福岡市動物園アクセスとおすすめ動物!サイやオランウータン来園
博多からバスで20分!100種以上の動物に会える福岡市動物園
福岡といえば、明太子や博多ラーメンなどの食から、太宰府天満宮などの歴史、ソフトバンクホークスなどのエンターテイメントまで、人々を魅了する場所です。
もちろん動物好きのためのスポットもあります。
それが、今回紹介する福岡市動物園。アクセスとお得なチケット情報、おすすめ動物などを紹介します!
福岡市動物園とは?
福岡市動物園は広さ10万平方メートルの敷地に、100種類以上の動物を飼育しています。
オランウータンとテナガザルの混合展示やツシマヤマネコの保全への取り組みなどが、評価されている動物園です。
定期的なイベントはもちろん、福岡市の企業とコラボレーションイベントを行ったり、オリジナルグッズを制作したり、いろんなことに取り組んでいます。
福岡市動物園は10年以上前から、大規模な再生事業を進めています。
2018年10月、新エントランスが完成。2021年現在は、ペンギン舎とゾウ舎のリニューアル工事中です。2030年ごろには、すべてのリニューアルが終了する予定です。
工事のため園内の通行止めや展示中止など実施されることがあります。公式HPで随時ご確認ください。
福岡市動物園へのアクセス
福岡市へのアクセス
福岡空港から市内中心部への移動
空の窓口、福岡空港は福岡市博多区にあり、地下鉄が乗り入れているため博多駅までおよそ5分とアクセス抜群。
東京・大阪・名古屋はもちろん、札幌から沖縄まで日本各地の路線が運航されています。
福岡空港ご利用の方は、到着口のある1階から案内を頼りに地下へと降りると福岡空港駅につながっています。1階からは九州各地への高速バスや博多駅など中心地への路線バスが出ています。
ほとんどの方が地下鉄を利用して博多駅方向へ行くため、路線バスは比較的空いてると思います。荷物が多いと乗り降りがたいへんかもしれませんが。
どちらにしても空港から15分程度で、中心地まで行けるのが福岡空港の魅力のひとつです。
わたしはスーツケースを持っていたり急いだりしているときは地下鉄、荷物が少なく時間に余裕のあるときはバスを利用しています。
フェリーと新幹線
関西、四国からは北九州市門司港にフェリーで行くこともできます。そこから車で九州旅行!なんていうのも良いですね。
もちろん新幹線でお手軽に訪れることもできる、なんとも便利な福岡市。
福岡市動物園へは公共交通機関で!
経路はGPSで問題ないです。しかし、休日にお車で行く予定の方は要注意。
福岡市動物園の駐車場の混雑状況は?
福岡市動物園の正門前駐車場は非常に狭いので、開園後すぐ満車になります。満車になると動物園西門近く、もしくは植物園の駐車場へ案内されます。
しかし、これらもしばらくすると満車になります。
すべて満車になると係の方が周辺の有料駐車場マップをくれますので、ひたすら空いているところを探す状態に・・・。みなさん同じマップを持っていますので、駐車場の取り合いになってしまいます。
福岡市動物園の混雑は、休日だけではありません。平日でも子どもたちの遠足や花見会などイベントと重なるときは、すぐ埋まってしまいます。
わたしは正門前に駐車したいときは必ず、開園前に到着するようにしています。
午後に来園するときや買い物するときなどは、薬院大通駅近辺もしくは動物園行きバス路線沿いのパーキングに停めて行くのが吉。
宿泊予定の方は、ホテルに駐車したままバスか徒歩での来園がスムーズでしょう。中心地は交通量が多いので、慣れない土地の車の運転は一苦労です。
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動物園周辺は道路も狭く、カーブに上り坂あり。周辺の有料駐車場も入りにくいところが多いです。
土日祝日はとくに混雑しますので、公共交通機関を利用して行くことを強くおすすめします。
公共交通機関がおすすめ!
