リニューアルした山口県ときわ動物園!アクセスと動物紹介

08/07/2020

サル!猿!サル!開放的なときわ動物園

山口県宇部市ときわ公園内にあるときわ動物園。

以前一度訪れましたが、動物は少なく閑散とした園内。申し訳ないですが、ときわ動物園はもう行くことないだろうと思っていました。

しかし!2012年からリニューアル事業が始まり、2016年にグランドオープン。

日本ではときわ動物園にしかいないサル、国内最多のシロテテナガザル、生息地展示など気になるワードが目白押し。

サル好きなら一度は行きたい動物園に生まれ変わった新しいときわ動物園!飼育している動物や展示場の様子をお届けします。

ときわ動物園とは?

主役はサル

結論から申し上げますと、ときわ動物園は本当にサル推し。

トラやライオン、ゾウなど動物園の人気者はいません。サルに興味ない方はおもしろくないかもしれません。

一方で、人気の高いワオキツネザルやテナガザルから、日本ではなかなか会えないハヌマンラングールやトクモンキーなどに会うことができます。

ときわ動物園 ハヌマンラングール

展示場と展示法

生息地環境の再現に努めている展示場では、生き生きとした動物たちの様子を見ることができます。

1.9万平方メートルと小さいながらも魅力あふれる動物園です。

ときわ動物園リニューアルの設計を手掛けたのは、若生謙二先生。動物園デザイナーとして知られ、天王寺動物園やズーラシアなど、いくつもの動物園に関わっています。

ジャングルのように木々が生い茂っており、先の見えないくねくね道に期待が膨らみます。

そして、その期待を裏切らない景色が広がります。

樹木や石など自然のものを利用したり、景観にマッチしたフィーダー(エサを入れる容器)を用いたり、開放的で自然な放飼場です。

動物を地域ごとに分けて展示しているため、生息地や動物の関りをイメージしやすいつくりです。

ときわ動物園 シロテテナガザル

ときわ動物園のサルのごはん

以前はバナナやリンゴなどの果物中心の生活だった、ときわ動物園のおサルさんたち。

最近は糖質が多く含まれる食事から、タンパク質や繊維質に富んだ食事へと変更しています。

その結果、サルたちの毛並みが良くなったり体格が改善したり、みるみるうちに体調が良くなったそうです。

また、落ち葉の中に大豆を撒いたり、手作り―のフィーダーを用いたりして、エサを与えるときにも一工夫加えています。採食時間が長くなり、動物園の退屈な生活に変化が生まれます。

