カンガルーに会える動物園リスト【種類別】日本にいる11種のカンガルー
オーストラリアに生息するカンガルー。
母親のおなかの袋で成長する有袋類の代表的な動物です。
本来、臆病で神経質といわれるカンガルー。幸運なことに日本全国で飼育・繁殖に成功しています。
zoo zoo diaryはカンガルーに会える動物園の一覧を種類ごとに作成しました。会いたいカンガルーがいる施設をワンクリックで探せます。
また、カンガルーに関する動物園ニュースを随時更新中です。
さぁ、お気に入りのカンガルーに会いに行きましょう!
日本で会えるカンガルーは11種類
双歯前目(カンガルー目)カンガルー科。
ひとくちにカンガルーといっても11属に分類され、全部で50以上の種が存在います。詳しくは「カンガルーの種類」をご覧ください。
日本では大型のアカカンガルーとオオカンガルー、小型のアカクビワラビーとパルマワラビーが広く飼育されています。
2022年4月現在、日本ではカンガルー科11種が飼育・展示されています。
- 双歯前目(カンガルー目) Diprotodontia
- カンガルー科 Macropodidae
- カンガルー属 Macropus
- アカカンガルー
- アカクビワラビー
- オオカンガルー
- クロカンガルー
- ケナガワラルー
- ダマワラビー
- パルマワラビー
- キノボリカンガルー属 Dendrolagus
- セスジキノボリカンガルー
- イワワラビー属 Petrogale
- シマオイワワラビー
- クオッカワラビー属 Setonix
- クオッカワラビー
- オグロワラビー属 Wallabia
- オグロワラビー
- カンガルー属 Macropus
- カンガルー科 Macropodidae
アカカンガルー【25か所】
体長1メートル、体重50kgを超えるアカカンガルー。
オオカンガルーとともに最も大きなカンガルーといわれています。
オスはとくに筋肉質で体毛の赤みが強く、かっこいいカンガルーです。
- IUCNレッドリスト 低懸念
- 生息 オーストラリア全土
- 体長 オス130cm メス100cm
- 尾長 オス100cm メス80cm
- 体重 オス50kg メス30kg
アカカンガルーは25の動物園で飼育されています。
那須どうぶつ王国、神戸どうぶつ王国、秋吉台サファリ、アフリカンサファリなどでは、エサをあげたりさわったり。アカカンガルーとふれあうことができます。
北海道~東北
- おびひろ動物園
- 大森山動物園
- 盛岡市動物公園
- 岩手サファリ
- 八木山動物公園
- 群馬サファリ
関東~中部
- かみね動物園
- 東武動物公園
- 多摩動物公園
- ズーラシア
- 須坂動物園
- 富士サファリ
- 東山動植物園
関西~中国
- アドベンチャーワールド
- 王子動物園
- 神戸どうぶつ王国
- 姫路動物園
- とべ動物園
- 秋吉台サファリ
九州
- 福岡市動物園
- 海の中道動物の森
- アフリカンサファリ
- 熊本市動植物園
- フェニックス自然動物園
- 平川動物公園
アカクビワラビー【19か所】
体長80cm、体重20kgほどの小さめのカンガルー。ベネットワラビーとも呼ばれています。
赤首というほど赤くはなく、全体に褐色の毛で覆われています。体と同じくらい長い尾を持ちます。
- IUCNレッドリスト 低懸念
- 生息 オーストラリア南東部
- 体長 オス80cm メス70cm
- 尾長 オス80cm メス70cm
- 体重 オス18kg メス13kg
アカクビワラビーは19の施設で飼育されています。
関東
- 宇都宮動物園
- 埼玉こども動物公園
- 江戸川区自然動物園
中部
- 遊亀公園動物園
- いしかわ動物園
- 楽寿園
- 富士サファリ
- 伊豆アニマルキングダム
- 伊豆シャボテン動物公園
- 日本平動物園
- 東山動植物園
関西
- 天王寺動物園
- 五月山動物園
- 王子動物園
- 神戸どうぶつ王国
- 姫路セントラルパーク
