 60m
- 体高 オス150cm メス140cm
- 体重 オス250kg メス180kg
オグロヌーの角は頭頂部中ほどから横向きに、その後上に向かってのびます。スイギュウの角と似た生え方です。
オスの角は耳より長く横にのびていることが特徴。トータル150cm以上のものも確認されています。
ウシ角の長さは先端から先端まで。両角あわせた長さです。
全体は灰~褐色。顔の中央は黒く、胴体にしま模様があります。口からのどにかけて黒もしくは白の長い毛が生えています。
黒いしっぽは80cm以上、長くさらさらのとても美しい尾です。
オジロヌー
オグロヌーと対照的に、尾が白いことから「オジロ」と名付けられました。
一方、英語ではブラックワイルドビースト【Black Wildebeest】黒いヌーと呼ばれています。
かつてはアフリカ大陸南部の3か国に分布していました。
しかし、19世紀末までにオジロヌーの乱獲はすすみ、南アフリカの牧場にほんの数頭を残すのみとなりました。このとき野生絶滅していたといわれています。
以来、農家と保全家が協力し、見事オジロヌーをふやしてくれました。
いまではエスワティニとレソトに再導入され、南アフリカ共和国をふくむ原産地3か国に野生オジロヌーがもどっています。
また、ナミビアとボツワナに新規導入されています。
現在、オジロヌーの生息数は1.8万頭と推定され、増加傾向にあります。IUCNは絶滅のおそれがないと評価しています。
1.8万頭のうち7千頭はナミビアに導入された個体群です。のこる1.1万頭の約80%が民間の農地、約20%が保護区で暮らしています。
オジロヌーはすくない!交雑種の問題
ところが、近年オグロヌーとのオジロヌーの交雑種がいることがわかってきました。
自然豊かな時代にはきちんと住みわけできていた2種。異種交配はありえませんでした。
しかし、開拓により草原がかぎられ2種がおなじ場所に集まったことで異種交配がはじまりました。
交雑種のおおきな問題は繁殖能力があること。
オグロヌーとオジロヌーの子はオグロヌーより大きく育ち、見分けがつきます。ところが、混血のヌーは世代を追うごとに外見では純血の判断がつかなくなります。
もしかしたら真のオジロヌーの数はもっとすくなく、実は絶滅の危機に瀕しているかもしれません。
いまなおつづく遺伝子調査。結果が報告されるのはましばらく先になりそうです。
オジロヌーの形態
オジロヌーはオグロヌーより小柄。体重150kg前後とおおきなオスでも200kgを超える個体はすくないです。
- 体長 190cm
- 尾長 90cm
- 角長 70cm
- 体高 オス120cm メス110cm
- 体重 オス170kg メス130kg
角は前向きに生えており途中から鋭くはねあがっています。オスの方がよりおおきな角が生えます。
オグロヌーの角より長く重たい傾向にありますが、最長は150cmと同程度です。
ウシ角の長さは先端から先端まで。両角あわせた長さです。
オジロヌーは全体が茶~黒の毛でおおわれ、模様はありません。
白いしっぽは1メートルほどとオグロヌーよりながめ。ウマのような立派なたてがみと、あご~わきの下にかけて黒く長い毛が生えています。
オグロヌーとオジロヌーの違い【まとめ】
生息地や生息数が異なるオグロヌーとオジロヌー。外見や性格など2種のちがいをまとめてみました。
オグロヌー
- 東~南アフリカに生息
- 生息数 150万頭以上
- 大きい オスは200kg超
- しま模様と黒いしっぽ
- 横にのびる角
- 比較的飼育しやすい
オジロヌー
- 南アフリカの3か国のみに生息
- 生息数 1.8万頭
- 小さい オグロヌーのメス以下
- 濃色の体毛と白いしっぽ
- 前にのびる角
- より活発
オグロヌーは分布域がひろくもっとも繁栄しているウシ。オジロヌーは生息域がせまく個体数もすくないですが、増加傾向にあります。
オグロヌーのオスは体重200kg、体長2メートル以上に成長します。一方のオジロヌーはオグロヌーよりひとまわり小さな印象をうけます。
体色はオジロヌーの方が濃いですが、オグロヌーにはしま模様があります。また、名前のとおり尾の色が「黒」と「白」で異なります。
角のかたちはオグロヌーは横に、オジロヌーは前に向かってのび、途中から上方向にのびています。
性格はというと、オジロヌーはオグロヌーより活動的かつ社交的といわれています。
スプリングボック等ウシの仲間をあつめて草を食べつくしてしまうため、オジロヌーの存在は土地の劣化につながるとおそれられています。
また、飼育下ではヒトが襲われたり殺されたりした例が報告されています。
そのため、動物園で飼育されているヌーのおおくはオグロヌーです。
ヌーの生態
さて、ヌーはアフリカの大地でどんな生活を送っているのでしょうか?
