千葉市動物公園アクセスとおすすめ動物!ゴリラやレッサーパンダに注目
都心からも地方からもアクセス良好な千葉市。千葉駅から15分ほどの場所に癒しスポットがあるのを、ご存知でしょうか?
その名は、千葉市動物公園。
関東では上野動物園や多摩動物公園などが注目されがちですが、zoo zoo diaryは千葉市動物公園の魅力をお届けします。
千葉市動物公園のアクセスと営業案内、飼育動物や展示場の様子をチェックしてみましょう!
千葉市動物公園とは?
千葉市若葉区にある千葉市動物公園。
約34万平方メートル(上野動物園の2倍以上、天王寺動物園の3倍以上)という広大な敷地に、およそ120種の動物たちが暮らしています。
立ち姿で有名になったレッサーパンダの風太くんをはじめ、ライオン、ゾウ、キリンなど人気動物からゴリラ、ハシビロコウなど珍しい動物まで、幅広い種が飼育されています。
千葉市動物公園のアクセス
千葉市動物公園は千葉都市モノレール動物公園駅すぐ。
東京からはJR横須賀線を利用し、モノレールに乗換え約1時間半の道のりです。
成田空港からは成田線とモノレールで約1時間。
Google Map等の利用で、問題なくたどり着けます。公式HPにも詳しいアクセスが記載されていますので、割愛させていただきます。
千葉市動物公園の営業案内
千葉市動物公園の営業時間は9:30ー16:30。最終入園は16:00です。
毎週水曜日は休園日なのでお気をつけください(祝日の場合は翌日がお休み)。また、年末年始(12/29~1/1)は閉園となります。
入園料700円、中学生以下は無料、年間パスポートは2500円。千葉市在住の65歳以上の方は無料です。
9:00-17:00までは、動物公園駐車場(1日700円)が利用できます。
お得なチケットあります!
千葉モノレールで販売しているフリーきっぷ(620円)を購入すると入園料が560円に割引されます。
モノレールの千葉駅と動物公園駅の往復料金が660円なので、公共交通機関で行かれる方はフリーきっぷの購入がお得。券売機でも窓口でも購入できます。
また、JAFや千葉市科学館メンバー会、千葉県交通安全協会の会員も、同様の割引を受けられます。
期間限定発売!セット券
2021年3月25日から5月9日まで、期間限定のお得チケットが発売されます。入園券とモノレール千葉駅からの往復券がセットになっています。
通常の割引よりさらにお安い、おとな1000円!詳しくは、公式HPでご確認ください。
千葉市動物公園で会えるおすすめ動物
ニシローランドゴリラ
個人的に千葉市動物公園で絶対会いたかった動物、それはニシローランドゴリラ。
千葉市動物公園は、日本でニシローランドゴリラを見れる5カ所の動物園のひとつです。メスのローラとオスのモンタの2頭が暮らしています。
ゴリラのローラ
1977年9月、大分県で誕生したローラは、ヒトの手により育てられました。
1980年、繁殖のため東武動物公園へ移動しましたが、2頭のオスに先立たれてしまいました。1993年には上野動物園へ引っ越し。またも繁殖には至らず、2008年に千葉市動物公園へとやって来ました。
その際、上野動物園からブリーディングローンによりオスのケンタ(推定1977年生)も来園。ケンタは、2016年に亡くなりました。
現在ローラは43歳、ゴリラの高齢にあたる年代です。
数頭のオスと出会うチャンスがあったのに、繁殖できなかったのがざんねん。母親の育児やオスゴリラとの接し方を知らずに育ったからかもしれまんせん。
ローラはあまり活動的ではなく、人目を避けて時間を過ごしている様子でした。
写真がうまく撮れない…と思っていたら、
隙間から見られていましたドキッ。とても美人!
テレビ出演した美ゴリラ!
実は、2018年にリリースされた歌手BoAさんのアルバムCMで女優沢尻エリカさんと向かい合っているのが、千葉市動物公園のローラなんです。
きれいだとは思ったけどCM出演してるとは驚きです。女優顔負けのローラ、お見逃しなく!
ゴリラのモンタ
ローラのお隣には、オスのモンタ。
モンタは1984年9月スペイン生まれ、1987年に来日。1990年、現在上野動物園にいるモモコとともに、千葉市動物公園へやって来ました。ペアリングがうまくいかず、子どもはいません。
36歳のモンタは人間で言うと、60歳前後でしょうか。立派なシルバーバックです。
整った〇〇が特徴的!
モンタの特徴は顔にあります。
一般的に、ゴリラは顔に毛が生えており、皮膚の部分はひょうたんに似た形をしています。
一方、モンタは頬の毛が少なく、まるで手入れしているようです。顔の輪郭から耳まで、はっきり見えます。
そして、見る人の視線を釘付けにする、血管むき出しの胸筋!
