ワオキツネザルに会える・ふれあえる動物園リスト｜2022年9月

​10/05/2022​12/26/2022

しましまの長い尾でおなじみのワオキツネザル。

日本全国の飼育施設をご紹介。なかにはワオキツネザルにふれあえる動物園もあります。

絶滅危惧種ワオキツネザルを「見て」「さわって」すごいところや面白いところを学びましょう！

ワオキツネザルとは？

霊長目キツネザル科ワオキツネザル属。

アフリカの東に浮かぶマダガスカル島にのみ生息しています。乾燥した森林から岩場、マングローブまでさまざまな地域で確認されています。

マダガスカル島では森林破壊がすすんでいます。ワオキツネザルの生息地は分断され、ぽつぽつと点在している状況です。

また、大半は保護区や国立公園で守られているものの、食肉やペット目的の密猟が絶えません。

ワオキツネザルの生息数は減少傾向。絶滅のおそれがきわめて高い動物（IUCNレッドリスト危機）であり、ワシントン条約で輸出入が禁止されています。

ワオキツネザルに会える動物園

絶滅が心配されているワオキツネザル。日本では幸運なことに50カ所以上の動物園で会うことができます。

ワオキツネザルの赤ちゃんに会おう！

日本の「春」はワオキツネザルの出産ラッシュです。

2022年、伊豆シャボテン動物公園、仙台市・八木山動物公園、宮崎市・フェニックス自然動物園、京都市動物園などで赤ちゃんが生まれています。

愛知県・豊橋総合動植物公園のんほいパークでは3月に双子の赤ちゃんが誕生しています。

日本のご長寿ワオキツネザルに会おう！

2022年8月、高知県・のいち動物公園でオスのジョンが亡くなりました。ジョンはなんと1988年生まれの34歳。

2021年10月に亡くなった山梨県・甲府市遊亀公園付属動物園のチビタもおなじく34歳でした。

2頭とも繁殖に成功し日本のワオキツネザル飼育におおいに貢献してくれました。

のいち動物公園「コナツ」バックヤードで過ごしています

のいち動物公園ではジョンといっしょにバックヤードで暮らしていた高齢メス、コナツとアンナが健在です。

アンナは1993年生まれ。コナツは1990年以前生まれと推定30歳を超えています。これからも健康に長生きしてほしいです。

智光山公園こども動物園「ボブ」32歳になりました

埼玉県・狭山市智光山公園こども動物園のボブは2022年3月に32歳になりました。

2013年から狭山市で飼育されています。

JMC「レイコ」退院して群れにもどっています

愛知県・日本モンキーセンターで飼育されているレイコは1991年生まれ。

入院していましたが、退院後は群れのなかまといっしょに過ごしているようです。

ワオキツネザルにふれあえる動物園

一部の動物園ではワオキツネザルにエサをあげたり、ふれあったりできる動物園がいくつかあります。

すべてではないかもしれませんが、調べた範囲で記載しておきます。

不定期でワオキツネザルのエサやりを行っている動物園もあるので要チェック。

鹿児島県・平川動物公園や山口県・ときわ動物園ではワオキツネザルのイベントをしばしば行っています。

ふれあえることに感謝！動物にやさしく接しましょう

こんなに可愛らしく珍しい動物にふれあえるなんて夢のような体験です。

ただし、動物園のふれあい動物はヒトになれているとはいっても野生動物。急に手を出したりさわったりすると驚いて反射的に噛むかもしれません。

過度なストレスは動物を不健康にします。大きな声や強いにおい、追いかける行為など動物がいやがることは絶対にしないでください。

動物園は娯楽のためではなく「野生動物を学ぶため」の施設です。動物のことを考えて行動しましょう。

ワオキツネザル生息数は大きく減少しています。マダガスカル島に2000頭ほどしかおらず、絶滅のおそれがきわめて高い動物です。

近年は地球温暖化により干ばつがおこり、マダガスカル島の住民は食糧難・貧困におちちっています。ヒトの不幸は食肉・金銭目的の密猟となって動物たちの不幸につながります。

今後もワオキツネザルが健康に暮らしていけるよう、節電・節水、ゴミ削減など環境のためにできることを続けていきたいです。

ワオキツネザルをもっと知りたい方は「ワオキツネザル【生態と特徴】生息地から寿命までわかる記事」をご覧ください。

以上、ワオキツネザルに会える動物園でした。