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カワウソ・ラッコに会える動物園と水族館一覧&ニュースまとめ|2022年

06/25/2022

現在日本では5種類のカワウソが飼育されています。

あなたが見たいカワウソは「何」カワウソですか?

zoo zoo diaryはカワウソに会える動物園・水族館一覧を種類ごとに作成しました!会いたいカワウソがいる施設をワンクリックでさがすことができます。

また、赤ちゃん誕生などカワウソにまつわるニュースを随時更新中です。

カワウソとは?

食肉目イタチ科の動物。水とともに生きる肉食動物です。

諸説ありますが、カワウソは現在13種にわけられています。

それぞれ生息地や生態が異なり、体重4kgのコツメカワウソから体重30kg以上のオオカワウソまで大きさもさまざまです。

ざんねんながら、生息地破壊や密猟によりほぼすべてのカワウソの生息数は減少傾向。13のうち7種のカワウソが絶滅危惧種です。

日本の動物園・水族館は5種「コツメカワウソ」「ツメナシカワウソ」「ユーラシアカワウソ」「カナダカワウソ」「ラッコ」を飼育しています。

平川動物公園 コツメカワウソ
コツメカワウソ

カワウソをくわしく知りたい方は「日本で会えるカワウソは5種類!カワウソの生態と特徴」をご覧ください。

コツメカワウソに会える施設【50か所】

小さな手に小さな爪が生えているコツメカワウソ。体重4kg、体長60cmほどと最も小さなカワウソです。東南アジアの流域や沼地などに生息しています。

日本国内ではたくさん飼育されているカワウソの代表的存在です。

しかし、野生では生息地破壊やペット目的の密猟により生息数が減少しています。絶滅のおそれが高い動物(IUCNレッドリスト危急)です。

日本全国の動物園と水族館、およそ50施設でコツメカワウソに会うことができます。

北海道~関東

  • 円山動物園
  • 小樽水族館
  • サンピアザ水族館
  • 大森山動物園
  • 那須どうぶつ王国
  • かみね動物園
  • 埼玉県こども自然動物公園
  • 東武動物公園
  • 智光山公園こども動物園
  • 市原ぞうの国
  • 千葉市動物公園
  • 市川市動植物園
  • 上野動物園
  • 多摩動物公園
  • サンシャイン水族館
  • アクアパーク品川
  • HANA・BIYORI
  • 八景島シーパラダイス

中部~関西

  • 伊豆シャボテン動物公園
  • 三津シーパラダイス
  • 浜松市動物園
  • 豊橋総合動植物公園
  • 東山動植物園
  • 南知多ビーチランド
  • のどじま水族館
  • マリンピア日本海
  • 越前松島水族館
  • アクア・トトぎふ
  • 海遊館
  • NIFREL
  • アドベンチャーワールド
  • 神戸どうぶつ王国
  • 王子動物園
  • みなとやま水族館
  • アトア
  • 姫路セントラルパーク
  • 鳥羽水族館
  • 伊勢シーパラダイス

中国~九州

  • 池田動物園
  • 宮島水族館
  • 徳山動物園
  • ときわ動物園
  • とくしま動物園
  • とべ動物園
  • のいち動物公園
  • 桂浜水族館
  • 虹の森公園
  • 福岡市動物園
  • 長崎バイオパーク
  • うみたまご
  • 平川動物公園

とくしま動物園にカワウソ来園!

徳島県・とくしま動物園は2頭のコツメカワウソを飼育していました。

ところが、2022年3月にメス「ユメ」7月にオス「ミライ」が亡くなり、カワウソのいない動物園となっていました。

しかし、2022年10月さっそく嬉しいニュースがとびこんできました。

東京・サンシャイン水族館から2021年生まれのメス「てまり」が来園。

さらに繁殖を目的としたブリーディングローンのため、いずれオスも導入する予定です。

茶臼山動物園 オランウータンと同居か

長野市・茶臼山動物園ではオランウータンとカワウソの混合展示に挑戦しています。

海外の動物園では成功例がありますが、日本では実現されていません。

茶臼山動物園は2021年7月に「オランウータンの森」をオープン。

傾斜のある雑木林を利用した緑ゆたかな展示場の一角には池があります。生息地がおなじであるコツメカワウソにも適した環境です。

2021年8月には鹿児島市・平川動物公園より兄弟「トライ」「バブル」がやってきました。

さっそく翌月から混合展示のための展示訓練。徐々に段階をふみ、現在は金網越しで対面できるようになりました。

1年をめどに公開予定でしたが、延長が決定。

おそれを知らないトライとバブルに対し、オランウータンの「フジコ」はまだ緊張気味なようす。

フジコは30年以上ほかの動物と接することがなかったので、慣れるまでに時間がかかるのでしょう。

カワウソとオランウータンの混合展示はもうしばらく後になりそうですが、お互い良い刺激になっていることを願います。

神戸どうぶつ王国 新展示場オープン!