ゴリラらしくない顔に、ゴリラらしい筋肉。一度見ると忘れられない容姿です。
モンタはローラと異なり、展示場を歩きまわっていました。しばらくすると、一通りチェックが終わって落ち着いたようです。
しばらくそっと見ていると、ゴリラー!!と叫ぶ声が。
モンタはその声に反応し、また動き始めました。そして、高いところに登り、大きな体を見せつけます。
驚いたことに、このあとドラミングしたのです!
多くの方がご存知かと思いますが、ゴリラが胸をたたく行為をドラミングと言います。モンタがただ返事をしただけか、不満だったのかはわかりませんが。
神経質なゴリラは、ちょっとしたことでおなかを壊したり体調を崩したりするので、要注意です。
男らしいモンタですが、とてもゆっくり食事をしていました。何度か様子を見に行きましたが、午前中はずっとごはんを食べていました。
同じ種でも個々の特徴や魅力があったり、同じ個体でも日によって行動が異なったり、動物園はどこへ行っても何度行っても新しい瞬間があります。
だから、動物園巡りはやめられないのです。
日本で会えるゴリラは、上野動物園編や京都市動物園編でも紹介してます。興味ある方はぜひご覧ください。
ゴリラの隣には、チンパンジーがいます。ゴリラとチンパンジーは、屋内と屋外を自由に行き来することができます。
オランウータンとカオムラサキラングールはいません
ゴリラの向かい側には、ボルネオオランウータンがいましたが、2021年2月、フトシ(オス、33歳)の死亡により、千葉市動物公園におけるボルネオオランウータン展示は終了しました。
さらに、千葉市動物公園には、日本ではもう会うことのできない動物が展示されていました。
スリランカの森林にのみ生息してるカオムラサキラングールです。
カオムラサキラングールは特に絶滅が危惧されており、世界的にも珍しい動物です。日本では千葉市動物公園でしか飼育されていませんでした。2020年3月、24歳で死亡しました。
現在、国内でカオムラサキラングールに会うことはできなくなりました。
檻があるためうまく写真が撮れませんでしたが、モンキーゾーンにはたくさんのサルがいます。
見た目通りのお名前のクロザルや、ついついパスタと呼んでしまうパタスザル、手足の長いクモザルやカラフルなブラッザグエノン、マンドリルなども展示されています。
2019年10月にはクロザル、同年5月と2020年6月にはフサオマキザルの赤ちゃんが誕生しています。
モンキーゾーンの内側は上述したように檻でつくられたサル舎。一方、外周は開放的なパノラマ展示を行っています。
池に浮かぶ島には、ワオキツネザルとフクロテナガザルが放飼されています。
フクロテナガザル
アジアの熱帯雨林に生息するテナガザル。しっぽがないため小型類人猿と呼ばれています。
木の上で生活し、移動の際は長い腕で枝から枝へと移ります(ブラキエーション)。そのアクロバティックな動きが動物園でも大人気。
千葉市動物公園で飼育されているフクロテナガザルは、テナガザル科の中では最大の種。
ちなみに、シロテテナガザルは個体によって茶や黒の毛をしていますが、フクロテナガザルは黒のみ。テナガザルの体毛はふわふわでさらさら、とてもきれいです。
フクロテナガザルの袋
フクロテナガザルの「フクロ」とは「のど袋」をさします。
テナガザルは声を出して歌うことで、縄張りを主張したり、コミュニケーションをとることで有名です。
他のテナガザルにはないのど袋。パンパンに膨らませてものすごく大きな声を出すことが、フクロテナガザル最大の特徴です。
【YouTube】歌うフクロテナガザルの動画をチェック
のどもとにご注目。膨らんでいるのが、わかりますか?
緊張からの弛緩。フクロテナガザルの表情がたまりません!