ときわ動物園の食事は生息地再現とともに高く評価され、2017年エンリッチメント奨励賞を受賞しました。

わたしたちが健康的な動物を見れるのは、彼らのために情報収集し、検証している飼育員さんたちのおかげです。

ときわ動物園のアクセス

飛行機

ときわ動物園は、山口宇部空港がある宇部市にあります。空港からは車で5分ほどの位置です。

空港から出る宇部市交通局バス[73]は、ときわ公園行きなので便利。しかし、9時台から2時間に1本、計4本しかないので、要注意です。

宇部空港の国内線航路は羽田のみ。関西、九州方面からは新幹線利用が主となります。

新幹線

新幹線停車駅は「新山口駅」。

ときわ動物園のJR最寄り駅は「常盤」。常盤駅から動物園までは徒歩15分です。

新山口からバスで行く際は、宇部新川駅行きに乗車。ときわ公園入口にて降車すると、徒歩5分ほでで正面入口に着きます。1時間に2~3本の頻度で運行しています。

詳しいバスの時刻は、宇部市交通局HPでご確認ください。

フェリーと自家用車

愛媛県からは防予フェリーが出ています。車も一緒に乗れるので、四国からの訪問にはおすすめです。

ときわ動物園には広い駐車場が完備されていますので、安心です。

ときわ動物園の営業案内

開園時間は9:30~17:00。休園日は火曜日(祝日の際は、その翌日)。

入園料は500円とリーズナブル。年間パスポートは1500円です。

駐車場

駐車場料金は2時間まで200円。その後1時間ごとに100円追加。5~24時間は500円です。

ときわ動物園自体はコンパクトですが、ときわ公園は遊園地や植物園を含む広い公園です。駐車場も5か所ほどあります。

動物園に行くには、正面駐車場か中央駐車場が近いです。中央駐車場からは地下道をご利用ください。遠回りで危険なので、道路を歩かないようにしましょう。


ときわ動物園で会える動物たち

ときわ動物園は、生息環境の再現に力を入れています。

ときわ動物園 園内マップ

そのため、園内の動物たちは生息地ごとに分類され、展示されています。

どんなところにどんな動物たちがいっしょに暮らしているのか、想像しやすいつくりです。

今回は園内マップに沿って登場するサルたちを紹介します。

アジアの森林ゾーン

ハヌマンラングール

インドやスリランカなどに生息するオナガザル科のハヌマンラングール。

現地では神の使いとして大切に扱われている動物です。

白~灰色の体毛に黒い顔と手足を持ち、全体的に細長いサル。体長より長い1メートルほどの尾を持ちます。

森の中で暮らしていますが、樹上だけでなく地上でも活動します。食事は木の葉が中心。昼行性の動物で、夜は木の上で寝ます。

ときわ動物園 ハヌマンラングール

日本のハヌマンラングール

ときわ動物園では、2014年、2015年と2年連続繁殖に成功しました。

その父親であるサミーは、さらなる繁殖をめざして2015年に愛知県の日本モンキーセンターへ移動しました。

しかし、2017年メスのラムセスに先立たれ、つい2018年7月にサミーも亡くなりました。

現在日本でハヌマンラングールに会えるのは、ときわ動物園のみとなりました。

ときわ動物園のハヌマンラングール

ときわ動物園にはリンダ(2000年生)、リンダの子タラ(2014年生)とサト(2015年生)、そしてリンダの姉ソフィー(1992年生)がいます。

ハヌマンラングールの人工哺育に成功!
ときわ動物園 ハヌマンラングール

母親のリンダは子育ての仕方がわからず、ざんねんながらタラもサトも人工哺育となりました。飼育員さんの試行錯誤により、子どもたちはすくすくと成長しました。

育てるだけでも大変な野生動物。

ひとりで身の回りのことができるようになったころ、今度は同居の壁が立ちはだかります。

人工哺育の動物を群れに合流させることは、容易ではありません。生みの親より育ての親とはよく言ったものです。

興奮したり、怖がったり。幼獣はもちろん、成獣にとっても一大事。

ときわ動物園のハヌマンラングールは、地道なトレーニングにより親子の同居に成功しました。

ただ、通常の家族に比べて、おとなと子どもの距離が遠いそうですが。彼女たちなりに自然に暮らせていけたら、と願います。

ハヌマンラングールの展示場

ときわ動物園のハヌマンラングールは、屋外と室内の2か所で展示されています。通常は、4頭いっしょに屋外に放飼されています。

14:30ごろ見に行くと、室内展示場ではタラとサトがお食事中。ガラス越しに近くで見ることができて感激です。

エサの時間は、おとなと子どもを分けていました。エサの取り合いで怪我をしたり、食事量の差が生まれたりしないように注意しているようです。

ときわ動物園 ハヌマンラングール

繊細な白い毛がとても綺麗。どうやらおとなの方が毛の色が濃く、子どもの方が白いようです。

飼育員さんいわく顔もそれぞれ全然違うらしいので、みなさんも個体識別に挑戦してみてください。

国内ではときわ動物園だけ、神々しいハヌマンラング―ルは必見です!

シロテテナガザル

東南アジアに生息するテナガザル科テナガザル属の動物。

テナガザルは外見上他種とよく似ていますが、シロテテナガザルはその名の通り白い手足を持っています。

シロテテナガザルの可愛さとアクロバティックでコミカルな動きは、常に注目を集めています。

ときわ動物園 シロテテナガザル

ときわ動物園のシロテテナガザル

日本随一のシロテテナガザル飼育数を誇るときわ動物園には、10頭前後のシロテテナガザルがいます。

2つの島(屋外展示場)に2つの群れ。そしてバックヤードにもテナガザルがいます。

  • 群れ1
    メリー(1986年生) シン(1995年生) クッキー(2010年生) ラッキー(2013年生) メーテル(2016年生)
  • 群れ2
    レモン(2005年生) テツロウ(2015年生)
  • 群れ3
    メロン(1999年生) ゴロウ(2000年生)

