世界のすごい動物園【動物の種類No.1】サンディエゴ動物園
世界一の動物園といえば?
シンガポール動物園やベルリン動物園とともにつねに名前があがる存在、それがアメリカ合衆国カリフォルニア州にあるサンディエゴ動物園です。
敷地面積は約100エーカー。動物の種類は約660種と世界でもっともおおくの動物種を飼育・展示しています。
今回のzoo zoo diaryはサンディエゴ動物園はどこにあるのか?どんな動物園なのか?などの疑問から営業時間やチケットの購入方法までサンディエゴ動物園の概要をおとどけします。
サンディエゴ動物園のアクセスは「動物好きの憧れ!アムトラックで行けるサンディエゴ動物園」をご覧ください。
サンディエゴ動物園とは?
テレビ等でとりあげられることのあるサンディエゴ動物園。世界でもっとも有名な動物園のひとつとして知られています。
その魅力は飼育動物のおおさ。なんと約660種、3700頭以上!
広さは100エーカー(およそ40万平方メートル)です。上野動物園の約3倍、福岡市動物園の約2倍の面積を有します。
サンディエゴ動物園野生生物同盟【San Diego Zoo Wildlife Alliance, SDZWA】がサンディエゴ動物園およびサンディエゴ動物園サファリパークを運営しています。
SDZWAは野生生物の保全や研究、教育等にとりくむ非営利団体。50万人以上のメンバーをもつ世界最大級の団体です。
世界中の動物好きのあこがれ
なぜサンディエゴ動物園はこれほどまでに有名かつ人気なのでしょうか?
それは行ったことがある人の評価が高いから。誰しもがおすすめしたくなるような動物園なのです。
zoo zoo diaryが実際に感じた「サンディエゴ動物園に行くべき理由」をまとめました。
- めずらしい動物にあえる
- 野生のような動物にあえる
- 動物福祉をかんじる
- 保全のたいせつさにふれる
世界一飼育動物の種類がおおいサンディエゴ動物園。
日本にいない動物やサンディエゴにだけいる動物に会うことができます。個人的にボノボやゲラダヒヒ、バビルサはぜひ見てほしい動物です。
これからの動物園のすがた
世界中から注目されるサンディエゴ動物園は「動物園の模範」となるよう動物福祉の向上につとめています。
むかしながらの見せる動物園ではなく動物のしあわせを優先する動物園です。
草木や土などをエリアごとに変え、放飼場にも園路にも動物の生息地を再現しています。牢屋のような檻はなく、開放的で自然なつくりです。
動物たちは生き生きとし、わたしたちが野生動物のすみかを訪れたように感じる展示です。
健康・栄養管理から展示場の植物やにおい等見えるところにも見えないところにも、最新の技術をつかっています。
さらに積極的に混合展示や採食エンリッチメント等をとりいれ、動物が退屈しないように工夫しています。
動物がしあわせ(健康)であることは繁殖成功の鍵。サンディエゴ動物園は人工哺育や医療の技術もたかく、数々の希少種の命をつないでいます。
動物の赤ちゃんがつぎつぎと生まれ、たくさんの親子や群れを見れることもサンディエゴ動物園が人気な理由のひとつです。
珍獣や赤ちゃんに会える、展示や医療において最先端のサンディエゴ動物園。世界中の動物好きや動物園人のあこがれの場所となっています。
野生動物をまもる動物園
運営元のSDZWAは専門家やコミュニティと協力しながら野生生物の保全・研究活動をおこなっています。
とくにカリフォルニアコンドルの保全は有名な話。繁殖~野生復帰にとりくみ、22羽だったカリフォルニアコンドルが現在は500羽以上に回復しています。
サンディエゴ動物園はSDZWAの活動を来園者につたえるところ。
飼育員・研究員のガイドや掲示物等をとおして「なぜ動物をまもる必要があるのか」動物と自然のかかわりから保全のたいせつさを教えてくれます。
日本の動物園にないと思ったことは展示場の一角やショップですぐに寄付ができること。
募金箱に現金をいれるなりお買い物のついでに寄付金額をつたえクレジット払いするなり、寄付のチャンスがいくらでもあります。