薬院大通駅から動物園へ
地下鉄「薬院大通駅」が福岡市動物園の最寄り駅です。
といっても、徒歩で15分ほどかかります。距離的にはたいしたことないですが、ずっと上り坂なので、冬でもちょっと汗ばむような道です。
動物園に行く前から歩くのは嫌、という方は2番出口すぐの「薬院大通りバス停」へ。56,58番いずれかに乗車すると動物園前に停車します。
これらのバスは博多駅前、天神協和ビル前(地下鉄天神駅すぐ)などからも乗車できます。
博多駅バス停から動物園へ
博多駅のバス停は博多口を出て一直線のところにあります。右手にある博多バスターミナルではありませんので、ご注意ください。
博多駅前のバス停はA~Eまでありますが、動物園前行き58番は「B」に来ますのでお間違いなく。
お得なチケットあります
西鉄電車をご利用する方へ、福岡市動植物園きっぷを紹介します。
福岡市動植物園きっぷは、乗車券と入園券を含むお得なセット券です。さらに、ミスタードーナッツの割引も受けられます。詳しくはこちらへ。
期間限定で無料シャトルバスが運行していることがあります。随時公式HPでチェックしましょう。
福岡市動物園の営業案内
福岡市動物園の営業時間は9:00ー17:00。入園料はおとな600円。高校生は半額で中学生以下は無料。福岡市、北九州市、熊本市、鹿児島市に住む65歳以上の方も無料です。
隣接する植物園にも入園できます。とてもリーズナブルな動植物園です。
駐車場は1日500円。
期間限定で夜間開園のイベントを実施しています。夜の動物園は大混雑しますので、ご用心を。
動物園サポーター
1500円以上寄付すると福岡市動物園サポーター登録証が発行されます。いわゆる年間パスポート、1年間の入園料が免除されます。
2000円以上の寄付で、限定イベントに参加できます。さらには「動植物園だより」がもらえます。動物園ファンにはたまらない読みごたえがある雑誌です。
動物園サポーター限定イベントは2種。年2回のバックヤードツアーはハガキにて申し込みが必要です。月1回のバックヤードガイドは、総合案内所で当日受付となっています。
寄付金は動物たちのエサ代として使われています。
年に3回くらい行く方は、ぜひサポーター登録を!
福岡市動物園で会える動物たち
ここからは、福岡市動物園のおすすめ動物をおおまかな分類ごとに紹介します。
肉食動物(食肉目)
肉や魚などを食べる動物の仲間たちを紹介します。
- コツメカワウソ
- ベンガルヤマネコ
- ビントロング
- ヒョウ
- マレーグマ
- アムールトラ
- ライオン
- レッサーパンダ
- ツシマヤマネコとツシマテン
アジア熱帯の渓谷エリア
コツメカワウソ
食肉目イタチ科。東南アジアの河川周辺に生息するコツメカワウソ。
ガラス張りの展示場は水槽になっていて、水族館のよう。水面下で泳いでる様子を観察することもできます。
メインの展示場にはコツメカワウソが通れる小さなトンネルがあり、柱状の水槽に移動できるつくりになっています。
【YouTube】福岡市動物園公式チャンネルでコツメカワウソをチェック!
福岡市動物園では、ふく太とリラ、そしてその子どもたちが飼育されています。食いしん坊のリラは毎年のように出産し育児をこなす、ベテランお母さんです。
- リラ(2010年生)
- ふく太(2010年生)
- げんた(2013年生)
- ふう(2014年生)
- くろた(2015年生)
- かんた(2015年生)
- まお(2016年生)
カワウソの赤ちゃんに会えるかも?!