レッサーパンダ
小動物ゾーンには、コツメカワウソやアメリカビーバーなど小さめの動物が展示されています。ココでいちばんの人気は、レッサーパンダ。
寒い地域に生息するレッサーパンダは、日本の気候は暑すぎるのか基本バテ気味な印象です。
ところが、千葉市動物公園のレッサーパンダは、忙しそうに虫を追いかけていました。
ちなみに、一世を風靡した風太くんも千葉市動物公園にいます。高齢のため、体調が優れず2021年4月現在、展示されていません。治療に励む風太くん、また元気な姿を見れると良いですね。
アメリカバイソンはいません
家畜の原種ゾーンは、ウシやウマなど家畜として飼われている動物たちがテーマ。
アメリカバイソンはバッファローの名でも知られており、アメリカに生息するウシの仲間。本来、バッファローはスイギュウをさします。誤って使われたバッファローの名が、現在は浸透しています。
大きな顔に大量の毛、すっきりした下半身に三日月のような曲がった角が特徴的。ちょっとこわそうな見た目ですが、目がとても可愛いところに注目です。
以前は北アメリカ大陸に広く分布し、たくさんのバイソンが生息していました。
ところが、狩猟や駆除により大幅に減少。アメリカバイソンはヒトの手により絶滅しかけた動物です。
現在は、保護活動が行われており、個体数は回復傾向にあります。
わたしが訪れたときは、メスのヒート、オスのターバンそして2頭の子どもであるメスのラテがいました。
生後3か月ほどだったラテの体毛は茶色でチリチリ、角も小さいのがぴょこっと生えている程度でした。
バイソンは移動しました!
千葉市動物公園では2014年より、リスタート構想として大規模なリニューアル計画が進んでおります。現在のゾーンは統合され、4つの大きなゾーンに変わる模様です。
動物のための環境エンリッチメントや行動展示を取り入れ、動物にとっても我々にとってもより良い動物園へと生まれ変わっていくことでしょう。
その施設整備のため、お父さんターバンは姫路セントラルパークへお引越ししました。さらに、ヒートとラテの2頭は2018年3月、上野動物園に移動しました。
そして、2018年5月、ヒートがオーレ(オス)を出産。上野動物園に移動したときに、ヒートはすでに妊娠していました。オーレの父親は、ターバンです。
2021年現在、千葉市動物公園でアメリカバイソンに会うことはできません。
大きなバイソンがいなくなっため、さみしく感じる方も多いと思います。また、動物たちも長距離の移動や環境の変化でストレスを抱えていることでしょう。
しかし、将来のためです。今後のラテとヒートの成長とともに、千葉市動物公園の変化にも注目です。
ライオン
ライオン展示場である京葉学院ライオン校は、2016年にオープンしました。
はじめて名前を見たときは「?」でしたが、京葉学院という会社がスポンサーのため、学校のような名前がついているそうです、ユニーク。
見た目はまったく学校ではなく、立派な展示場です。
1985年の開園以来、ライオンを飼育したことのない千葉市動物公園。彼らの展示はリスタート構想の大目玉です。
千葉市動物公園には2016年にやってきた、アフリカライオンのオス2頭が展示されています。
トウヤ!多摩動物公園出身
ライオンらしく強面のトウヤ。多摩動物公園生まれのオス、7歳です。
ライオン飼育数の多い多摩動物公園でやんちゃに育ったのでしょう。左目の下にある傷が目印。
アレン!群馬サファリパーク出身
もう1頭のライオン、群馬サファリパーク生まれのアレンは人工飼育のためか、かわいらしい印象。トウヤとは対照的な雰囲気を感じました。
アレンは現在4歳。黒々とした立派な毛がお腹まで生えており、将来楽しみです。
なぜかというと、ライオンのたてがみは男の証。より黒くふさふさのオスは男性ホルモンが多く、メスにモテると言われています。
いつか立派な子孫を残してくれることを願います。
ハシビロコウ
動かない鳥として有名なハシビロコウです。
アフリカに生息するハシビロコウはおもにお魚を食べて生活しています。彼らは狩りの際、じーっと獲物が来るのを待ち、獲物が足元に来た瞬間に襲いかかります。
その習性があるため、動物園でも動かず一点を見つめています。
するどい眼光に思わずドキッとします。
頭の左後ろ、飛び出た羽がチャーミング。ハシビロコウは動かないので、わたしが移動してパシャリ。
鳥なのにモデルのようなハシビロコウ。開園直後や閉園近くは、動くハシビロコウが見れるかもしれません。
カリフォルニアアシカ
ツルツルのお肌にプリンとした頭、ちっちゃなお耳がキュートなアシカ。
頭が良くて水族館ではショーの人気者としておなじみです。一般的に動物園や水族館で飼育されているアシカが、カリフォルニアアシカです。
その名の通り、アメリカカリフォルニア湾に生息しています。
アシカのエサやり体験!
ちょうどアシカ舎に着いたころ、飼育員さんがやってきてエサやり体験をさせてくれました。
2頭のアシカがいっしょの展示場にいましたが、オスのアシカが大きな声で「俺にくれ」とアピール。その子ばかりが食べていたので、わたしはあえてメスのアシカめがけてエサを投げました。
アシカもわたしに応えるように、ターゲットをロックオン!