サンディエゴ動物園はたくさんのヒトが動物や自然について考え「即」行動をおこせる場所なのです。
バスで行ける!市街地の動物園
アメリカ合衆国西岸、カリフォルニア州の南端に位置するサンディエゴ。ロサンゼルスから車で2時間ほど南下した場所にあり、おとなりはメキシコです。
サンディエゴへのくわしいアクセスは「動物好きの憧れ!アムトラックで行けるサンディエゴ動物園」に掲載しています。
中心街ダウンタウンから車で10分ほど、高層ビルが見える距離に世界一の動物園はあります。
サンディエゴ動物園は博物館や植物園等からなる広大な公園「バルボアパーク」の一角を占めています。
駐車場が広く無料のため大半の方は車で来ていました。
サンディエゴ都市交通システム|MTS
もちろんサンディエゴのシンボルであるサンディエゴ動物園へは公共交通機関でアクセスできます。
アムトラック駅サンタフェデポや中心街から「Rapid215」または「Route7」のバスに乗るとサンディエゴ動物園入口に行けます。
サンディエゴの都市交通システム【MTS】はバスだけでなくトロリー(路面電車)も運営しています。
ほとんどの路線は1回2.5ドル。MTSは観光地やショッピングへ安く簡単に行けるおすすめの交通手段です。
PRONTOというプリペイド式カードもしくはアプリを利用すると、タップするだけでMTSに乗ることができます。
ちなみにわたしが訪れた当時はCompass Cardという名前でしたが、2021年に改変されました。
トロリーはとても清潔感のある車内で快適。ニューヨークの地下鉄にくらべると新しく安全な印象をうけました。
くわしくはSan Diego MTS(サンディエゴ都市交通システム)をご覧ください。
営業時間と入園料
サンディエゴ動物園の開園は9:00。閉園は日によって異なります。
夏でも早く閉まる日もあれば、冬でも20:00まで開いている日もあります。サンディエゴ動物園公式HPにて営業時間を必ずご確認ください。
休園日はありません。クリスマスや感謝祭などの祝日もオープンしています。
入園料はチケットによって異なります。チケットは購入日より1年間有効です。
2022年7月現在、いちばん安い1日券が67ドル。COVID-19パンデミック後、頻繁に入園料改定がおこなわれているので要確認です。
- 12歳以上 $67
- 3~11歳 $57
- 12歳以上 $73
- 3~11歳 $63
オンラインチケット・共通券でお得に!
窓口での混雑をさけるためオンライン購入がすすめられています。2~4ドルの割引がありお得です。
お得な日【Value Days】はおもに平日。土日祝以外に来園予定の方は公式HPのカレンダーでご確認ください。
- Any Days
- 日付制限なし
- オンライン決済$2引き
- Value Days
- 日付制限あり
- オンライン決済$4引き
早朝入園や飼育員さんのガイドツアーなども同時に予約・購入することができます。
ちなみにわたしは窓口購入。サンタフェデポ駅で割引券をゲットできたので5ドル引きでした。オンライン購入していない方は駅のインフォメーションコーナーを要チェックです。
観光名所の多いサンディエゴ。他施設とサンディエゴ動物園の共通券も販売されています。数日間過ごす予定の方におすすめです。
- サンディエゴ動物園2回、サンディエゴ動物園サファリ2回もしくは両施設を1回ずつ
- 購入日から1年間有効
- 12歳以上 $110
- 3~11歳 $100
- サンディエゴ動物園、サンディエゴ動物園サファリ、シーワールドサンディエゴを1回ずつ
- 初回利用日から7日間有効
- 10歳以上 $173
- 3~9歳 $163
- サンディエゴ動物園、サンディエゴ動物園サファリ、シーワールドサンディエゴを含む55か所以上の施設で利用可
- 1~7日間有効
- 13歳以上 $109~379
- 3~12歳 $99~339
ランチはどうする?
