鹿児島の動物園【平川動物公園】行く前に読んでほしい記事
コアラや大きな草食・肉食動物いっぱい!中心部から1時間以内で行ける広い動物園
鹿児島といえば、世界遺産の屋久島や活火山の桜島をはじめとする自然。島津斉彬、西郷隆盛など偉人に代表される歴史。そして、黒豚や地鶏など美味しい郷土料理。
万人の心をつかむ鹿児島には、もちろん動物好きを惹きつける場所もあります。
それが、鹿児島市にある「平川動物公園」です。
平川動物公園のアクセスや営業案内、チェックするべきことなど、平川動物公園に行く前に知っておきたい情報をお届けします。
本記事は平川動物公園の概要と営業案内・アクセスを紹介します。
くわしい園内の様子やおすすめ動物たちを知りたい方はカテゴリー【平川動物公園】の記事一覧をご確認ください。
平川動物公園とは?
1972年に開園した平川動物公園。
鹿児島の象徴「桜島」が見える丘陵地に位置し、広さは31万平方メートル(サッカーコート約40面分)を誇ります。
コアラやトラ、ゾウ、レッサーパンダなど人気動物から、アマミノクロウサギやオオトラツグミなど鹿児島の希少種まで、130種1000点以上の動物を飼育しています。
平川動物公園は2016年にリニューアル事業が終了。ヒトに動物にやさしい動物公園をテーマにしています。
2021年3月には平川動物公園のアイドルである「コアラ」の新展示場がオープンし、ますます人気が高まっている動物園です。
【YouTube】鹿児島市公式チャンネルで平川動物公園プロモーションビデオをチェック!
コアラ飼育数No.1|老若男女16頭
平川動物公園は1984年日本で初めてコアラ飼育を始めた動物園のひとつ。
翌年にはメスも来園し、1986年にコアラ繁殖に成功しました。その後、平川動物公園は60回以上もの繁殖に成功しています。
毎年のようにコアラ繁殖に成功し、世界中のコアラファンが注目する動物園です。2021年は5頭、2022年は2月に1頭の赤ちゃんが生まれています。
2022年10月現在、国内最多16頭のコアラを飼育しています。
新コアラ館がオープン!2021年3月
コアラが見やすい展示場だった平川動物公園。
2021年に完成した新コアラ館は、さらに「見やすい」「近い」展示場に進化しています。
新コアラ舎は自然光がはいる高天井の屋内施設。蛇行した通路がもうけられ、さまざまな角度からガラスを隔てることなくコアラを観察できるつくりです。
展示場内にはユーカリが植樹され、最終的にコアラが暮らす自然の再現を目指しています。
旧コアラ館と比して、多方面から見れることが個人的には嬉しいポイント。ガラスがないぶん、物を落としたり接触したりするヒトがいないかが心配ですが。
コアラにストレスを与えないようそっと観察するように心がけましょう!
新コアラ館オープン後も旧コアラ館での展示はつづけられています。
寝ていることの多いコアラですが、10頭以上も展示されているといろいろな表情や行動を見ることができます。ぜひコアラの個性を探してみてください。
バラエティ豊か!野生のイヌ・ネコ
zoo zoo diary的おすすめゾーンは「野生のイヌ・ネコゾーン」
ライオンやトラはもちろん、ジャガー、オオカミ、ヤブイヌなど九州では平川動物公園にしかいない肉食動物に会うことができます。
また、全国的に飼育数のすくないホワイトタイガーやクロヒョウ、クロジャガー、ベンガルヤマネコに会うことができます。
肉食獣好きにはたまらないラインナップです。
野生のイヌ・ネコゾーンの展示場は檻とガラスが主。肉食動物のにおいや息づかいを感じます。床面は砂地で、オオカミの展示場以外は草木が生い茂っています。
シンリンオオカミの赤ちゃん5頭誕生!2022年4月
2022年4月にはシンリンオオカミの繁殖に成功しました。
5頭の赤ちゃんは両親の愛情をもらいながら、すくすくと成長。2022年11月時点でおとなの8割ほどの大きさになっています。
小さな赤ちゃんではなくなり、展示場のせまさが目立ってきましたが。まだまだ可愛らしいオオカミたちに会うことができます。
活発な動物たち|開放的・立体的な展示
広大な敷地をもつ平川動物公園は展示場もひろびろとしています。
アジアゾウの展示場はリニューアルの際に1.5倍に拡張されました。特徴は観覧スペースが多いこと。人気者のゾウをたくさんのヒトが見れるよう工夫されています。
ワオキツネザル、フクロテナガザルの展示場は無柵放養式展示をとりいれています。サルたちは水に囲まれた緑ゆたかな島のなかを縦横無尽に動きまわっています。
入園ゲート正面にひろがる「アフリカの草原」は段差を利用して柵が見えにくいつくり。
雄大な桜島を背に、草原を自由に行き交うシマウマ、キリン、ダチョウ、サイは平川動物公園を代表する景観です。
また、動物本来の身体能力をひきだす行動展示も魅力。
チンパンジとオランウータンの展示場には大きなタワーや木が設けられ、たくさんのロープがはりめぐらされています。木登りや腕渡りなど野生での動きをかいま見れる展示場です。
スペースの限られた展示場でもタイヤやロープ等を用いて、動物たちの活動をうながす工夫がされています。
ひとにやさしい園内バス
平川動物公園にはどなたでも無料で利用できる園内バスがあります。
約15分間隔で運行しており、時間のない方や足腰の弱い方等のつよい味方です。
- 周遊ルート