以前、バックヤードツアーに参加した際、生後数週間のコツメカワウソの赤ちゃんに会うことができました。
まだ目が見えないらしく、麻袋に包まれた状態で寝室にいました。おとなの濃い艶のある体毛とは異なり、薄い灰色でふわふわ。
飼育員さんは、リラのストレスがたまらないように、展示場と寝室を行ったり来たりさせていました。飼育員さんの手助けもあり、リラとふく太は健康で子づくりができるのだと思いました。
これからも元気な赤ちゃんをつくってほしいです。
福岡市動物園のコツメカワウソは終始動いており、わたしの写真技術では追いつけません。ぜひ、みなさんの目で、カワウソの可愛さを確かめてみてください。
ベンガルヤマネコ
食肉目ネコ科。ベンガルヤマネコはアジアに分布しています。
日本に生息しているツシマヤマネコやイリオモテヤマネコは、ベンガルヤマネコの仲間(亜種)とされています。
現在、メスのコマチ(2002年生)1頭を飼育しています。
ネコ科なので夜行性、日中の大半は寝ています。しかも、木々に隠れているので見つけるのが本当にたいへん。飼育員さんでも見つけられないことがあるんだとか。
そんなコマチを確実に見れるのは、食事の時間。
ふつうのネコと変わらないくらいの大きさですが、お肉のかたまりを食べる姿を見るとヤマネコなんだ、と実感します。
以前、朝ごはん中に出くわしたことがあるので、開園直後に行くと良いかもしれません。
とても美しい模様のベンガルヤマネコ。
見つけられずにあきらめてしまう人も多いですが。ぜひ、展示場のはしから木々の間まで、くまなく探してみてください。
【追記】2021年10月より、体調不良のため展示されていません。
ビントロング
アジアの森林に生息する食肉目ジャコウネコ科のビントロング。クマみたいに見えることからクマネコとも呼ばれています。
肉を食べる食肉目に分類されますが、飼育下でも自然界でもフルーツを好んで食します。
真っ黒でバリバリの体毛、耳の後ろの毛やおひげが長いのが特徴。くりくりお目目にちっちゃなお耳が可愛らしい動物です。体長は1メートルと、大型犬ほどのサイズがあります。
見た目はもさっとしてますが、ビントロングは香水にも使われるような甘い独特な匂いのする動物。体毛が見た目よりやわらかく痛くありません。
現在、福岡市動物園では3頭のビントロングを飼育しています。
オスのビーン、メスのトロン。そして2021年11月に来園したルビー(2020年生)です。
トロンちゃんは人懐っこい性格。飼育員さんがトロンを肩に乗せて登場したときは驚きました。
2017年には、ビーンとトロンの間に赤ちゃんが誕生しました。名前はブーン。2018年12月に、ブーンは熊本市動植物園へ移動しました。
夜行性のため、日中は寝ていることも多いビントロング。近くに来たときはくんくんと、におってみると良い香りがするかもしれません。
ヒョウ
食肉目ネコ科ヒョウ属。アフリカから東南アジアまで、暑いところから寒いところまで、さまざまな環境に適応している動物です。黄色い体毛に黒い斑点、斑紋があります。
ヒョウの展示場は死角なし?!
福岡市動物園のヒョウの展示場はおもしろいつくり。さまざまな角度から、ヒョウを観察することができます。
2階建ての展示場1階はガラス張り、2階は網で囲まれています。
手前(シシオザル寄り)の方は2階の床がガラスになっているため、ヒョウが来るとヒョウの足の裏を見ることができます。
その他の床は網目状。そのため、もふもふのヒョウの毛がすぐそこに見えます。そして、強烈なにおいを感じることができます。
トンネルのような暗い道を通ると、ヒョウの室内展示場があります。暗くて見逃す方も多いですが、たまにここでヒョウが寝ています。
そして、その先にはもうひとつ広いガラス張りの展示場があります。展示場奥の階段から、2階に上がると、網越しに超至近距離でヒョウを見れることもあります。
木登りが得意なヒョウ。動物園でも高いところで休んでいることが多いので、要チェックです。