- 淡路ファームパーク
四国・九州
- のいち動物公園
- 平川動物公園
オオカンガルー【18か所】
体長1メートル、体重50kgを超えるオオカンガルー。
アカカンガルーとともに最も大きなカンガルーといわれています。
英名【Eastern Grey Kangaroo】の通り、東にすむ灰色のカンガルー。全体に色が薄く、アカカンガルーよりもやわらかい印象です。
詳しくは「アカカンガルーとオオカンガルーの違い」をご覧ください。
- IUCNレッドリスト 低懸念
- 生息 オーストラリア東部
- 体長 オス130cm メス100cm
- 尾長 オス100cm メス80cm
- 体重 オス50kg メス30kg
オオカンガルーは18の動物園で飼育されています。
北海道~関東
- 円山動物園
- 那須どうぶつ王国
- 桐生が丘動物園
- 埼玉こども動物公園
- 上野動物園
- 足立区生物園
- 千葉市動物公園
- 市原ぞうの国
- 金沢動物園
中部~四国
- いしかわ動物園
- 富士サファリ
- 姫路セントラルパーク
- のいち動物公園
九州・沖縄
- ひびき動物ワールド
- 大牟田動物園
- 長崎バイオパーク
- 平川動物公園
- 沖縄こどもの国
オグロワラビー【2か所】横浜・愛媛
体長70cm、体重15kgほどの小型のカンガルー。
体色が濃く、尾が黒いことから「オグロ」と名付けられました。
沼地や水浴びを好むことからヌマ【Swamp】ワラビーとも呼ばれています。
- IUCNレッドリスト 低懸念
- 生息 オーストラリア東部
- 体長 70cm
- 尾長 70cm
- 体重 15kg
飼育施設は2か所のみ、横浜市・野毛山動物園と愛媛県・とべ動物園です。
- 野毛山動物園
- とべ動物園
横浜市・野毛山動物園では、2019年、2021年と繁殖に成功しています。
クオッカワラビー【1か所】埼玉
体長40cm、体重3.5kgほどのとても小さなカンガルー。
クアッカ【Quokka】と読むこともできます。
つねに笑顔!世界一しあわせな動物として有名です。
- IUCNレッドリスト 危急
- 生息 オーストラリア南西部 1.5万頭
- 体長 40cm
- 尾長 30cm
- 体重 3~4kg
生息地破壊や外来種の影響によりクオッカの数は減少しています。
日本では、埼玉県こども動物自然公園でのみ飼育されています。現在、7頭のクオッカが飼育されています。
- 埼玉県こども動物自然公園
- リコ(2011年生)
- ビビ(2017年生)
- チャメ(2018年生)
- パイン(2020年生)
- ピオニ(2020年生)
- ミモザ(2021年生)
- 未定(2022年生)
2020年にオーストラリアから4頭のクオッカ(ダイ、リコ、ビビ、チャメ)が寄贈されました。ダイは2021年に推定10歳以上で死亡しました。
喜ばしいことに、来園後、毎年クオッカの出産が確認されています。
2022年3月、園で5頭目の赤ちゃんが誕生。不定期公開中です。
クロカンガルー【5か所】
オスは体長1メートル、体重50kgを超える大きなカンガルー。
オオカンガルー・アカカンガルーにつぐ大きさです。
全体はオオカンガルーと似た灰褐色ですが、顔は黒さが目立ちます。
オオカンガルー【Eastern Grey Kangaroo】と比して、西にすむ灰色のカンガルー【Western Grey Kangaroo】と呼ばれます。
- IUCNレッドリスト 低懸念
- 生息 オーストラリア南部
- 体長 オス120cm メス90cm
- 尾長 オス90cm メス70cm
- 体重 オス50kg メス30kg
5か所の動物園で飼育されています。
- 市原ぞうの国
- 伊豆シャボテン動物公園
- 浜松市動物園
- のんほいパーク
- ネオパークオキナワ
2022年春、伊豆シャボテン動物公園ではクロカンガルーとパルマワラビーの誕生が続きました。その他ミナミコアリクイやカピバラなど、たくさんの動物の赤ちゃんに会えるチャンスです!