動物の体調や状況により展示方法など変更する可能性がありますので、ご容赦ください。

ざんねんながら2018年2月、群れ2に属していた母レディとその子(2017年生)が死亡しました。

そのため群れ2はオスのみ。テツロウの父親は群れ3のゴロウなので、レモンとテツロウに親子関係はありません。

ときわ動物園のシロテテナガザルは全員茶色。数も多いので、個体識別の難易度は高めです。

ときわ動物園 シロテテナガザル

シロテテナガザルの展示場

水が苦手なシロテテナガザルの展示場は、柵やオリの代わりに水堀で囲われています。視界を遮るものは草木だけで、自然な印象を受けます。

ときわ動物園 シロテテナガザル

観覧客は堀の周りをぐるりと移動できます。

好奇心旺盛な子ザルは水に木の枝を浸けてみたり、手を入れてみたり。苦手ながらも、水辺で遊ぶ様子を見ることができました。

堀の中には2つ島があり、それぞれ別の群れが暮らしています。隣り合う島にシロテテナガザルの別の群れを展示している動物園は、ときわ動物園のみ。

ブラキエーションに注目!

島には大小さまざまな樹木が植えられています。ブラキエーション(枝渡り)が得意なテナガザルが、十分に身体能力を発揮できる展示場です。

統一されたテーマ!東南アジア

2つの島の近くには、小さな小屋と橋が設けられています。テナガザルの生息地であるインドネシアの農家を模しており、寝室として使われています。

動物だけでなく、わたしたちにも生息地(東南アジア)の雰囲気を与えてくれる粋な演出。

観覧側にも橋が掛けられ、小屋に近づくことができます。テナガザルの放飼場にお邪魔したような気分。また違った角度でテナガザルを楽しめます。

雨の日や16:30以降には、寝室にいるシロテテナガザルたちを観察できます。

わたしが訪れたときは、橋の上に家族が集まっていました。広い展示場なのにわざわざ狭いところに居るあたりが愛らしいテナガザルファミリー。

ときわ動物園 シロテテナガザル

バックヤードのテナガザル

バックヤードには、2019年いしかわ動物園より来園したココ。そして、ゴロウとメロンの子で人工哺育されたマロンが暮らしています。

また、ボルネオシロヒゲテナガザル2頭とアジルテナガザル系1頭が飼育されています。

  • シロテテナガザル
    ココ(2012年生) マロン(2013年生)
  • ボルネオシロヒゲテナガザル
    カール(推定1971年生) ジョイナー(推定1978年生)
  • アジルテナガザル系
    ローズ(1995年生)

シシオザル

オナガザル科マカク属のサル。

顔周りに生えた灰色の立派なたてがみが印象的。尾の先がライオンのものと似ていることから、「獅子尾」と名付けられました。

ときわ動物園のシシオザル

ときわ動物園では、現在、父レタス(2000年生)、母ヒロ(2009年生)と2頭の子どもハチ(メス2017年生)、メイ(メス2019年生)そしてレタスの弟ガッツ(2006年生)の4頭が暮らしています。

わたしが訪れたときは、ガッツが放飼されていました。しかし、木の裏に隠れたまま動じず。良い写真が撮れませんでした。ざんねん。

ときわ動物園の展示場の多くは、オリではなくネット。カメラで撮るとネットが消えるため、写真撮影にはおすすめです。

一時はレタス一家とガッツの同居訓練が行われていました。しかし、現在は繁殖推進のため、別々に展示されているようです。

  • レタス一家
    月・水・金・日曜日の午前中。木・土曜日の午後。
  • ガッツ
    月・水・金・日曜日の午後。木・土曜日の午前中。

動物の体調や状況により展示時間など変更している可能性もあります。ご了承ください。

トクモンキー

トクモンキーはシシオザルと同じ、オナガザル科マカク属。

スリランカにのみ生息している小さめのサルです。日本では愛知県犬山市モンキーセンターと、ときわ動物園でしか会えません。

全体的には、赤~黄みを帯びた茶色。

顔は肌色で毛は生えておらず、アイラインを引いたようなくっきりお目目が際立ちます。メスは年齢を重ねるにつれ、お顔がピンク色になります。

ときわ動物園 トクモンキー

最大の特徴は、真ん中から外側に向かって生える頭頂部の毛。つばのないトーク帽に似ていることから、その名が付けられたと言われています。

トクモンキーは樹上でも地上でも行動し、多くの時間を採食に費やします。雑食性ですが、果物や花、葉など植物を好むことが知られています。

目が非常に良く、物を立体的かつ色彩豊かにとらえることができます。エサを探すときも嗅覚より視覚を利用するため、昼間に活動すると考えられています。

リスみたいなサル?!

