コアリクイに会える動物園【2025年も赤ちゃん誕生】14か所
アリを主食とする不思議な動物「コアリクイ」の生態と、コアリクイに会える施設を紹介します。
コアリクイとは?
有毛目アリクイ科コアリクイ属の動物。アメリカ大陸に生息するナマケモノと同じ有毛目に属します。
コアリクイの種類|1属2種
コアリクイ属の動物は2種「キタ」と「ミナミ」にわけられます。
- 有毛目 Pilosa
- アリクイ科 Myrmecophagidae
- コアリクイ属 Tamandua
- キタコアリクイ Tamandua mexicana
- ミナミコアリクイ Tamandua tetradactyla
- コアリクイ属 Tamandua
- アリクイ科 Myrmecophagidae
キタコアリクイの生息地はメキシコ南部からペルー北部の森林や草原。
ミナミコアリクイは南アメリカ大陸ベネズエラからアルゼンチンおよびウルグアイ北部にかけて、アンデス山脈より東部の森林や草原などで確認されています。
いずれも順応性がたかく広く分布していることから、絶滅のおそれはない動物(IUCNレッドリスト低懸念)です。
しかしながら、生息地破壊や交通事故がコアリクイの生活を脅かしています。
コアリクイの生態と特徴
環境や亜種により体格差があり、体長は40~80cm。体重も2kg~8kgと幅があります。尾は50cmほどと長く、ものをつかむことができます。
全体はクリーム色。肩から背中や横腹にかけては黒い毛が生え、まるで洋服を着ているように見えます。
このコアリクイ特有の模様も地域差や個体差がおおきく、薄いものや濃いものなどバラエティ豊かです。
名前のとおり主食はアリやシロアリ。細長い顔と長い舌で上手に舐めとります。
コアリクイは夜行性。1日の半分以上を木の上で過ごす木登り上手な動物です。

コアリクイに会える動物園と水族館【14か所】
日本の飼育施設において、キタコアリクイとミナミコアリクイの特定があいまいな点が見られるため、本記事では2種まとめてコアリクイに会える施設として紹介します。
2025年4月現在、1の水族館と13の動物園でコアリクイが飼育されています。
北海道~中部
- 那須どうぶつ王国
- 埼玉県こども動物自然公園
- 上野動物園
- 野毛山動物園
- サンシャイン水族館
- 伊豆アニマルキングダム
- 伊豆シャボテン動物公園
- 東山動植物園
関西~沖縄
- 神戸どうぶつ王国
- 姫路市立動物園
- 姫路セントラルパーク
- のいち動物公園
- とべ動物園
- ネオパークオキナワ

伊豆で群れるコアリクイに会えます
伊豆シャボテン動物公園では父「ドン」と母「ココア」のペアが大活躍!
2019年以来、毎年のようにコアリクイの赤ちゃんが誕生しています。2025年2月には第8子が生まれ、シャボテン温室にて公開中です。
コアリクイの赤ちゃん誕生!とべ動物園
愛媛県・とべ動物園は2021年よりコアリクイのオス「ペロ」の飼育をはじめました。
2023年4月にはメス「ツム」が伊豆シャボテン動物公園より来園。その2か月後には初の繁殖に成功しました。
そして、2025年1月、第2子が誕生しています(一般公開未定)。今後の成長も楽しみですね。
サンシャイン水族館のタエ ※非公開
東京都・サンシャイン水族館ではパラグアイより来園したメスの「タエ」が人気者でした。
推定2003年生まれのタエは高齢のためバックヤード暮らし。ときおりお散歩に出ているようなので会えたらラッキーですね。
寒さに弱いアリクイ。日本の動物園では温度管理が大切となっています。
また、動物園でアリクイの主食であるアリを大量に用意することは不可能。そのため、野生アリクイと飼育下アリクイの食事はまったく異なるものとなっています。
そのため、本来の生息地や生態を感じることは難しいかもしれませんが、動物園は動物福祉を意識しながら飼育・展示にとりくんでいます。
ぜひ可愛くて不思議な動物「コアリクイ」を間近で観察してみてください。
以上、コアリクイに会える動物園でした。
【参考】
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