ヒョウ繁殖に成功!サンとルナ
現在、福岡市動物園ではオスのサン(2009年生)とメスのルナ (2009年生) 、2頭の子であるサナ。3頭が暮らしています。
サナは2017年5月生まれ。2015年に誕生したサンとルナのはじめての子、キララは、現在愛媛県のとべ動物園で元気に過ごしています。
ルナはとても美人さんですが、気が強い性格。たまに、ヒトを威嚇してるときもあります。
一方、サンは立派なおとなオスなのに、可愛いお顔。鼻と口の周りが丸く膨らんでおり、ルナとの違いは一目瞭然。
ぼてっとした顔が愛らしいんですが。もちろん、キリっと鋭い顔をしているときもあります。
サンとルナの子は、見事にサンの特徴が遺伝しています。写真を見る限り、サナにいたっては目のすわりぐわいもサンそっくりです。
キララもサナも健康に育って、ルナのような立派なお母さんになりますように。
マレーグマ
食肉目クマ科。アジアに生息するマレーグマは、クマの仲間では最小と言われています。
雑食性が強く、植物から果実、肉や卵も食べます。
内股の足と長い爪を持ち、木登りが得意です。そのため、福岡市動物園のマレーグマ展示場には高低差が設けられ、マレーグマの特技を見ることができます。
クマは毛がごわごわしてるものもいますが、マレーグマの毛はツヤツヤ。目の悪いマレーグマ、小さなまぁるい目がきょとんとした表情に見えて、可愛らしいです。
手前(ヒョウ側)はガラスや格子になっていますが、くるっと回ると遮るものがありません。マレーグマが木に登っているときは、すぐ目の前になるのでラッキー。
また、マレーグマ展示場の下にはスペースが設けられ、マレーグマを見上げることができます。透明な床の上にマレーグマが寝ているときもあるので、お見逃しなく。
福岡市動物園のマレーグマ
現在、福岡市動物園では2頭のマレーグマを飼育しています。メスのマチ(2004年生)とオスのサニー(2005年生)。
夜行性のマレーグマですが、日中活発なこともあります。木をいじってみたり、草をいじってみたり、と無心になってる姿を見れるかもしれません。
マチは、エサかごに入れたリンゴを器用に取って食べていました。
イベントが行われているときには、エサやりのチャンスがあるかもしれません。公式HPで要チェックです!
南園
アムールトラ
福岡市動物園のトラとライオンの展示場はそれぞれ、室内展示場が2つ、屋外展示場が1つあります。屋外展示場は大きなガラスと網越しに動物を観察できます。
猛獣の屋外展示場は、崖のように斜めの傾斜がついています。正面にあたる下からだけではなく、ぐるっとまわって上からものぞける仕組み。
夕方になると、室内展示場に移動し、夜ごはんを食べています。
食肉目ネコ科のトラ。福岡市動物園は、カイ(2006年生)というアムールトラを飼育しています。ロシアの寒い地域に生息する種類。トラの中では最大級です。
ガラスの目の前にはプールがあり、暑い日には水を飲んだりプールに入ったりする姿が見れることもあります。
夜行性のため、日中は活発ではありません。カイは豪快に寝ていることが多いです。
崖の上でトラやライオンが休んでいるときは、上の通路にまわってみるとお顔が見えるかもしれません。
ライオン
食肉目ネコ科。アフリカに生息するライオン。
現在、福岡市動物園には2頭のライオンが暮らしています。メスのネネ(2003年生)とオスのチャチャ丸(2013年生)です。
2頭のライオンは室内と屋外を交替しながら、個別に展示されています。
チャチャ丸は、2014年に北九州市到津の森公園からやって来ました。
来園時はまだ子どもでたてがみも生えておらず、かわいらしかったチャチャ丸。徐々に毛深くなり、今で胸までふさふさの立派なおとなオスです。
チャチャ丸は、イケメンライオンとして名を馳せた、旭山動物園のライラ(2017年没)の息子キング(2018年没)の子です。端正な顔立ちは、十分に遺伝しています。
レッサーパンダ
食肉目レッサーパンダ科。中国やインドの標高が高い森林に生息しています。
