日本モンキーセンターにいたマンドリル「デコ」の子孫【動物の相関図】
愛知県犬山市にある日本モンキーセンターはその名のとおり「サル」に特化した動物園。
霊長目(サル目)の飼育展示種数は約60種800頭!世界最多です。
ただ飼育・展示するだけの動物園ではなく、サルの研究や保全活動、サルに関する教育・普及活動等をおこなっている公益財団法人です。
そんなサル重視の日本モンキーセンターには国内最多12頭のマンドリルが飼育されています。
今回はその祖ともいえるメスマンドリルの「デコ」を特集します!
デコ|1988年6月~2021年5月
1988年6月生まれ。2021年5月、老衰のため亡くなりました。当時、国内最高齢の32歳でした。
デコは2014年に亡くなった「ニコ」の姉。
16回の繁殖歴をもつビッグママです。はじめての子育ては1998年生まれの「ガボン」以降ほぼ毎年のように出産し日本のマンドリル界をささえています。
年長者であるデコは群れのなかで最も優位なメスでした。
ときにはアルファオス(優位なオス)も気を遣うほど。群れの統率をまもるための支柱となっていたようです。
デコが亡くなってからは娘の「デイ」と「デラ」がもめ、結果、おとなメス最年少であるデラが第1位のメスとなった模様。
ちなみにデラより10歳も年上の「サヤコ」が群れでもっとも順位の低いおとなメスです。
デコの家系図
2022年10月現在()内は年齢順
- デコの子 6頭(ガボン、オネ、サヤコ、ディディ、デイ、デラ)
- デコの孫 17頭(マンジュウロウ、リル、サラサ、マンマル、ランマン、ロマン、サム、ヤッシ、サンフジ、マンゴー、サマンサ、サユミ、ディスコ、ディアマンテ、ヨシツネ、イズミ、イラーリ)
- デコのひ孫 7頭(クルリ、マリン、リオ、アサマル、レイ、マリー、ヒカル)
zoo zoo diary調べでは、日本モンキーセンターで生まれた子の父親の情報はほとんど得られませんでした。
ガボンが成熟してからはアルファオスとして君臨していましたが、2015年ごろ引退。現在はニコの息子「キンシャサ」がアルファオスです。
また、父母がわからなかった日本モンキーセンター生まれの個体が3頭いました。
訂正や追加など情報がありましたら、お知らせねがいます。
日本モンキーセンターはサル研究を主とした専門知識を活かし、われわれにサルが置かれている環境やサルの正しい知識、サルのためにできることなどを教えてくれます。
公益財団法人として認められているため、寄附金は税制優遇措置の対象となります。
これからも日本モンキーセンターが動物研究や動物福祉向上のために活動できるよう、応援しましょう!
以上、マンドリル「デコ」のお話でした。
【参考】
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