ブロンクス動物園へ行こう!地下鉄やバスで行けるニューヨーク観光
アメリカ最大の都市・ニューヨーク。
ファッションやグルメはもちろん、美術館や歴史的建造物も多く、老若男女の欲求を満たしてくれます。そんな魅力的な街ニューヨークには、動物好きの心を惹きつける場所もあります。
それが、ブロンクス動物園。
動物園好きなら一度は行きたい!ブロンクス動物園とは、いったいどんなところでしょう?
今回のzoo zoo diaryは、ブロンクス動物園の魅力、マンハッタンからのアクセスやチケットの購入方法を紹介します。
ニューヨークのバスや地下鉄の乗り方や実体験を知りたい方にもおすすめの記事です。
ブロンクス動物園とは?
ブロンクス動物園は「世界一飼育動物の種類が多いサンディエゴ動物園」とともにアメリカを代表する動物園です。
ニューヨークの動物園と聞いて多くの方が思いつくのは「セントラルパーク動物園」でしょうか。映画マダガスカルの舞台として日本でも一躍有名になりました。
一方のブロンクス動物園はテレビ番組でとりあげられています。日本でも放送されており、番組を通じてブロンクス動物園を知った方も多いかもしれません。
書籍や雑誌にも数多く掲載されているブロンクス動物園は世界中にしれわたっています。年間200万人以上が来園する超人気施設です。
世界最大級!都会の動物園
ニューヨーク州ニューヨーク市最北端のブロンクス【The Bronx】にあるブロンクス動物園。
なんと面積1平方キロメートル以上!東京ディズニーランドとディズニーシーをあわせても足りないほど大きな敷地をもちます。
都市部にある動物園としては全米一の大きさ!世界的にみても最大級といえます。
ブロンクス動物園はセントラルパーク動物園の50倍!
ブロンクス動物園ではおよそ650種、4000頭の動物が飼育されています。ニューヨークの中心・マンハッタンのミッドタウンから1時間ほどかかる場所にあります。
ちなみにセントラルパーク動物園はマンハッタンのセントラルパーク内にあります。
セントラルパークは南北4kmにわたる広大な公園ですが、動物園は2万平方メートルほど(サッカーコート約2.5面)と小さなものです。
まるで自然!ランドスケープイマージョン
ブロンクス動物園は1940年代から檻や柵をつかわない展示をとりいれています。
開放的でひろいスペースに「サバンナのような平原」「ジャングルのような森」「雪山のような崖」など動物がすむ場所を再現しています。
できるかぎり自然の環境にちかづけた展示場では、野生のように暮らす動物たちを見ることができます。
さらに注目してほしいのは観覧スペースや園路。植物や石等は展示場と統一されており、エリアごとに異なる雰囲気をつくりだしています。
さながら動物の生息地にやってきたように感じるこの展示をランドスケープイマージョンと呼びます。
エリア全体で生息地を再現しているため、動物や動物がすむ自然を簡単にイメージすることができます。
野生動物保全協会が運営する動物園
ブロンクス動物園は、野生動物保全協会【Wildlife Conservation Society, WCS】が運営しています。
WCSは動物の生息地において法整備や研究などをおこない、保全活動を推進しています。そして、最上級の動物園づくりを目指しています。
ブロンクス動物園の他、セントラルパーク動物園やニューヨーク水族館を含む5つの施設をもつ組織です。
野生動物研究にもとづく生態にあった食事内容やエンリッチメント、生息地調査にもとづく環境再現の正確さなど、動物福祉の充実に力をそそいでいます。
WCSのスタート地点であるブロンクス動物園は1899年にオープンしました。開園以来、世界中の動物園に影響を与えています。
ブロンクス動物園の営業案内
ブロンクス動物園の営業時間
ブロンクス動物園の開園時間は10時。閉園時間は冬季と夏季で異なります。
4月以降、平日は17:00、土日祝日には17:30まで開いています。寒くなる11月ごろには、閉園が16:30に早められます。
休園日は冬季のみ、夏の間は毎日開園とかなりハードなスケジュール。
閉園30分前には動物の展示は終了します。好きな動物を見逃した、なんてことがないようにご注意下さい。
営業時間
- 3/27~11/6
10:00~17:00(月-金)10:00~17:30(水、土日祝) - 11/7~
10:00~16:30(毎日)
休園日
- Thanksgiving Day(11月第4木曜日)
- Christmas Day(12月25日)
- New Year’s Day(1月1日)
- Martin Luther King Jr. Day(1月第3月曜日)
入園料 ※注意
2021年5月現在、COVID-19のため入場制限が行われています。公式HPで特定の日時のチケットを購入しないと、動物園に入ることはできません。
以下の情報は、COVID-19流行以前のものです。ご了承ください。
チケットは2種類
ブロンクス動物園の通常のチケットGeneral Admission Ticketは、13歳以上$22.95。日本円で2500円ほどと、日本の動物園に比べると高価です。
ほぼすべての動物を見ることはできますが、追加料金が必要なエリアやアトラクションがあります。それぞれ$6支払うと体験できます。
また、Total Experience Ticketというプレミアムチケットもあります。
本来有料であるCongo Gorilla ForestやJungle Worldの入場料、シャトルバスの運賃などが含まれた特典付きチケットです。
水曜日はタダ?!