2022年7月、神戸どうぶつ王国で国内最大のコツメカワウソ展示場「オッターサンクチュアリ」が公開されました。

おおきな池の中心に緑ゆたかな島。池の中やその周りににも植物がおいしげったコツメカワウソの生息環境展示です。

園路は池の上をとおるようなつくり。生息地の橋の上からコツメカワウソを探すような、まさに「カワウソの保護区」にいるような気分をあじあわせてくれます。

園長のこだわりとスタッフの方々の努力がたくさんつまっています。コツメカワウソたちも土や草、木そして広い池にきっと喜んでいるでしょう。

コツメカワウソ赤ちゃん情報 2022年

コツメカワウソは全国の施設で繁殖に成功しています。1度に数頭誕生することが多く、しばしば話題になります。

しかし、その成長のはやさから赤ちゃんを見れる期間はほんの数か月。

コツメカワウソの赤ちゃん公開情報を見たらすぐさま行くのが吉です。

徳山動物園|13年ぶりの繁殖

2022年12月、山口県周南市・徳山動物園で13年ぶりにコツメカワウソの繁殖に成功しました。

母親は2016年山口県宇部市・ときわ動物園生まれの「コト」1歳のとき周南市へやってきました。

父親は2018年福井県・越前松島水族館生まれの「ササメ」2月に来園したばかりです。

コトは初産でしたが、3頭の赤ちゃんをしっかり育てています。

通常、ペアで育児をおこなうコツメカワウソ。しかし、徳山動物園ではあえて別居を選択しました。

なぜならササメがコトを好きすぎるから。

不意に傷つけたりストレスをあたえたりしないよう、日ごろからペアを観察している飼育員さんがコトと赤ちゃんのために出した答えです。

とはいえササメにとっては辛い期間。現在は1頭で展示されています。

生後2~3か月したらササメと母子を同居させ、その後、一般公開する予定です。

2023年1月現在、徳山動物園はコト・ササメ一家にくわえ3頭のおとな、合計8頭のコツメカワウソを飼育しています。

  • とべ動物園生まれのきょうだい
    • タルト(2012年生)
    • スミレ(2014年生)
    • マロン(2014年生)
  • コト(2016年生)
  • ササメ(2018年生)
    • 赤ちゃん(2022年生)
      オス1頭メス2頭

神戸どうぶつ王国|新展示場で初繁殖

2022年7月に新展示場がオープンしたばかりの兵庫県・神戸どうぶつ王国。

2022年10月、あたらしい地であたらしい命が誕生しました。同園初のコツメカワウソ繁殖です。

子は4頭。母親「イチカ」はなんと展示場のなかで、しかも開園中に初産!