パンダと言えば竹。そう、レッサーパンダも笹やタケノコを好みます。一方、ジャイアントパンダより雑食性があり、果物や昆虫なども食べます。
以前は正門近くに展示されていたレッサーパンダ。2020年7月より、カバ展示場からこども動物園へ行く途中(旧ウンピョウ舎)に展示されています。
かつてはオリや柵のないレッサーパンダ展示場でしたが、現在は、網やガラス越しの展示となっています。
福岡市動物園のレッサーパンダ
メスのマリモ(2008年生)、オスのノゾム(2012年生)。2020年1月には、メスのハルマキ(2016年生)が加わりました。
リンゴに目がないというマリモちゃん。
お食事中に飼育員さんがしっぽをにぎっても、ひたすら食べ続けていました。全部食べ終わったあと、きれいに手をなめているマリモは可愛さ満点です。
北園
ツシマヤマネコとツシマテン
サル舎付近には木々に囲まれた細い道があり、すこしのぼるとツシマヤマネコ(ネコ科)とツシマテン(イタチ科)の展示場があります。
どちらも長崎県対馬に生息する固有種。福岡市動物園では対馬で保護された彼らを飼育しており、繁殖にも力を入れています。
そのため、繁殖期前後には非公開となることもあります。
また、物静かなところに展示場があるので、見過ごす方も多いです。公開中のときは、立ち寄るのをお忘れなく。
草食動物
おもに草木を主食とする動物を紹介します。
- カバ
- アラビアオリックス
- シロサイ
- ヤマアラシ
- マレーバク
- アミメキリン
- ゾウはいません(2022年来園予定)
南園
カバ
鯨偶蹄目カバ科。
福岡市動物園では、オスのタロー(1996年生)が暮らしています。タローは1歳のときに、長崎県西海市の長崎バイオパークからやって来ました。
お外に出ているときは、頭をあげて大きな体を見せてくれるサービス精神旺盛なタロー。
ときには、プールに入って沈したり、柵のすぐそばまで泳いで来てくれます。
時間帯を変えてみると、タローのいろんな表情が見れてとても楽しいです。
アラビアオリックス
こども動物園から一段降りたところには、アラビアオリックスの展示場があります。
鯨偶蹄目ウシ科のアラビアオリックス。砂漠など乾燥した地域に生息し、長い間水を飲まなくても生きることができます。
日本では、福岡市動物園と横浜市の金沢動物園にしかいません。
- 金沢動物園
- リズ(2007年生)
- スフィア(2008年生)
- ミライ(2011年生)
- ヘルム(2015年生)
- ナキ(2019年生)
- 福岡市動物園
- アシール(2009年生)
- サリーム(2014年生)
- ミナ(2018年生)
- 名前未定(2021年生)
ちなみに、サファリパークなどでよく見かけるオリックスはシロオリックス。
アラビアオリックスの直線的な角にくらべて、シロオリックスの角はカーブしていてすごく長いのが大きな違い。
何気なく見ている方も多いと思いますが、オリックスはその角や毛皮を目的とした乱獲により減少し、野生の個体数は非常に少ない貴重な動物です。
赤ちゃん誕生!アラビアオリックス
2021年6月、10年ぶりとなるアラビアオリックスの赤ちゃん(オス)が誕生しました。
母親は2019年に金沢動物園より来園したミナ、父親はアシール(2009年生)。
ミナは2018年生まれと幼く、繁殖はまだ先のことと思っていましたが。無事に元気な子を産んでくれました。
若い母親であるものの、赤ちゃんの世話ができていたミナ。しかし、一度子の治療のため母子を離したところ、ミナが子を受け入れなくなったため、人工哺育に切り替えられています。
無事生育し、群れに帰れることを祈ります。
北園
シロサイ
奇蹄目サイ科。アフリカ中央と南部に生息しています。
サイのロック
サイのロックは福岡市動物園で40年間暮らしており、多くの市民から親しまれていました。
ざんねんながら、2016年に死亡。推定45歳、国内最高齢のオスでした。
シロサイが2頭来園!