驚くことに、水曜日は通常チケット$22.95が無料になります。実際、タダで楽しむ方は少なく、思い思いの寄付金を納めています。
チケット売り場では、有料の施設に入れるWednestday Total Experienceを$14.95で購入できます。
非常にお得な一日。しかし、デメリットはもちろん混雑。
水曜日のブロンクス動物園は来園者が多いため、ゆっくり満喫したい方は避けた方が良いでしょう。
チケットは事前購入可
通常チケットは窓口でしか購入できません。
一方、Total Experience TicketはHPで買うことができます。当日は、モバイルチケットもしくは印刷したチケットを持参します。
ちなみにわたしは、事前購入したモバイルチケットを提示して入園しました。
冬と夏で料金が変わります
Total Experience Ticketは冬季$28.95、夏季$36.95と料金が変動します。
冬の方がお得に見えますが、そうとは限りません。
夏のみオープンする、ふれあい動物園やモノレールの料金も含まれているからです。
その中でもZoo Shuttleという乗り物に注目。
広い園内を効率よく周るために、ぜひ活用したいアトラクションです。季節関係なくシャトルは必要だと思いますが。なぜか冬はありません。
また、7~8月の水曜日、9~10月の平日は運航しないなど細かい規定があるので、来園前に再度チェックしましょう。
おすすめは夏!
冬は寒いニューヨーク。ほぼ屋外の動物園は防寒必須です。
わたしが訪れた11月には、多くの方がコートやダウンを着ていました。ブロンクス動物園にとって冬季はオフシーズンに当たり、来園者は少なく時間をかけて観察できました。
しかし再度訪れるなら、迷わず夏。
植物が多いブロンクス動物園は夏でも日差しを避けられ、過ごしやすいでしょう。冬とは異なる賑やかな動物園を体感できると思います。
さらに夏季限定のアトラクションWild Asia Monorailは楽しいこと間違いなし。
自然豊かな園内をツアーガイドとともに巡るモノレール。ゾウやトラ、レッサーパンダなどアジアに生息する動物たちが登場します。
夏限定の特別な思い出ができることでしょう。
ブロンクス動物園のアクセス
大都会のニューヨーク市は公共交通機関が発達しているため、ブロンクスをはじめマンハッタン外へのアクセスも簡単です。それを可能にする存在が、MTA。地下鉄やバスを運営するニューヨーク州の会社です。
運賃はバスも地下鉄も一律1回$2.75。一部例外はありますが、距離に関係なく300円ほどと格安です。
MTAの利用には毎度現金を出さずに済むよう、MetroCardの利用がおすすめ。
メトロカードの利用
メトロカード【MetroCard】とはMTAの公共交通機関で使うことができるプリペイドカード。発行料は$1です。好きな金額をチャージして、繰り返し利用することができます。
また、数日間滞在する場合は積み増し不要のアンリミテッドカード【Unlimited card】乗り放題が便利。有効期間は7日で、料金が$33。12回以上利用する方はお得になります。
地下鉄の駅にある自動販売機もしくは窓口で購入しておきましょう。
わたしは、英語に自信がないため自販機を選択。英語表記ではありますが、表示に従って購入することができました。購入の際にあらかじめ利用するであろう金額をチャージしておくと、安心です。
クレジットカードで購入する場合、ジップコード【ZIP code】郵便番号を聞かれます。米国在住でない方は「99999」と入力すればOK。
使い方は単純。改札やバス車内の専用機器に通すだけです。
ここでは、マンハッタンに滞在していると仮定し、ブロンクス動物園へのアクセスを紹介します。
バスでブロンクス動物園へ
ニューヨークのバスの乗り方
ニューヨークのバス停は、日本のバス停と似た形。丸いバスの絵の下に、行き先が記載された案内板がついてます。
アメリカは右側通行。進行方向が日本とは逆になるので間違えないよう注意しましょう。
バスは前方のドアから乗車します。運転席横に運賃箱とMetroCard用機器が設置されています。現金もしくはMetroCardを挿入して、運賃を支払います。
降りるときは、ボタンを押したりヒモを引いたりして降車の意思を運転手に知らせま
す。どこで降りるか自信がないときは「I want to go to Bronx Zoo(ブロンクス動物園に行きたい)」と伝えましょう。
急行バスに乗ってブロンクス動物園に行く