食事の時間が長いトクモンキー。採食中に敵を見つけても、エサを放り捨てることなく逃げることができるように、口の中に食べ物を貯める袋を持っています。

ときわ動物園でも、リスのようにエサでいっぱいにふくらんだ頬を見ることができました。

ときわ動物園 トクモンキー

ときわ動物園のトクモンキー

現在、15頭ほどのトクモンキーが暮らしています。ときわ動物園のトクモンキーは、上下関係が緩く、仲良しなんだとか。

最近のトクモンキーの話題は、

妹ラビニアの子とわが子を育てる姉エル!

2018年3月にエル(2002年生)がコマリ(メス)を、ついで4月にラビニア(2004年生)がキリノッチ(オス)を出産しました。

しかし、ラビニアは出産後赤ちゃんを抱こうとしませんでした。それを見かねたエルが手を差し伸べたのか、コマリとキリノッチを育てる形になっていたそうです。

授乳したり行動を見守ったり、母親の苦労は計り知れません。エルと2頭の赤ちゃんは元気に過ごしているということで、なによりです。

さらに驚いことに、エルがラビニアの子を育てるのは、今回が2度目!2年前にも、人工哺育寸前のラビニアの子を育て上げました。

エルの心の広さ、姉を助ける優しさに感激です。

エルと子どもたちの背景を知っていると、よりいっそう群れの絆や子どもの大切さを感じることができます。やっぱり動物園は予習してから行くべし、です。

ときわ動物園 トクモンキー

スリランカでは、近年、土地開発により多くの森が減少し、トクモンキーの個体数も大幅に減少しました。現在は、絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約により規制されています。

ところが、現地では無法状態が続いています。

農作物を食べるなど、現地人から疎まれる一面があるトクモンキー。国際的に保護されている動物にもかかわらず、狩猟や飼養が許されています。

どこの国でも動物と人間の共存は重要な課題です。

ボンネットモンキー

インド南部に生息するオナガザル科の動物。

前回登場したトクモンキーと近縁とされ、同様の特徴(細身で小型、長い尾)があります。

背側は茶、腹側は白っぽい体毛。顔は肌色です。放射状に生えるトクモンキーとは異なり、真ん中から側面に向かって毛が生えています。頭頂部の毛は黒いため、まさに前髪のようです。