生誕後しばらくのあいだ、赤ちゃんたちは巣箱のなか。カワウソ家族は協力して子育てし、ヒトを巣箱に寄せつけません。

まさに野生のよう!飼育下の理想的な出産・育児だと思います。

展示場での出産だったので、赤ちゃんたちは生まれた日から公開されるという異例の事態。赤ちゃんを運ぶすがたなどが目撃されていました。

2022年11月からは屋内で子育てをしており、赤ちゃんと一部のおとなカワウソが非公開となっています。無事に成長した赤ちゃんたちを見れる日が楽しみです。

2022年12月現在、神戸どうぶつ王国は赤ちゃん4頭、おとな9頭の計13頭のコツメカワウソを飼育しています。

HANA・BIYORI|2年連続の赤ちゃん

2020年3月、東京都・よみうりランドのお隣にオープンしたばかりのフラワーパークHANA BIYORI。

開園にあわせてオランダ、ベルギーからそれぞれペアのコツメカワウソを導入しました。

めでたく2021年11月、2022年9月と繁殖に成功。

2回とも母親は「ちゃちゃ」父親は「はなび」のオランダ生まれペアです。

ちゃちゃは2022年9月30日に3頭(うち2頭はまもなく死亡)翌10月1日に1頭 計4頭を出産。生きのこった2頭のうち1頭は人工哺育中です。

2022年12月現在、HANA・BIYORIは赤ちゃん2頭をふくむ計9頭のコツメカワウソを飼育しています。

コツメカワウソらしい大家族!赤ちゃんたちの公開日が待ち遠しいですね。

  • 2018年オランダ生まれ
    • ちゃちゃ
    • はなび
  • 2018年ベルギー生まれ
    • うり
    • ひより
  • 2021年生まれ
    • あおば
    • よつば
    • いろは
  • 2022年生まれ
    • オス2頭

桂浜水族館|3年連続!王子と桜ペア

高知県・桂浜水族館ではオウ(桜)とオウジ(王子)のペアが2020年にはじめて繁殖に成功しました。

2頭にとってはじめての子でしたが、4頭生まれた赤ちゃんは両親から愛情をたっぷりうけて成長しました。

うち1頭は生後3か月で亡くなってしまいましたが、オスの「秀太朗」「文太朗」はみなとやま水族館、メスの「お浜」はアトアで飼育されています。

みなとやま水族館とアトアはいずれも神戸市にあり、それぞれ2022年7月、2021年10月にオープンしたばかりの新しい水族館です。

2021年には2頭の赤ちゃん「望」「聖次朗」が生育し、現在も桂浜で飼育されています。

さらに2022年7月、オウ3回目の出産。2頭のオス「旅三朗」「鳩三朗」が元気に育っています。

2022年12月現在、桂浜水族館はオウジ・オウ家族6頭のコツメカワウソを飼育しています。

鳥羽水族館2022年2度目の赤ちゃん

三重県・鳥羽水族館では2022年1月に施設初となるコツメカワウソの人工哺育をおこないました。

母親の「キワ」は1回目が死産。今回は無事生まれましたが、キワの授乳が確認できませんでした。

人工哺育となった赤ちゃん「はな」はすくすく成長。生後2か月で水槽に慣れ、4月より一般公開されています。

そして6月にはあらたに赤ちゃんが誕生!しかも今回は3頭が両親の愛情をうけて元気に育っています。

7月より一般公開され、せくせく育児をおこなうカワウソ家族を見ることができます。

2022年12月現在、鳥羽水族館はアサヒ・キワ家族6頭とマーボー・ユウコペア、計8頭のコツメカワウソを飼育しています。

  • マーボー(2009年生まれ)
  • アサヒ(2011年生まれ)
  • ユウコ(2015年生まれ)
  • キワ(2016年生まれ)
  • 2022年生まれ
    • はな
  • 2022年生まれ
    • そぼろ
    • おかか
    • こんぶ

ツメナシカワウソに会える施設【3か所】

文字どおり爪のないツメナシカワウソ。体長1メートル、体重15kg超えと大きなカワウソです。アフリカ大陸の水辺に広く分布しています。

ツメナシカワウソは将来、絶滅のおそれがある動物(IUCNレッドリスト準絶滅危惧)です。

2022年12月現在、国内3施設がツメナシカワウソを飼育しています。

  • 仙台うみの杜
    • くるり(2015年生)
  • 伊勢シーパラダイス
    • きらり(2017年生)
    • ひらり(2017年生)
  • のいち動物公園
    • ララ(推定2008年生)
    • ゆるり(2015年生)

日本に5頭のみ!ツメナシカワウソ

宮城県・仙台うみの杜の「くるり」三重県・伊勢シーパラダイスの「きらり」「ひらり」高知県・のいち動物公園の「ゆるり」はおなじ両親のもと伊勢シーパラダイスで生まれました。