ブロンクスとマンハッタンのように区間を移動する場合はエクスプレスバス【Express Bus】を利用します。
マディソン街29丁目(Madison Av/ 29 St)を出発するBxM11 Express Busは、マンハッタン中心部Midtownとブロンクス最北の地区Wakefieldを結ぶ急行バスです。
MTA infoでは、バスの現在地を知ることができます。最新の路線図と時刻表はMTA公式HPでご確認ください。
乗りたいルート(BxM11)が書いてあるバス停に着いたら、あとは待つのみ。目当てのバスが来たら、手を挙げてアピールします。
常に工事をしてるマンハッタンでは、運転手からバス停が見えにくいこともあるので要注意です。
無事バスに乗車したら、Bronx River Pky/Bronx Zoo Entで下車。動物園の入口(Bronx River entrance)はすぐそこです。
マンハッタン中心部から約40分の道のり。運賃は一律片道$6.75です。
注意点は、Express BusにUnlimited cardは無効であること。現金を用意するか、MetroCardにチャージをしておく必要があります。
行き帰りでバス停やルートが変わるので注意!
帰りもBronx River entranceから出るとBxM11に乗車できます。
ただし、マンハッタン行のバス停はブロンクス行のバス停と異なります。動物園により近く、高架の手前にありますのでお間違いなく。
また、帰りはマディソン街ではなく5番街を通り、27丁目が終点です。
地下鉄でブロンクス動物園へ
ニューヨーク地下鉄の乗り方
マンハッタン内はもちろん、ブルックリン、クイーンズ、そしてブロンクスまで張り巡らされたニューヨークの地下鉄。
地下鉄の入口には、白と緑の丸いポールが光っています。看板には路線と行き先が記載されているので、必ずチェックします。
運賃はMetroCardの利用で一律$2.75。
改札の専用機器にスワイプして運賃を支払います。
ただ、カードを通すスピードが速いとエラーが出るのであわてます。が、落ち着いて確実にスワイプしなおせば問題ありませんので、ご安心を。
乗り放題【Unlimited card】の場合、有効期間中は何度でも乗車できます。
しかし、地下鉄の支払いに利用する際は1度使ってから18分以上経たないと再使用できないので注意が必要です。
わたし自身、ホームを間違えて18分待つ事態におちいりました。
アメリカでは同じ駅名でも進行方向別に入口と改札がもうけられ、安易にホーム間を移動できない駅が多々あります。改札を通る前に必ず「路線」と「進行方面」が正しいか確認することをおすすめしています。
バスと異なり、地下鉄は予定された駅で必ず停車します。車内放送で次の駅を知らせてくれますが、聞きとれないこともあります。路線図で降りる駅や前後の駅まで確認しておくと安心です。
また駅によっては、出入口が方角ごとに設けられています。目的地に近い出入口を把握しておくと、スムーズに行動できます。
地下鉄でブロンクス動物園に行く
ブロンクス動物園に近い駅は、Pelham Pkwy/ White Plains Road。ミッドタウンから50分ほどかかります。
乗車する路線は2もしくは5、行き先はもちろんThe Bronx。ただし、5番線はNereid Av行(ラッシュアワーのみ運行)に乗車しないと目的地へは行けません。
Pelham Pkwy/ White Plains Roadで降車したら、SW(南西)から出ます。地図を頼りに歩くことおよそ10分。ブロンクス動物園の看板が見えてきます。
橋を渡った先にBronx River entranceがあります。
帰りも同様に駅まで着いたら、マンハッタン方面の電車に乗ります。地下鉄は駅もルートも変わらないので、バスより簡単かもしれません。
インターネット社会になってから、動物園をはじめ美術館や博物館などの施設のチケットが日本にいながら購入できます。
外国での公共交通機関の利用は緊張するものですが、予習をして挑めば意外とあっさり使いこなせるのが事実。
高いツアー代やタクシー代を払うより、バスや地下鉄で現地の雰囲気を味わいながら目的地に向かう移動はとても有意義です。
野生動物保全協会が運営する動物のための動物園。世界が注目するブロンクス動物園にぜひ足を運んでみてください!
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