ここからは群れや繁殖、天敵などヌーの暮らしをのぞいてみましょう。
ヌーの群れ|3つのグループ
大群で活動しているイメージのあるヌー。実はヌーの群れは3つのタイプにわけられます。
- オスが支配する群れ
- メスと幼獣の群れ
- 若いオスの群れ
ヌーは生まれてから1年ほどは母親とともにメスの群れで暮らします。
その後、オスは若いオスだけがあつまる群れに入ります。成熟前や成熟して間もないため、自分のなわばりをもたないオスたちです。
おとなの準備がととのったオスは若オスの群れを卒業。そして自身のなわばりを築きます。
通常、1頭のオスがなわばりにやってきたメスの群れを支配し、ほかのオスが近づくことを許しません。
とくに発情期のオスは食事も休息もとらず、メスをなわばり内にとどめようと働いています。
一方で、なわばりを失ったオスや高齢のオスは単独で暮らしています。
成長がはやい!ヌーの繁殖
ヌーの妊娠期間は8.5か月ほど。雨季がはじまる数週間前に、通常1頭の子を出産します。
メスの出産はほぼ同時期におこなわれます。1日に8000頭もの赤ちゃんが生まれ、数週間でヌーの数が一気にふえます。
ヌーの赤ちゃんは生まれて10分後には立ちあがり、1時間後には走ることができます。
これは、ライオンなどの肉食動物に見つかった場合すぐに逃げだすため。天敵のおおい草食動物にとって逃げることは最善のサバイバル術です。
授乳期間は約4か月。生後およそ6か月でヌーはひとりで動けるようになりますが、母親がつぎの子を生むまで行動をともにします。
性成熟は雌雄ともに1歳半ごろ。実際に繁殖をおこなう年齢はメスで2歳、オスで3歳といわれています。
生誕まもないヌーの赤ちゃんはベージュやクリーム色。徐々に色が濃くなりますが、オスの方が顕著です。
オジロヌーに関しては、オスは黒にちかい体毛となりメスとのちがいはあきらかです。
ヌーは草が大好き
ヌーは草食動物。とくにみじかい草を好んで食べます。
丈のみじかい草を選ぶ理由は、食べやすいうえに視界がひらけているため外敵を見つけやすいからと考えられます。
ヌーの食事の9割以上は草。つまり、ヌーは草が生える(水のある)場所でないと生きていけません。
赤ちゃんヌーは生後1か月になる前に草を食べはじめます。
天敵だらけ!ヌーの寿命
おおきな体のヌーは20年以上生きます。
しかし、アフリカの大地に生息するヌーには天敵がいます。それは、ライオンやクロコダイルなどの肉食獣。
おとなヌーは大きな体と角で反撃することがあります。
一方、群れからおくれた子ども、怪我や病気でよわった個体などは格好のターゲット。
ヒョウやハイエナは幼獣を、ライオンは成獣をねらいます。
ヌーは川を横断するときや水を飲むとき、水中からクロコダイルに、陸からライオン等に襲われます。さらに食肉や皮革のためにヒトにも狙われています。
このようにおおくの動物の食料となるヌー。アフリカ大陸の肉食獣を飢餓からすくう存在です。
ヌーの大移動
ヌーが大群ではしる映像はおおくの方が目にしていると思います。
ヌーの群れがあつまるだけでなく、ガゼル等のウシの仲間とシマウマもいっしょに移動するため、その数は100万頭以上におよびます。
おびただしい数の動物たちが列をなして1000km以上走りぬける光景は「一生に一度は見たい」動物好きあこがれのワンシーンです。
なぜヌーは移動するの?