彼らの父「ブブゼラ」は2017年に、母「ズリ」は2021年に亡くなりました。ブブゼラはまだ推定7歳と若かったですが、ズリは推定15歳でした。

のいち動物公園は2012年に繁殖に成功。

生まれたオス「ソラ」は期待をせおって仙台うみの杜へ旅立ちました。

伊勢からやってきたくるりと仲良く同居していました。しかしながら子孫をのこすことができないまま、2020年に亡くなりました。

また、ソラの父「クラ」は2017年に亡くなっています。

いま日本にいる5頭のツメナシカウソのうち、血縁関係のない個体はララだけ。

2018年、繁殖をめざして伊勢シーパラダイスよりゆるりが高知県へ移動。当時すでにララは推定10歳と若くありません。

2頭は仲良く暮らし2019年ララに妊娠の疑いが!しかし妊娠はしておらず。やはり繁殖はむずかしいように思えます。

悲しいかな日本でツメナシカワウソに会えなくなる日が数年後に来るかもしれません

ユーラシアカワウソに会える施設【10か所】

ユーラシア大陸の水辺にひろく生息するユーラシアカワウソ。体長1メートル、体重10kgほどとコツメカワウソよりおおきなカワウソです。

かつて日本にいたニホンカワウソはユーラシアカワウソのなかまといわれています。

日本では10か所の施設で飼育されています。

  • いなわしろカワセミ水族館
  • アクアマリンふくしま
  • 上野動物園
  • 井の頭公園
  • よこはま動物園ズーラシア
  • 富山市ファミリーパーク
  • マリンピア日本海
  • 安佐動物公園
  • のいち動物公園
  • 宮崎市フェニックス自然動物園

福島県のユーラシアカワウソ家族

福島県いわき市・アクアマリンふくしまはユーラシアカワウソの繁殖に成功しつづけている水族館です。

2008年ドイツで生まれ2010年に来日したオス「ドナウ」前のペア相手「チロル」と相性が良く2012年~2015年のあいだに4回の繁殖に成功しています。

その後、2014年オーストリアで生まれ2015年にやってきた新しい相手「まろん」とも、2017年以降、毎年繁殖に成功しています。

日本にいるユーラシアカワウソの相関図を見てわかるとおり、現在の国内のユーラシアカワウソはドナウの子どもばかりです。

そこで問題となるのが近親交配。今後、日本のユーラシアカワウソだけで繁殖をつづけるのは難しい状況にあります。

そんな日本のユーラシアカワウソ界を背負ってきたドナウ。2021年、13歳でその生涯を閉じました。

現在ははく製となって来園者をむかえてくれています。

高知県で3種類のカワウソに会える!

高知県・のいち動物公園は3種類「コツメ」「ツメナシ」「ユーラシア」カワウソを飼育しています。

また、2018年3月、のいち動物公園で23年ぶりにユーラシアカワウソが出産しました。

双子でしたが、ざんねんながら1頭は死亡。のこる1頭のメス「ミント」は元気に育ち、親と変わらない大きさに成長しています。

【YouTube】高知県立のいち動物公園のユーラシアカワウソ親子の動画はこちら

四国に行かれる方、カワウソ好きの方はぜひ行ってみてください!

安佐動物公園のチュウゴクカワウソ

広島市・安佐動物公園のオス「ユウ」は2016年8月、推定26歳でその生涯を終えました。日本最高齢カワウソでした。

ユウは中国系のユーラシアカワウソ。近年、死亡があいつぎのこり2頭となってしまいました。

安佐動物公園は横浜市・ズーラシアからやってきたオス「リュウ」と、ユウの末っ子「リオ」を飼育しています。2頭の繁殖におおきな期待がよせられています。

ユーラシアカワウソは十分にコミュニケーションをとったあとに交尾をするといわれています。そろそろ信頼関係ができあがるころだと願いたいです。

カナダカワウソに会える施設【3か所】

名前のとおり北アメリカ大陸の水辺に生息するカナダカワウソ。体長1メートル、体重10kgユーラシアカワウソとおなじくらいの大きさです。

カナダカワウソは自然界で唯一個体数が減少していません。

しかし、日本の動物園・水族館ではほとんど見かけることのないカワウソです。

2022年12月現在、3か所の施設で6頭のカナダカワウソが飼育されています。

  • 釧路市動物園
    • チャッピー(2005年生)
  • 盛岡市動物公園
    • カエデ(2011年生)
  • アクアワールド大洗水族館
    • まろん
    • おはぎ
    • いろは
    • ぽてと