ボンネットモンキーは、果物を好むことから森林で生活しています。

一方、農地や市街地でも確認されており、さまざまな環境に対応できると考えられています。

ときわ動物園 ボンネットモンキー

ときわ動物園のボンネットモンキー

ときわ動物園の広い展示場には、国内最多およそ50頭のボンネットモンキーが暮らしています。午前と午後、群れを入れ替えて展示しています。

2018年には3頭のメスが出産しました。

その中でも5月1日に出産したチーは、けがにより左腕を失っています。最初は、赤ちゃんの扱いに苦労していましたが、すぐにコツを覚えて群れに合流したそうです。

ハンディキャップがあろうとなかろうと、母は強し。

ちなみに、コツメカワウソとボンネットモンキーの観覧スペースは、水辺があるガラス前以外に、2か所あります。いろいろな角度から動物をチェックしましょう。

ときわ動物園 ボンネットモンキー

コツメカワウソとボンネットモンキーの混合展示

ときわ動物園では、日本で唯一コツメカワウソとボンネットモンキーを同じ空間に放飼しています。

種類の違う動物を同じエリアで展示する混合展示。変化のない動物園の生活に刺激を与えることができます。

ボンネットモンキーは、カワウソにちょっかいを出すことが多いそうです。攻撃的な意味はなく、単に気になるとか、遊びたいとか、興味があるだけの様子。

一方、カワウソは小さいながらも、サル相手に威嚇することがあります。数も体格も圧倒的に不利に見えますが、カワウソの強気な一面をうかがうことができます。

カワウソがサル山を移動したり、岩の影に隠れたりと、他の動物園にはない光景を見ることができます。

大きなガラスがある観覧スペースからは、水中と陸地どちらの様子も見ることができます。洞窟のように暗く涼しく、ベンチまで設けられています。

ひと休みしながら、ゆっくりサルとカワウソの行動を観察したいものです。

中南米の水辺ゾーン

リスザル

中南米の熱帯雨林に生息しています。リスに似ていることから、リスザルと呼ばれています。

池の中に浮かぶ島では、リスザルたちが縦横無尽に駆け回っています。すぐにでも飛び出して来そうな勢い!しかし、リスザルは泳げないので逃亡することはありません。

植物が生い茂った素敵な展示場です。

リスザルは屋外にある島だけでなくガラス張りの室内展示場もあります。

リスザルとのふれあい

ときわ動物園のイベント「リスザル・アドベンチャー・ラフティング」では、イカダに乗ってリスザルの島に上陸できます。さらには、エサやりまで!

器用な手先や俊敏な動きを観察できるチャンスです。

参加料は200円。お昼ごろから申し込みが始まり、先着16名が参加できます。不定期開催のため、随時イベント情報チェックです。

ときわ動物園 リスザル

フサオマキザル

アマゾン川流域に生息するフサオマキザル。頭にふさ毛が生えていることが名前の由来です。

頭が良いフサオマキザルは、道具を使うサルとして有名です。

野生では、木の実を硬いものにぶつけて砕いたり、石を持ち上げて打ち付けるように割ったりします。

飼育下でも同様。動物園でも器用な一面はしばしば見れます。

とくに、食事中は、簡単にはエサを取り出せないフィーダーと戦ったり、クルミを割ったり、フサオマキザルの賢さが発揮される時間です。

ときわ動物園のフサオマキザル

群れのリーダーはオスのゴクウ(2004年生)。おとなメスはコッコ(1999年生)、アキ(2006年生)、フミ(2006年生)の3頭。それぞれイク(メス2015年生)、フタバ(メス2016年生)、ジョー(オス2015年生)の母親です。

アキの第1子イチハ(メス2015年生)は2018年に市原ぞうの国へ移動しました。

2020年には、ゴクウとフミの子であるジョーとコッコが繁殖に成功。フクと名付けられています。

ジェフロイクモザル

中南米の森林に生息する霊長目クモザル科クモザル属の動物。

細い体に長い手足と尾、そして小顔というスーパーモデルのような体型のクモザル。新世界ザル(中南米原産のサル)としては最大級。体長50センチ、体重6~9キロほどあります。

全体は茶~黒の体毛で覆われ、茶色の個体であっても手足は黒色。一般的に、目や口の周りには毛が生えておらず、肌色が見えます。

ときわ動物園 クモザル

ジェフロイクモザルは、数頭のグループが集まった20頭以上の大きな群れで行動しています。

おもに木の上で生活するため、食事の多くは植物。時には、虫や卵などを食すこともあります。

ジェフロイクモザルは非常に賢いサルとして知られています。

自然界では、どこにどんな植物が自生しているか、きちんと記憶しています。ヒト科のゴリラよりも頭が良いという研究結果もあります。

足が5本のサル?!

クモザルは、60センチ以上と体よりかなり長い尾を持っています。尾の先端は毛が生えておらず、尾紋(びもん)があります。

尾紋は、指紋のように滑り止めの役割を担います。エサをつかんだり木につかまったり、とても器用な動きを可能にします。

また、クモザルはしっぽだけで全体重を支えることができます。

器用で丈夫なクモザルの尾は、5本目の足の異名を持ちます。

ときわ動物園 クモザルの親子

一方、前肢の親指は退化し、4本しかありません。

これは、ブラキエーション(腕渡り)をする際に、親指が邪魔になったためと考えられています。4本指の方が枝に引っかけやすく、素早い移動を可能にします。

ときわ動物園 クモザル
尾の先に尾紋があり、手の親指はない

ときわ動物園のジェフロイクモザル

現在、ときわどうぶつ園にはオスのハル(2010年生)とメスのアカネ(2011年生)がいます。

ハルは全体が黒毛で覆われ、おなかとお顔周りが白。アカネはゴールドの明るい毛色で、頭がオレンジ色です。

ときわ動物園 クモザルの親子
アカネとモミジ(2018年撮影)

ハルは2015年に東武動物公園から、アカネは2016年に平川動物公園からやって来ました。

グランドオープンするときわ動物園のために、新たに導入された動物です。

ハルとアカネはすぐに仲良くなり、2017年10月、めでたくジェフロイクモザルの赤ちゃん、モミジ(オス)が誕生しました。

モミジの毛色はアカネよりですが、手足は黒色です。

そして、2020年1月には第2子となるカエデ(メス)が誕生!