では、ヌーやシマウマが移動する理由はいったいなぜでしょう。
大移動には野生生物ならではの「季節」が関係しています。
アフリカには雨季と乾季があります。乾季には草木や水が枯れ、食料や水不足がおこります。おおくの動物にとって厳しい季節です。
草食動物であるヌーはみずみずしい草がなければ生きていくことはできません。
草木が枯れる乾季のあいだ、ヌーは水や草をもとめて移動しつづけているのです。
すごすぎ!ヌーの察知能力
ヌーはとおくの雷や雲をめざして駆けつづけます。雨のあとには必ず草が生えてくるからです。
なんと50km先の「雨」を察知していると報告されています。
しかし、ヌーがどのように雨を見つけているのかはわかっていません。
はたしてヌーは雲の流れを見ているのか、雷の音を聞いているのか、水のにおいを追っているのか、いずれにしてもとてつもない察知能力のもちぬしです。
シマウマは雨に対するヌーのすごさを知っているため、ヌーとともに行動しているといわれています。
持久力と脚力|ヌーのあし
ヌーはウシに比べてスマートだと思いませんか?すらっと伸びたあしが美しいですよね。
ヌーは前あしが長く、肩がもりあがっています。歩くのでも走るのでもなく、ゆっくりと駆けつづけるための進化です。
さらに細くみえるヌーのあし、実はとてもパワフル。
最高速度はなんと時速80km!陸上動物として10本の指にはいるあしの速さです。
また、ヌーはひづめの間に臭腺があります。あしを地面につけるたびに砂ににおいがつきます。
後続のヌーたちは土についたにおいを道しるべにしています。
ヌーの大移動は見られなくなる?!
ところが、近年、ケニアやタンザニアでは移動するヌーの群れがへっていることが報告されました。
原因はフェンスや道路等がヌーの通り道を分断しているから。
住民は自分の土地や家畜をまもるためにフェンスを立てます。政府は動物とヒトをまもるためにフェンスを立て、調査や観光のために道路をつくります。
移動できないということは草水をえられないヌーがふえているということ。最悪の場合、地域的な絶滅につながります。
過去に、家畜用フェンスにさえぎられ移動ができず何千頭ものヌーが亡くなった事実があります。ヌーの移動はそれほど生命にかかわる行動なのです。
また、川流域で森林破壊がおこると川の水がふえます。
川の横断が必要な地域では、増水により川を渡りきれず死亡するヌーが毎年大量に発見されています。
有名なセレンゲティ~マサイマラ間を移動するヌーはかつて50万頭以上いました。
しかし、2016年には16万頭以下に減少。そのたの地域も移動するヌーの数が70%以上へっています。
生息地の分断や森林破壊はヌーだけの問題ではなく、多くの動物が直面している問題です。
野生動物の生息地では、動物の行動範囲を優先した「計画的な土地管理」をおこなう必要があります。
[広告]不要なものは買わないことが一番。必需品は売上の一部が寄付されるような商品を選ぶことで、自然や動物またはヒトをまもる活動につなげることができます。
アフリカを救う?ヌーがもたらすもの
ヌーはエサや水をもとめて移動する動物。
実は彼らの大移動のおかげでアフリカの自然は保たれています。
ヌーの大移動の恩恵
- 草木をそだてる
- 肉食動物の栄養となる
- 水生生物の栄養となる
ヌーは移動をくりかえすことにより、ひろい範囲の草刈り(食べること)と施肥(糞をすること)をおこなっています。
もし大量のヌーが定住してしまったら、1か所は草がなくなり他は草がのびつづけてしまいます。