ケナガワラルー【3か所】
体長1メートル、体重20~30kg程度の中型のカンガルー。
オスはオオカンガルーのメスと変わらない大きさです。
体色は灰褐色ですが、毛が長いためボサボサに見えます。
- IUCNレッドリスト 低懸念
- 生息 オーストラリア全土
- 体長 オス100cm メス80cm
- 尾長 オス80cm メス60cm
- 体重 オス35kg メス25kg
3か所の動物園でのみ会うことができます。
- 多摩動物公園
- のんほいパーク
- ひびき動物ワールド
2019年、愛知県のんほいパークで赤ちゃんが誕生しています。
シマオイワワラビー【3か所】
体長55cm、体重8kgほどの小さなカンガルー。草原ではなく崖や岩場で暮らしています。
縞模様の尾と黄色い四肢が特徴的です。
- IUCNレッドリスト 準絶滅危惧
- 生息 オーストラリア(断片的)
- 体長 55cm
- 尾長 60cm
- 体重 8kg
生息地が限られているうえに分断されているため、正確な生息数はわかっていません。
シマオイワワラビーは外来種に追いやられ、推定1万頭ほどと考えられています。
かつては北九州市・ひびき動物ワールドにしかいないカンガルーでした。現在はひびき動物ワールドからの移動により、3施設で飼育されています。
- 埼玉こども動物自然公園
- 多摩動物公園
- ひびき動物ワールド
ひびき動物ワールドはオオカンガルー、ケナガワラルー、シマオイワワラビーを飼育するカンガルー好きにはたまらない施設です↓
セスジキノボリカンガルー【1か所】横浜
体長60cm、体重8kgほどとケナガワラルーより小さなカンガルーです。
草原ではなく森のなか、木の上で生活しています。
- IUCNレッドリスト 危機
- 生息 パプアニューギニア
- 体長 60cm
- 尾長 70cm
- 体重 8kg
南太平洋に浮かぶニューギニア島東部(パプアニューギニア共和国)にのみ生息するセスジキノボリカンガルー。食肉用の狩猟や森林破壊により、絶滅の危機に瀕しています。
よこはま動物園ズーラシアでのみ飼育されています。現在、2頭が暮らしています。
- よこはま動物園ズーラシア
- タニ(2006年生)
- モアラ(2013年生)
ズーラシアでは2018年まで世界最高齢のセスジキノボリカンガルー(ワリ)を飼育していました。ワリは生息地パプアニューギニアから来日。推定28歳でした。
2020年12月、ドイツ・フランクフルト動物園よりメスのジャヤ・メイ(2012年生)が来日。繁殖が期待されていましたが、2021年6月に亡くなりました。
2022年3月、展示場リニューアル。活発なキノボリカンガルーが見れると良いですね。
ダマワラビー【1か所】愛知
体長60cm、体重4kgほどの小さなカンガルー。
ダマ【Dama】は地名に由来し、ダルマ【Darma】タマ【Tammar】ともいわれます。
- IUCNレッドリスト 低懸念
- 生息 カンガルー島など
- 体長 60cm
- 尾長 40cm
- 体重 4kg
生息地がオーストラリア南西の一部や島、カンガルー島など限られています。
ダマワラビー生息数は数万頭とかぎられていますが、ほとんどが保護された区域で暮らしています。
タマワラビーを飼育している施設は愛知県豊田市・鞍ヶ池公園だけ。
鞍ヶ池公園は2021年月にリニューアルオープン。スターバックスやスノーピークが出店し話題となっています。
ぜひ動物園にも足を運んでみてください。
パルマワラビー【19か所】
体長50cm、体重4kgほどの小さなカンガルー。
オーストラリア東部のサウスニューウェルズ州にのみ生息しています。
生息数は1万頭ほど。森林破壊と外来種の管理が急務となっています。
- IUCNレッドリスト 準絶滅危惧
- 生息 オーストラリア東部
- 体長 50cm
- 尾長 40cm
- 体重 4kg
19の施設で飼育されています。
東北~関東
- 弥生いこいの広場
- 東武動物公園
- 挟山智光山動物園
- 多摩動物公園
- 大島公園
- 足立区生物園
- 市原ぞうの国
- 金沢動物園
中部~関西
- 富山ファミリーパーク
- 飯田動物園
- 伊豆シャボテン動物公園
- のんほいパーク
- アトア
- 池田動物園
四国~沖縄
- とべ動物園
- 福山市立動物園
- 徳山動物園
- フェニックス自然動物園
- ネオパークオキナワ
2021年神戸市にオープンした水族館「アトア」では、2022年2月施設初となるパルマワラビーの赤ちゃんを確認。計6頭のパルマワラビーに会えます。
愛知県・のんほいパークでは毎年のように赤ちゃんが誕生しています。計7頭のパルマワラビーに会えます。
50種以上いるカンガルーのうち、日本では11種のカンガルー科の動物に会うことができます。
クオッカやキノボリカンガルーなど1か所の動物園でしか会えないカンガルーも、アカカンガルーやアカクビワラビーなどたくさんの動物園で会えるカンガルーもいます。
いろいろなカンガルーに会いに行きましょう!
以上、カンガルーの種類別飼育施設一覧でした。
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