多摩動物公園のキリン「ジル」の子孫【動物の相関図】
多摩動物公園は日本でもっとも多い17頭のキリンが暮らしています(2022年5月時点)。
今回は2017年以降に多摩動物公園で生まれたキリンたちの父親である「ジル」に注目します!
現在20頭のジルの子孫が生存しています。そのうち10頭が多摩動物公園で飼育されています。
ジル|2013年5月ー
ジルは2013年に埼玉県・ことも自然動物公園で生まれました。母親は秋田市・大森山動物園生まれのルル、父親は富士サファリパーク生まれのフジマル(コブシ)です。
2015年に多摩へやって来ました。まだまだ幼いジルでしたが、めきめきと成長し今では多摩動物公園をささえる主となっています。
2017年1月にはじめての子(ユルリ)が誕生してからは、毎年ジルの子が誕生しています。これまでに6頭のメスと繁殖に成功し、日本のキリン血統をふやしています。
まだ9歳と若いジル。すでに19頭の子と2頭の孫が生まれています。
ジルの家系図
2022年7月現在 ()内は年齢順
- ジルの子 19頭(ユルリ、ジュリー、アイ、ジュア、ジャック、ユリカ、ユン、ジン、アン、ジョナ、ジム、ノン、ジジ、ジョジョ、ユウヒ、ジャガ、ユイ、ジョー、アリス)
- ジルの孫 2頭(ニコ、?)
ルルとフジマルのあいだにはジルのほか、ニック(2011年生)とマル(2015年生)が生育しています。
ユリアはユーカリとカンスケの子。ユリネはユキとカンスケの子です。ユキとユーカリは母親がおなじ(ユウ)で父親がことなる姉妹です。
くわしくは多摩動物公園のキリン「ユウ」の子孫【動物の相関図】をご覧ください。
ジルの子ども19頭のうち、死亡したのは2022年1月生まれのユイのみ。4月に母親のユーカリが亡くなり、母乳を飲めなかったことによる衰弱死です。
ジルの孫が生まれました!2022年
2022年3月、姫路セントラルパークでジルの子ジュアが繁殖に成功しました。ジルの初孫となるキリンはニコと名付けられ、サファリデビューを果たしています。
さらに同6月、おびひろ動物園でジルの子ユルリが出産しました。名前や公開日は未定です。
ノゾミとノン
1992年に多摩で生まれたノゾミ。過去4回の出産で生まれた子はみな育ちませんでした。
しかし、2020年3月念願の元気な子が誕生しました。
ノゾミは27歳という高齢出産をのりこえ、はじめて健やかな親子の時間を送ることができました。ジルのおかげで幸せなときが過ごせたのではと思います。
2020年9月ノゾミは亡くなりましたが、ノンと名付けられたメスキリンは無事に成長しています。
ノゾミの血をひく唯一のキリンであるノンは2022年5月に高知県・のいち動物公園へ移動しました。
のいち動物公園にはアメリカ生まれのオスキリン(リンタロウ)がいます。もし繁殖に成功したら日本のキリンのなかで貴重な血統となります。
あらたな命が生まれることを祈っています。
本記事は多摩動物公園公式ホームページを参考にまとめています。誤りや追加があればご指摘お願いいたします。
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