移動しながら食べる・排便することでヌーは草木を育てています。
また、ヌーはライオンやクロコダイルをはじめとする肉食動物たちの食料です。
なわばりをもつ肉食動物としては、自分の行動範囲を脱することは非常にリスキー。しかし、待っていればヌーがやってくる季節がくるのです。
ヌーの群れがいる時期は狩りの成功率があがります。よい栄養状態を保てるためライオン等にとって子育てしやすい条件となります。
もしヌーが移動してこなかったら、肉食動物は餓死したり繁殖できなかったり個体数がへると予想されます。すると、野生生物のヒエラルキーが崩れてしまいます。
さらに、ヌーは水生生物にも影響をおよぼします。
地域によりヌーの大移動には川の横断がともないます。このとき何千というヌーが亡くなります。見るにたえない光景です。
しかし、このヌーの死体はハゲワシ等の死肉をたべる動物だけでなく、分解されたのち魚のエサになることがわかってきました。
ヌーは陸・空・水の生物をゆたかにし、生態系のバランスを維持するという重要な役割をになっています。
ヌーがヌーらしく生活できることが、アフリカの動植物を救うことにつながるのです。
ヌーに会える!伊豆アニマルキングダム
現在、日本でオグロヌーを飼育している動物園は静岡県・伊豆アニマルキングダムだけです。
伊豆アニマルキングダムは2017年からヌーの飼育をはじめています。姫路セントラルパークの群れになじめなかった個体がやってきました。
当初は1頭のみでしたが、2019年にオス、2022年にメスが姫センから来園。現在はメス2頭オス1頭となり、繁殖をめざしています。
- ミカン 2015年生
- マサオ
- ミユキ
ミカン以外生年不明です。
これからも日本でヌーが見れますように。
姫センにヌーはいません
かつては日本でオグロヌーを見れる唯一の動物園は姫路セントラルパークでした。繁殖にも成功し、ヌーを群れで展示していました。
しかし、姫センのヌーたちは徐々に減っていきました。
そして2022年、姫路にいた最後のメスが伊豆へおくられ、姫路セントラルパークでのヌー飼育は終了しました。
ちなみにzoo zoo diaryに掲載している写真はすべて姫路セントラルパークで撮ったものです。
ヌーの生態と特徴【まとめ】
- 1属2種
- オグロヌー(大きい しま模様 黒尾 横に伸びる角 150万頭)
- オジロヌー(小さい 濃色 白尾 前に伸びる角 1.8万頭)
- 生息 アフリカ大陸東~南部のサバンナや草むら
- 生活 群れ 水や草をもとめて移動する
- 特徴 50kmさきの雨を察知する
脚力(最高時速80km)持久力あり - 寿命 野生20年以上
- ヌーの大移動はアフリカ生態系の維持に貢献している
知っているようで知らない動物「ヌー」
アフリカの自然にかかせない存在ということがお分かりいただけたでしょうか?
個体数がおおいから保全の必要がないというのは間違い。
いま150万頭ものヌーが移動しつづけているから、絶滅危惧種のライオンやヒョウ等の肉食動物が生きつづけているのです。
また、ヌーが草を食べ糞をすることで草原がはぐくまれ、おおくの草食動物が恩恵をうけています。
ざんねんながら日本には3頭のオグロヌーしか残されていません。日本でヌーを見れなくなる日はもうすぐかもしれません。
以上、ヌーの生態と特徴でした。
【参考】
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