ダチョウの魅力とは?ダチョウの生態や特徴を紹介します

ダチョウ|動物の豆知識

動物園でよく見かけるけど注目されていない?動物、ダチョウについて紹介します。

今回のおもな内容

ダチョウとは?

ダチョウ目ダチョウ科。飛べない鳥の代表格であり、平胸類(走鳥類)に分類されます。

平胸類(走鳥類)
  • ダチョウ科
  • ヒクイドリ科
  • キーウィ科
  • レア科

現存する科のみ記載。諸説あり。

現在、野生には4亜種存在すると考えられています。

  • 北アフリカダチョウ
  • マサイダチョウ
  • 南アフリカダチョウ
  • ソマリアダチョウ

飼育下では、アフリカンブラックという家畜用に改良されたダチョウもいます。

ダチョウの生息地

かつてはアフリカ大陸に広く分布していました。乱獲等により、現在ではアフリカ中部と南部でのみ確認されています。

サバンナや草むらに生息し、小さな群れで生活しています。繁殖期には、一夫多妻の群れをつくります。

ダチョウの形態

体長2メートル、体重100キロを超える最大の鳥類です。長い首に小さな頭、足は細く胴体は立派な羽毛に覆われています。

2~300万年前から、今の姿をしていたことがわかっています。

平川動物園 ダチョウ
ダチョウは大昔から現在と同じ姿をしている。

ダチョウの特徴

最も大きな飛べない鳥。これだけでも立派な特徴ですが、ダチョウにはまだまだユニークな点があります。

鳥なのに草食動物

ダチョウは、鳥なのに飛べない。だけでなく、鳥なのに草ばかり食べる草食動物です。キリンやシマウマと混合展示している動物園も多いです。

消化吸収のために長い腸を有します。また、飲み込んだ石(胃石)を利用して、硬い植物をすりつぶすことができます。

ダチョウの目は世界一!

小さい顔に対してくりくりとした目。ダチョウは直径5センチほどの大きな目を持っています。脳みそより重いと言われています。

大きいだけでなく、視力も抜群。正確に測定することは不可能でしょうが、世界一視力が良い動物と考えられています。数キロ先までゆうに見渡せます。

長崎バイオパーク ダチョウ
ダチョウの大きな目は、世界一の視力を誇る。

また、聴覚も優れているため、広いサバンナで即座に危険を察知することができます。

卵も最大級!

形は、わたしたちが普段目にする鶏の卵と同じ。一方、大きさは20倍以上!殻の厚さは2ミリ、全体の重さは1.5キロほどあります。

大きさとしては最大ですが、体に対する卵の比は最も小さいと言われています。

ちなみに、味は鶏卵の方が濃く、美味しいらしい。しかし、ダチョウの卵は他とはひと味違います。

それは、医療分野での躍進です。ダチョウの卵から抗体をつくる研究が、近年行われています。

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抗体には、体の中の異物を取り除く働きがあります。ダチョウからつくられた抗体は、インフルエンザウイルスや花粉といった病原体をやっつけてくれるのです。しかも、従来の方法より安価で大量に生産できるという優れもの。

さらに、がんの治療や発見へ応用する研究も行われています。

大きなダチョウの大きな卵には、無限の可能性が秘められています。

ダチョウは必要不可欠

ダチョウは食用、羽、皮革と非常に利用価値が高い。さらに、移動や娯楽のために乗用として扱われることもあります。

帽子の羽飾りやオーストリッチ革の製品はよく見かけます。わたしは食べたことありませんが、ダチョウの肉を提供するお店もいくつもあります。

前述の抗体研究も相まって、わたしたちの生活に欠かせない動物となっています。

そして、最大の特徴は、足の速さ!

ダチョウの脚

ダチョウは細いイメージがありますが、体重はおよそ100キロ。にもかかわらず、時速60キロで走れる脚力の持ち主です。歩幅は、4メートル前後と言われています。

ダチョウのキックを受けると、人間はおろかライオンでも吹き飛ばされるそうです。

また、肉食動物と異なり体力があるため、1時間ほど全速力で走ることができます。そのため、長い歴史のサバイバーとなっています。

ダチョウの足はイメージできると思いますが、足の指はどうなっているか、ご存知ですか?