絶滅が危惧されているサイを新たに導入するのは、難しいと思われていた中、嬉しいニュースが入りました。
2019年12月、2頭のミナミシロサイが南アフリカ共和国からやって来ました。ミライ(オス)とミナミ(メス)と名付けられ、順調に暮らしています。
2017年生まれと幼い2頭。いつか繁殖に成功し、サイの保全に一役買ってくれることを願います。
ヤマアラシ
アフリカに生息するアフリカタテガミヤマアラシは、ネズミの仲間(げっ歯目)。
体に生えた立派なトゲが印象的。寒さが苦手のため、冬場は屋内展示場にいることが多いです。
アフリカ大陸やアメリカ大陸に生息するヤマアラシは、肉食獣に狙われることもあります。
そんなときに活躍するのが特徴的なトゲ。
威嚇するときはトゲをピンと立て、おしりをふりふりしながら突進します。ヤマアラシのトゲはライオンやクマなどの大型動物にとっても、恐ろしいものなんだそうです。
急所はここですと言わんばかりに、頭にはトゲが生えてないので狙われちゃいそうですが。想像以上に勇敢で強い動物です。
福岡市動物園には、オスのマサキ(2012年生)とメスのリンツ(2017年生)が暮らしています。
マサキは、かつて飼育されていたうめちゃんと毎年のように繁殖に成功していた立派なオスです。
一時は、親子5頭ほど展示されていた福岡市動物園。今後の赤ちゃん情報に注目です。
マレーバク
マレーバクは、後ろ足のひづめが3つで前足のひづめは4つ。特徴的なひづめを持ちますが、奇蹄目バク科に分類されています。
日本最高齢のマレーバク!ジュリとユメコ
現在、福岡市動物園では、オスとメス1頭ずつ飼育されています。
必ず見てほしいのが、日本最高齢のマレーバク、ジュリ。マレーバクの寿命は25年程度と言われる中、なんと1988年生まれ。今年で33歳です。
さらに、メスのユメコ(1991年生)はメスのマレーバク最高齢。ジュリの次に長生きなマレーバクです。
バクのブラッシングは必見!
福岡市動物園でバクを見てると、デッキブラシでゴシゴシされているときがあります。
ブラッシング大好きなバクは、とても気持ち良さそうに横になっています。見ているだけでとても癒されます。
動物園では、こうしてバクをリラックスさせてから、体の検査をするそうです。いつも行っているわけではないので、バクのブラッシングに出くわしたときはラッキー。
また、外の展示場じゃなくて中にいることもあるので、裏に周るのも忘れずに。
アミメキリン
鯨偶蹄目キリン科。茶色と白の網目がきれいなアミメキリン。アフリカのサバンナに生息しています。
アミメキリン繁殖に成功!リンダとジュラ
現在3頭のアミメキリンを飼育しています。メスのリンダ(2012年生)とオスのジュラ(2015年生)、そして2020年に誕生したニコ(オス)です。
リンダは、2014年アメリカフロリダ州からやって来ました。リンダを初めて見たときは、すごく美人で驚きました。白い肌に茶の模様が映えてます。
一方、ジュラは2016年に東山動植物園からやって来ました。
写真はまだ生後2か月ほど。お母さんのマオと比較すると半分くらいの大きさでした。
来園時もまだ1歳でリンダよりずいぶん小さかったジュラ。今では背が高く見事なオスキリンとなりました。
ゾウのはな子はいません
福岡市動物園では、アジアゾウのはな子を飼育していました。
福岡市民にたいへん親しまれ福岡市動物園人気ナンバーワンに輝いたこともあるはな子。
2017年、ざんねんながら推定46歳で死亡しました。2021年現在、福岡市動物園にゾウはいません。
しかし嬉しいニュースもあります!
2022年に新たなゾウ4頭を受け入れることが発表されました。
そのため、アジア熱帯の渓谷エリアにあるゾウ舎付近は、工事中です。
もともと立派な福岡市動物園のゾウ舎。オスとメスが別々に暮らせるよう整備を進めており、完成が楽しみです。
サルの仲間(霊長目)
私たちと同じ霊長目、サルの仲間を紹介します。
- ニホンザル
- ゴリラはいません
- シロテテナガザル
- オランウータン
北園
ニホンザル
福岡市動物園のサル山は、まさに山の中。夏は蚊がすごく多いので、必ず虫よけ対策しましょう。
サル山にはニホンザルがおよそ50頭展示されています。元気に遊びまわる子ザルや床にぴたっとくっつくサルなど、いろんなニホンザルの姿が見れます。
冬には露天風呂が登場しますので、入浴中のサルが見れることもあります!