やっと魚を食べれたアシカは、嬉しそうに大きく口を開けてお礼を言ってくれました。
千葉市動物公園ではアシカショーは行っていないので、芸を覚える必要はありません。
しかし、頭のいいアシカはエサをもらったらお礼するとまたもらえる、と学んでいます。なんとも可愛らしい動物です。
みなさんもタイミングが合ったら、ぜひエサやり体験してみてください。
ペンギンとアシカの展示場は泳いでいる姿が見えるように、2階建てのつくりになっています。上からだけでなく、下からも見れるとはありがたい仕組み。
水の中ならではの表情や動きを見ることも出来ますので、チェックするのを忘れずに。
ナマケモノ
ゴリラの室内展示場でもある動物科学館は2階建て。1階には夜行性動物、2階にはマーモセットなど小型サルの展示場があります。
そして、1階と2階を吹き抜けるようにバードホールがつくられています。バードホールは熱帯雨林を模してあり、たくさんの鳥が飛び交っています。
2017年、千葉市動物公園では25年ぶりにナマケモノが誕生しました。さらに母親は推定30歳、人間でいうとおよそ60歳の超高齢出産でした。
そのため、赤ちゃんは奇跡という意味を持つテラスと名付けられました。
植物が生い茂るバードホール内では、ナマケモノがいったいどこにいるのやらまったくわかりません。
1時間くらい探し続けて疲れてきたころ、その瞬間は訪れました。
向かって左から右へと、端の方を移動していました。
突如、目の中に飛び込んできたナマケモノ。さっきまでどこにいたのかはわかりません。おそるべし、カモフラージュ能力です。
ざんねんながら、わたしは赤ちゃんの顔をはっきりと見ることはできませんでした。
でも、動いているナマケモノ親子の姿が見れて、とてもうれしかったです。
一方、お父さんの姿はまったく確認できませんでした。
木の上で丸くなって寝ていることも多いナマケモノ。動物園では、動いている姿はおろか、顔すら見えないことも多々あります。
ナマケモノの撮影には、かなりの根気が必要です。
2018年5月、母親のおばあちゃんが死亡しました。高齢出産と育児という大仕事を成し遂げたおばあちゃん。
しかし、喜ばしいことに、2020年2月テラスが出産しました。おばあちゃんが繋いでくれた命。元気に育つことを祈っています。
草食動物ーゾウ キリン ダチョウ
ライオン校のお隣には、ゾウやキリンをはじめとする草食動物が展示されています。
千葉市動物公園のゾウは、お耳が小さくて毛深いアジアゾウ。
キリンは模様がくっきりきれいなアミメキリンでした。
ここ草原ゾーンは広大な敷地を生かした、開放的な展示場となっています。
千葉市動物公園は全面積34万平方メートル、上野動物園の2倍以上あります。大きな動物園は歩くのが大変ですが、広々とした空間があり魅力的。
草原ゾーンではゾウやキリンの他、シマウマやフラミンゴも展示されており、アフリカの雰囲気を味わえます。
千葉市動物公園では、ダチョウとエミュー、どちらも飼育されています。2種類の違いや共通点を探してみてはいかがでしょうか?
2020年7月には、チーターとブチハイエナの展示が始まった千葉市動物公園。2021年5月27日に、15種類以上の動物たちが暮らす「平原ゾーン」がオープンします。
子ども動物園
最後に、動物科学館のお隣、子ども動物園を紹介します。
このエリアではエサやりや動物とふれあうことができます。ヤギやウマをはじめ、ハリネズミやプレーリードッグもいました。
アメリカンブラーマンという耳の長い珍しいウシもいました。お見逃しなく。
千葉市動物公園は都心からはもちろん、地方からもアクセス良好な動物園。駐車場があるため、自家用車で来園できます。
ゴリラやハシビロコウなど珍しい動物から、ライオン、ゾウ、キリンなど定番の動物まで、さまざまな動物たちが展示されています。
エサやりやふれあい体験もできるため、お子さまも楽しめる施設です。
一方で、広い園内をすべて見終えるには、それなりの体力がいります。さほど高低差はありませんが。歩きやすい靴で行かれることをおすすめします。
千葉市動物公園はリニューアル計画進行中で、今後の展開も楽しみな動物園のひとつです。
以上、千葉市動物公園でした。
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コメント一覧
お疲れ様ですモンタさんビンドンさん並のナイスガイ‼️あ~コング見に行きたい‼️時間が欲しい‼️でも美しい写真が見られ嬉しいですちょっと更新スピードに私が追いつけてないけどこれからも楽しみにしてます
フェルナンド・トーレスさん
コメントありがとうございます。
カテゴリー欄から、まとめて記事を読むこともできます。
これからも楽しんでいただけるように、がんばりたいと思います。
いつも応援ありがとうございます。