ダチョウの足指

たった2本しか生えていません!

姫路セントラルパーク ダチョウ
ダチョウの足指は2本だけ。

合計4本の指で100キロの体を支えています。かつ、あの足の速さです。すごすぎます。

一般的な鳥の足指は木につかまったり獲物を捕らえたりするため、4本ずつあります。アフリカのサバンナで草食動物として生活するダチョウには、必要ないということでしょう。

ちなみに、2番目に大きな鳥類オーストラリア原産のエミューの足の指は、3本です。動物園で見かけた際は、ぜひ見比べてみてください。

ダチョウの雌雄の違い

実はとっても簡単なダチョウのオスとメス。キーポイントは、羽毛の色です。

オスは黒色、メスは茶や灰色です。また、大型でくちばしや脚が赤っぽいのがオスの特徴です。

千葉市動物公園 ダチョウ
左:オス(黒) 右:メス(茶~灰色)

ダチョウの繁殖

ダチョウの繁殖期は夏ごろ。

オスは、くちばしや脚の赤みが増し、攻撃的になります。オス同士はメスを巡り争います。晴れてメスたちと結ばれたオスは、産卵用の巣を掘ります。

メスの間にも順位があり、第1位のメスが巣の中央に卵を産みつけます。その後、下位のメスが産卵します。中央の卵は天敵であるワシの攻撃を避けることができ、子孫を残せる確率が高くなります。

最終的に、15個ほど卵が並べられます。巣を守るのは、オスと優位メス。日中はメス、夜間はオスと雌雄ともに卵を温め、およそ40日で孵化します。

アメリカ自然史博物館 ダチョウ
ダチョウの孵化(ジオラマ)

ダチョウの赤ちゃん

生まれたての赤ちゃんは体重およそ1キロ、体長は15センチと非常に小さい。ヤマアラシのような荒い体毛で、アヒルよりも小柄。

ちょこまか動きまわって、おうちで飼えそうだなと思ってしまうほどかわいいダチョウの赤ちゃん。

ダチョウの成長と寿命

ダチョウは成長が速く、たった1年で100キロほどの大きさになります。

性成熟は3歳前後。メスは30年以上、毎年数十個もの卵を産み続けます。

野生ダチョウの寿命は40年ほどと長い。一方、飼育下では環境のせいか、短い傾向にあります。

ダチョウに会える動物園

アフリカの動物ですが、多くの方が1度は見たことがあるのではないでしょうか?ダチョウは全国30カ所以上の動物園で飼育されています。

▼北海道・東北
  • 円山動物園
  • 旭山動物園
  • 釧路市動物園
  • 岩手サファリパーク
  • 盛岡市動物園
  • 八木山動物園
▼関東
  • 群馬サファリ
  • 東武動物公園
  • 多摩動物公園
  • 那須サファリ
  • 羽村市動物公園
  • 千葉市動物公園
  • 野毛山動物園
▼中部
  • 伊豆アニマルキングダム
  • 日本平動物園
  • 浜松市動物園
  • 豊橋総合動植物公園
  • 東山動植物園
  • 豊田市鞍ヶ池公園
▼関西
  • アドベンチャーワールド
  • 天王寺動物園
  • 王子動物園
  • 姫路セントラルパーク
  • 姫路動物園
  • 池田動物園
▼中国・四国
  • とべ動物園
  • 安佐動物公園
  • 福山動物園
  • 徳山動物園
  • 秋吉台サファリ
▼九州
  • 福岡市動物園
  • 久留米市鳥類センター
  • 長崎バイオパーク
  • 熊本市動植物園
  • フェニックス自然動物園
  • 平川動物園
  • 沖縄こどもの国
  • ネオパークオキナワ

世界一大きな飛べない鳥だけでなく、さまざまな特徴があるダチョウ。目や脚、指など、ぜひ観察してみてください。

千葉市動物公園 ダチョウ

以上、ダチョウの豆知識でした。

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