しかし、まだ始めたばかりのイベント。警戒して入りたがらないサルも多いんだとか。そんな中、好奇心旺盛な子ザルは躊躇なく入っていました。
この子ザルたちが大きくなったら、ゆっくりお風呂に浸かるかもしれませんね。
ゴリラのビンドンはいません
かつて、福岡市動物園には大型類人猿であるオランウータン、チンパンジー、そしてゴリラを見ることができる、貴重な動物園でした。
福岡市動物園最後のゴリラ、ビンドンはゴリラのオスとしてはすこし小柄。しぐさや表情も可愛らしく、本当に大好きなゴリラでした。
2016年5月10日、亡くなったときは34歳でした。福岡市民にもゴリラファンにも衝撃的なニュースとなりました。
かつては福岡市動物園に2頭いたゴリラ。ついに0頭になってしまって本当にざんねんです。
ビンドンさんありがとうございました。
アジア熱帯の渓谷エリア
オランウータンとテナガザル
国内唯一、オランウータンとテナガザルの混合展示を行っています。
高低差のある広い屋外展示場は、テナガザルの運動能力やオランウータンの知能の高さを垣間見れる、福岡市動物園の目玉のひとつです。
屋内展示場は、ガラス越しにオランウータンとテナガザルに会うことができます。食事の時間には、飼育員さんが観覧客から見えやすい位置にエサを置いてくれます。
広い屋外では動物たちが動きまわる姿を見れますが、距離があります。
しかし、室内はガラス一枚隔ててすぐそこに動物がいます。足や手をガラスにくっつけていることがあり、動物の指や皺までじっくり観察できるのが魅力。
1階のガラスビュー前でもエサやりを実施してます。広い展示スペースだからこそ、食事場所にも変化が生まれます。
シロテテナガザル
2021年4月現在、福岡市動物園では3頭のシロテテナガザル、タム、キャンディ、ジャックを飼育しています。
オスのタムは、1973年生まれ。
野生シロテテナガザルの寿命は25年ほど。飼育下ではそれ以上ありますが、タムは45歳を超え、かなり高齢になります。視力が悪いため、バックヤードで暮らしています。
2021年春、福岡市動物園のシロテテナガザルが交代。メスのキナコは福山市動物園へ移動し、キャンディ(2006年生)が来園しました。
それに伴い、日本モンキーセンターよりオスのジャック(2006年生)がやって来ました。
現在、キャンディとジャックの同居訓練を行っています。
ボルネオオランウータン
現在、福岡市動物園にはボルネオオランウータンのオスのミミ(推定1969年生)がいます。
2015年7月、繁殖を目的としてドーネが石川県能美市・いしかわ動物園より来園。
ドーネは推定1996年生。ミミより30歳ほど若く、頻繁に塔に登ったり、ロープを渡ったりしていました。ミミと比較すると小柄で若いドーネは、とっても身軽。
めでたく妊娠したドーネは里帰り出産のため、2017年11月に石川県に戻りました。
しかし、2018年2月、ざんねんながらドーネは死産だったと発表されました。
初めての子だったため、複雑な思いをしていることでしょう。この経験を乗り越え、新たに子を授かる日が来ることを祈っています。
【追記】2021年10月、よこはま動物園ズーラシアよりナナ(1990年生)が来園。さらに11月には、多摩動物公園よりリキ(2012年生)がやって来ました。
ナナはズーラシアでのペア形成がうまくいかず、環境・繁殖相手を変えることになりました。
リキは、立派なフランジオスのいる多摩動物公園で、家族とともに育ちました。初めての移動でお疲れでしょうが、いずれ父ボルネオのように繁殖に成功することを祈ります。
公開が待ち遠しいですね。
福岡市動物園オランウータンとテナガザルの混合展示は、エンリッチメントの解説記事に詳しく記載しています。
日本で唯一オランウータンとテナガザルの混合展示を行っている福岡市動物園。猛獣から鳥類までさまざまな動物に会うことができます。
ヒョウやキリン等の赤ちゃん誕生や、ミナミシロサイやアジアゾウの来園、リニューアル事業など、新しい風が吹いている動物園です。
福岡市は公共交通機関が発達しており、県外からのアクセスは問題なし。休日やイベント時は周辺道路が混雑しますので、バスもしくは徒歩で来園することをおすすめします。
短い時間でも十分楽しめるの福岡市動物園。お買い物や観光の合間に、動物と植物に癒されましょう!
以上、福岡市動物園でした。
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タムもミミも亡くなりましたよ?