- バス停は9つ
- サイ舎、オーストラリアの自然ゾーン、ふれあいランドで乗車可
- その他は降車のみ
- おもに平日
- 雨天時や閑散期の土日
- バス停は9つ
- 外周ルート
- バス停は5つ
- 時計台、ふれあいランドで乗車可
- その他は降車のみ
- おもに土日
- 繁忙時および繁忙期の平日
- バス停は5つ
周遊ルートは園内の通路をはしるため、ほぼすべてのゾーンをとおります。
一方の外周ルートは園路の外側をはしり、南アメリカの自然ゾーン、不思議な動物ゾーン、インドの森ゾーンのちかくで降車できます。
平川動物公園の営業案内
平川動物公園の営業時間は9:00-17:00。
休日は開園前からすこし並びます。夕方は16:00ごろから収容される動物もいるのでお早めに。最終入園は16:30です。
休園日は年末年始12月29日~1月1日のみ。平日も休日も関係なくオープンしています。
入園料はおとな500円、小・中学生は100円。
平川動物公園の年間パスポートは、おとな1000円、子ども200円と激安!たった2回分で1年間何度でも入園できます。
申し込むと写真撮影へ、パスは帰りに受けとるシステムです。
駐車場は1回200円、入庫時に支払います。
- 営業時間 9-17:00
- 休園日 年末年始(12/29-1/1)
- 入園料/年間パスポート
- おとな 500円/1000円
- 小中学生 100円/200円
- 駐車場
- 大型車 400円
- それ以外 200円
お得!かごしま水族館にも行ける共通券
平川動物公園とかごしま水族館との共通チケットは1600円。
水族館だけで1500円なので、とってもお得。
また、有効期限が半年間設けられているので、それぞれ別日に利用できます。
数日の旅行を予定されている方は、ぜひご検討ください。
平川動物公園のアクセス
鹿児島市へは飛行機?新幹線?
空の窓口、鹿児島空港は鹿児島市のおとなり霧島市にあります。空港から市中心部へは1時間程度。
鉄道は発達していないため、バスでの移動が主です。空港からは中心部や郊外、他県への連絡バスが運行しています。
ただし、バス内ではSuicaなど交通系ICカードは使えませんのでご注意ください。
鹿児島市には九州新幹線の終点「鹿児島中央駅」があります。中国地方や福岡方面からの利用におすすめです。
フェリーもあります
また、大阪市と志布志市を結ぶフェリーが毎日運航しています。志布志市は鹿児島県東部、大隅半島に位置します。自家用車の持ち込みが可能です。
車は路面電車に注意を!
鹿児島市内では路面電車が道路の中心を走っています。
右折時など対向車が見にくかったり、路面電車の邪魔になってしまったり。複雑な道路状況に不慣れな方にはおすすめできません。
一方、平川動物公園をはじめ郊外へ行くには車の利用が便利です。
車かバスがおすすめ!
平川動物公園は、鹿児島市南部の平川町にあります。
中心部から離れているため、自家用車での来園がいちばん楽。鹿児島中央駅から30分程度で到着します。
駐車場は広いので問題なし。満車になった場合は臨時駐車場に誘導されます。駐車場料金は1回200円です。
公共交通機関でも行けます
鹿児島駅前からは動物園行きのバスがおよそ20分おきに運行しています。
路面電車の終点「谷山駅」や平川動物公園の最寄りJR「五位野駅」を通過し、およそ1時間で平川動物公園の正門前に到着します。
鹿児島中央駅は通過しませんので、ご注意ください。
鹿児島市交通局(市バス・路面電車)は独自のICカードを導入しており、Suicaなどの交通系ICカードは使えません。
平川動物公園の最寄りはJR五位野駅。鹿児島中央駅より指宿枕崎線で30分ほどです。
悲壮感たっぷりの五位野駅。だれひとりいません。改札もなく、切符はポスト型の箱に入れます。
でも安心を、JR線は全国共通交通系ICカードの利用可。
ホームにICカード用の機械が設置されていますので、タッチするのを忘れずに。
五位野駅から平川動物公園まで
平川動物公園は地方にありがちな最寄り駅が遠いパターン。
公式HPには五位野駅から平川動物公園までは徒歩20分と記載されていますが、ほとんどのぼり坂でハードです。
駅のホームに平川動物公園への徒歩ルートが記載された看板があります。
ざっくりとした地図を頼りに進みます。
車1台が通る程度の細い道、なんだか不安です。しばらく歩くと高架下のような通りを抜けます。
すると、動物園へつづく大きな道路に出ます。ここからひたすらのぼりつづけます。夏はかなり疲れるかもしれません。
ということで、平川動物公園を訪問する際は「車」か「バス」の利用がおすすめです。
ヒトにも動物にもやさしい施設をめざす平川動物公園。
テーマのとおり、入園料の安さやだれでも乗れる園内バス、足湯の設置などありがたいサービスがあります。
大きな動物(ゾウ、キリン、サイ、カバ等)がいたり、さまざまな種のイヌ・ネコ、サルのなかまがいたり、レッサーパンダやコアラなど可愛い代表動物がいたり。
だれもが楽しめるような飼育数のおおさです。
そして、エンリッチメントをとりいれた動物にやさしい展示場づくりに励んでいます。
ぜひ遊びに行ってみてください。
以上、平川動物公園のアクセスと営業案内でした。
【参考】
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