カナダ生まれの3頭 繁殖へはいたらず

北海道・釧路市動物園と岩手県・盛岡市動物公園のカナダカワウソ3頭はみなカナダからやってきました。

そのため、寒い季節もへっちゃら。雪掘りをしたり、雪滑りをしたり、楽しそうに暮らしています。

釧路市では2006年よりメス「チャッピー」とオス「リッキー」を飼育していますが、繁殖には至りませんでした。

2019年2月、リッキーが盛岡市動物公園にブリーディングローンにより移動。

あたらしい環境であたらしいパートナー「カエデ」との繁殖が期待されるも、叶わず。

リッキーは亡くなりました|釧路市動物園 2022年

リッキーは2021年10月に釧路市動物園へ返還されました。その3か月後に16歳で亡くなりました。

チャッピーとカエデも10歳を超えています。活発なカナダカワウソらしい日々を過ごしてほしいです。

大洗水族館|カナダカワウソ来園!

2019年4月、茨城県のアクアワールドに2頭(オスとメス)のカナダカワウソがやって来ました。出身地や年齢は記載されていません。

さらに、2021年3月アメリカ野生個体(年齢不詳)のメス2頭が仲間入り!

オスは「おはぎ」メスは「まろん」「いろは」「ぽてと」と名付けられました。

この4頭が血縁関係にないのであれば、繁殖が大いに期待できます!賑やかな様子を見に行きたいですね。

ラッコに会える水族館【2か所】

北太平洋の海岸沿いに生息するラッコ。実は歴としたカワウソのなかまです。体長1.5メートル、体重30kgオオカワウソとともに最も大きなイタチといわれています。

海水汚染や密猟などによりラッコの数は減りつづけています。絶滅のおそれがきわめて高い動物(IUCNレッドリスト危機)です。

かつては多くの水族館で展示され、日本に100頭以上いたラッコ。飼育下では繁殖がうまくゆかず、その数は減りつづけました。

2022年12月現在、ラッコを飼育している施設は2か所。たった3頭しかいません。

鳥羽水族館

  • メイ(2004年生)
  • キラ(2008年生)

マリンワールド海の中道

  • リロ(2007年生)

日本のラッコはどんどん減っています

野生の寿命は15~20年といわれるラッコ。近年、日本の動物園ではラッコの死亡があいついでいます。

  • 2018年
    • アクアワールド大洗水族館 カンナ(15歳)
    • 鳥羽水族館 ロイズ(13歳)
  • 2020年
    • マリンピア日本海 クータン(18歳)
    • のとじま水族館 ラスカ(推定25歳)
  • 2021年
    • マリンワールド海の中道 マナ(9歳)
    • 須磨海浜水族園(鴨川シーワールド) ラッキー(22歳)
  • 2022年
    • 須磨海浜水族園(鴨川シーワールド) アスカ(23歳)

また、2012年に誕生した「マナ」を最後に国内のラッコ繁殖例はありません。

福岡市・マリンワールドのマナはまだ若く、2021年1月に妊娠が発覚したばかりでした。母子ともに亡くなってしまい、とてもざんねんです。

ラッコは日本で見られなくなる?!

現在飼育されている3頭のラッコのうち「キラ」と「リロ」はきょうだいであり交配はできません。もう1頭のメス「メイ」は18歳と高齢です。

つまり、マナの死亡により日本でのラッコ繁殖の可能性はゼロとなりました

日本の水族館でラッコが見れなくなる日はすぐそこまできています。

北海道に野生ラッコが生息しています

ちなみに北海道・霧多布岬など一部地域で野生ラッコが確認されています。いまのところ20頭ほどのようです。

もしも住みやすい環境がつづくと、日本の野生ラッコがふえるかもしれません。

ラッコ観察に行くときは自然をよごしたりラッコにストレスをあたえたりしないよう、気をつけましょう!

マリンワールド海の中道 ラッコ

【関連記事】ラッコの生態と特徴「毛づくろい」が日課の海のカワウソ

知名度も人気度もたかいカワウソですが、コツメカワウソ以外は飼育している施設がすくなめ。ほとんどの方がコツメカワウソにしか会ったことがないかもしれません。

なかでもツメナシカワウソとラッコは数年後には日本の動物園・水族館からすがたを消す可能性がたかい動物です。

ぜひコツメカワウソ以外のカワウソにも会いに行ってみてください。

以上、カワウソに会える動物園リストでした。

【参考】

国際自然保護連合

日本動物園水族館協会