サンディエゴ動物園はひろい分、要所要所にショップがあります。お土産はもちろん食べものや飲みものに困ることはありません。
基本的にはハンバーガーやビザなどの軽食やカフェ。ただしゴリラの展示場ちかくにあるレストラン【ALBERT’S】はフルサービスです。
わたしは【SYDNEY’S GRILL】というお店でハンバーガーを食べました。日本のファストフード店と同じような雰囲気です。
サイズはアメリカにしては小さかったですが、値段は15ドルくらい。税金が高いカリフォルニア州なら園内ということを考慮すると安いと感じました。
ただ飲みものが高額!500mLくらいのペットボトルが約4ドルでした。余裕がある方は飲みものの持参をおすすめします。
サンディエゴ動物園へ入園!
ロサンゼルスから鉄道アムトラックでサンディエゴへ。
サンディエゴ動物園に着いたのは開園1時間後の午前10:00ごろ。
わたしは当日窓口でチケットを購入しましたが、eチケットの普及によりゲートの混雑はないようです。
入園ゲートでうけとった園内マップには動物がぎっしり描かれています。裏面にはガイドやレストラン情報も載っているので必ずもらいましょう!
園内にはいると「どこに行きたい?」とスタッフさんが声をかけてきます。目的をつげると道案内してくれるサービス。目当ての動物がいる場合はぜひ尋ねてください。
【リンク】サンディエゴ動物園公式HP(Zoo MapのDOWNLOAD THE PDF HEREをクリックすると園内マップがダウンロードできます)
便利!サンディエゴ動物園アプリ
サンディエゴ動物園は独自のアプリを提供しています。
園内の地図はもちろんのこと、見たい動物や行きたい場所を入力すると現在地からの道順を教えてくれる優れもの。
正直、紙の地図を見ても道が狭かったり表示が細かすぎたり、思ったところにたどり着くのはたいへんでした。改めて考えると見れなかった動物もたくさんいます。
とにかく広くて動物がたくさんいるサンディエゴ動物園。初心者の大きな味方になりそうです。
無料!園内バスとスカイファリ
サンディエゴ動物園の1日券には3つの無料アクティビティが含まれています。
- スカイファリ
- ツアーバス
- カンガルーバス
スカイファリ|Skyfari
スカイファリ【Skyfari】とはサンディエゴ動物園の上空をつなぐ空中電車。ゴンドラのような乗り物です。
入園ゲートから左手に進んだところに東口。ホッキョクグマが展示されるノーザンフロンティア【Northern Frontier】に西口があります。
ロストフォレスト【Lost Forest】を上空から見ると、まさに森。
しかし、遠くにはダウンタウンの高層ビルやバルボアパークの博物館等も見え、独特の風景が広がっています。
西口からスカイファリに乗るといっきに出口まで下れます。風も気持ちよく、歩き疲れた体を癒してくれます。
バス|Guided Tour Bus & Kangaroo Bus
バスは2階建て、窓なし。ツアー用バスと移動用バスの2種類が走っています。
- ツアーバス
- ガイド案内付き
- 1周およそ35分
- カンガルーバス
- 移動用バス
- 園内4カ所で乗降自由
園内入口近く、右手にツアーバス集合場所があります。
ガイドツアーバスは大人気。動物のプロの話を聞きながらサンディエゴ動物園を1周できるとあって、行列ができていました。
時間がない方、歩くのが辛い方にはとくにおすすめです。先着順なので参加する方はお早めに。
カンガルーバスはカンガルーマークのあるバス停で乗り降りできます。広いサンディエゴ動物園を周るには、カンガルーバスを上手に活用しましょう。
- カンガルーバス停
- アーバンジャングル【Urban Jungle】入口付近
- アジアンパッセージ【Asian Passage】ワシ付近
- エレファントオデッセイ【Elephant Odyssey】ライオン付近
- エレファントオデッセイ【Elephant Odyssey】コンドル付近
ちなみにカンガルーバス停2は上り坂のカーブの途中。動物たちの姿は見えず、いったいどこに降りたのかわからなくなりました。
バス進行方向に進み、イーグルトレイル【Eagle Trail】をくだるとヒョウやターキンを展示するアジアンパッセージに行けます。
イーグルトレイルを無視してさらにバス通りを進むと、ノーザンフォロンティア【Northern Frontier】が見えてきます。
わたしはツアーには参加せず、徒歩とカンガルーバスで園内をめぐりました。