カエデはお兄ちゃんモミジと同じような色合いです。

クモザルの授乳期間は2年半、まだまだ小さくかわいいカエデ。早く会いに行きたいですね。

クモザルとカピバラの混合飼育

ときわ動物園では、同じ地域に生息するクモザルとカピバラを、同じエリアで飼育しています。混合飼育(混合展示)は、単調な生活に変化をもたらしてくれます。

ときわ動物園 クモザルとカピバラ

クモザルの島周囲には池があり、カピバラは泳いでクモザルの島まで行くことができます。

一方のクモザルは、水が苦手なので島外に出ることはありません。高い木に登れば、カピバラの干渉を受けずに活動できます。

背景に溶け込み、なんの主張もせず、じーっとしているカピバラさん。その向こうに、妻子を見ては、ボーっとするハルくん。

どちらも静かで穏やかさに満ちた雰囲気。とても幸せな時間を過ごせました。写真を見て思い出すだけでも、癒されます。

わたしは見れませんでしたが、クモザルとカピバラが接触することもあるようです。

ゆっくり時間をかけて観察したいですね。

アフリカの丘陵 マダガスカルゾーン

ワオキツネザル

霊長目キツネザル科ワオキツネザル属。マダガスカル島に生息する動物です。

相変わらずのかわいさ。天気が良い昼下がり。お得意の日光浴をしていました。

ときわ動物園 ワオキツネザル

後から見ると、こんな感じ。

ときわ動物園 ワオキツネザル

太陽に身をゆだね、完全に無防備な瞬間です。

すると、そこへお仲間合流!

ときわ動物園 ワオキツネザル

一瞬だけ挨拶をして、2頭で仲良くひなたぼっこ。

ときわ動物園は2016年リニューアルオープンに向けて、2015年に日本モンキーセンターなどから計13頭のワオキツネザルを新規導入しました。

広大な放飼場のいたるところにワオキツネザルの目印、しましま模様のしっぽが見えます。

わたしが訪れたときは、ちょうどまったりモード。活発に動きまわる個体はいませんでしたが。いつ見ても魅力的な動物です。

ときわ動物園 ワオキツネザル

ワオキツネザルとのふれあい

ときわ動物園では、ワオキツネザルの放飼場にお邪魔して、エサをあげるイベントInto the Waoを行っています。

不定期開催なので、公式HPで随時ご確認ください。

エリマキキツネザル

ワオキツネザルの向かいには、同じくマダガスカル原産のエリマキキツネザル。霊長目キツネザル科エリマキキツネザル属。

ときわ動物園では、コントラストが美しいクロシロエリマキキツネザルが飼育されています。

水路を挟み向かい合わせに飼育されているワオキツネザルとエリマキキツネザル。

実を言うとワオキツネザルは南部の乾燥地帯、エリマキキツネザルは東部の多湿地帯。分布している地域が異なるため、自然界で対峙することはほぼありません。

動物園ならではの環境はきっと刺激的でしょう。お互いどのように感じているのか、気になるところです。


以上、ときわ動物園はいかがでしたか?

日本唯一のサルの飼育や展示法を取り入れたユニークで斬新な動物園。今回紹介できませんでしたが、サル以外にナマケモノやアルパカ、インコなども飼育されています。

とは言っても、メインの動物はサル。

サル以外に、コツメカワウソ、カピバラ、ミーアキャットなど可愛らしい動物はいるものの、トラやゾウなどの一般的な動物園の人気者はいません。

ときわ動物園 カピバラ ミーアキャット

そのため、サルに興味ない方はいまいちかもしれません。

しかし、これほどの生息地再現や行動展示を目前にすると、新しい発見や情報に出会えます。

サルたちの華麗でアクロバティックな動き、リラックスした表情、混合展示ならではの場面など、行くたびに違った行動を観察できる施設です。

その他にも、写真では伝えきれない雰囲気やサル本来の俊敏さを実際に感じてほしいです。

サル好きなら死ぬまでに行きたい動物園。サル好きでない方も、従来の動物園とは異なる開放的で自然な展示場に感動すること間違いなしです。

ときわ動物園 シロテテナガザル

以上、サルらしいサルに会えるときわ動物園の紹介でした。