広いサンディエゴ動物園で目的地を探すのは本当にたいへんでした。アプリを入れとけば良かったなと後悔しています。
地図に弱い方だけでなく、効率的にまわりたい方はアプリの利用がマストですね。
サンディエゴ動物園のエリア
サンディエゴ動物園はエリアごとに展示場の雰囲気がちがいます。それぞれの動物の生息地を再現しています。
エリア内の道にはひとつひとつ名前がついています。ウェイ【Way】とストリート【Street】は比較的大きな道。小さな道はトレイル【Trail】と表記されています。
エリア名 | エリアの雰囲気 |
---|---|
LOST FOREST | 森林や水辺 |
ASIAN PASSAGE | アジアの岩山や森林 |
NORTHERN FURONTIER | 北極圏 |
URBAN JUNGLE | 動物園 |
OUTBACK | オーストラリア |
ELEPHANT ODYSSEY | サバンナや半砂漠 |
AFRICA ROCKS | アフリカの岩山 |
生息地をまなべる
動物の展示は種類ごとにわけたり、環境ごとにわけたり、動物園によってルールがちがいます。
サンディエゴ動物園は一部を除いて、動物を生息地ごとに分類しています。どの動物がどこにすみ、おなじような環境に暮らす動物は何なのか、体感できる展示です。
ひとつのエリアにひとつの自然環境をつくります。ひとつといっても自然には水もあれば丘や森もあります。それらを大きなスペースに再現し、動物を配置していきます。
種類ごとや環境ごとの分類では「ライオンとジャガー」「ペンギンとホッキョクグマ」がおなじところにいる等の誤解をうんでしまいます。
一方の生息地ごとの分類は動物を見るだけで生息地をまなぶことができるのです。
ロストフォレストは森林を再現していますが、南米・東南アジア・アフリカの森を区別しています。おなじような森林でも地域がちがえば動物の特徴がちがうことがわかります。
エレファントオデッセイはゾウがどういった動物とアフリカの大地を共有しているのかを、アフリカロックスはサバンナ以外の場所にすむアフリカの動物を、おしえてくれます。
このように、エリアにいる動物一覧を見るだけでも生息地の勉強になる動物園です。
ヒトにもやさしい
世界を先導するサンディエゴ動物園。むかしながらの動物園とは異なる点があります。
- 檻がない
- ガラスがピカピカ
- 足に優しい床材
冷たい印象の檻はありません。おおくはガラスや堀でしきられています。そして、それぞれのスペースが十分に確保された開放的な展示場です。
柵やネットはありますが、細く頑丈なワイヤーで極力視界をさまたげないようなつくり。さらに栽植によりカモフラージュされています。
野生動物のような、満足いく写真が撮れるはずです。
また、動物がいる場所と来園者がいる場所におなじ植物や土、石などをつかっています。ヒトと動物の一体感がうまれる展示です。
サンディエゴ動物園でとくに驚いたのは展示場のガラスがクリアなこと。
日本の動物園ではガラスが傷だらけだったり白くなっていたり。見えにくいところがありますよね。
一方、サンディエゴ動物園はガラスの汚れやくもりが気になることはありません。
おおくの放飼場に大きなガラスビューをとりいれており、すぐちかくで動物をじっくり観察したり撮影したりできます。
さらに注目して欲しいのが観覧スペースの床。
一部ではありますが、木材チップが敷きつめられています。踏むと「むにゅっ」なんともいえない感触。
オランウータンをはじめ、人気動物のビューポイントに設置されています。転んでも痛くないうえに、疲れた足にとても優しい床材です。
ロサンゼルスやサンフランシスコをはじめ、見どころが多いカリフォルニア州。忘れてはならないのが「サンディエゴ」あたたかくすっきり晴れた日は本当に最高です!
そしてサンディエゴといえば「サンディエゴ動物園」はマスト。世界有数の動物園です。
とにかくたくさんの動物がいるため、しっかりと予習をしていかないと、どの動物がどこにいるのか迷ってしまいます。見たかった動物が見れなかったという悲劇が起こるかもしれません。
サンディエゴへのアクセスやサンディエゴ動物園で会える動物および園内の様子は別記事に掲載しています。行かれる前にぜひ目をとおしてみてください。
以上、サンディエゴ動物園でした。
【参考】
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