ホッキョクグマやカリフォルニアコンドルの命を救うサンディエゴ動物園

ノーザンフロンティアとエレファントオデッセイ|San Diego Zoo6

野生動物の保全活動に取り組むサンディエゴ動物園を紹介します。

ゴリラやオランウータンが暮らすロストフォレスト、コアラやタスマニアデビルが暮らすアウトバック、マサイキリンやチーターが暮らすアーバンジャングル、そしてパンダやユキヒョウが暮らすアジアンパッセージ。

今回お届けするのは、NORTHERN FRONTIER(北の辺境)とELEPHANT ODYSSEY(ゾウの冒険)。

サンディエゴ動物園 マップ

NORTHERN FRONTIER

ノーザンフロンティアには氷や雪が設置され、北の寒い地域が表現されています。

最初にあらわれたのは、おそらくトナカイ。角以外まったく見えないところにいました。

順路を進むと、北の動物代表ホッキョクグマの登場です。

ホッキョクグマ

サンディエゴ動物園 ホッキョクグマ

今まで見たホッキョクグマの中で、いちばん大きいような気がします。思いっきり陸で過ごしており、毛も茶色になってます。

ホッキョクグマの展示場

サンディエゴ動物園のホッキョクグマの展示場は、大きなガラスで囲まれています。さまざまな角度から観覧することができるつくり。もちろん、プールもあります。

地上からも水面からも見えるようにつくられてましたが、そんなタイミング良くホッキョクグマは来ず……いたのはカモだけ。ぺらぺら動くカモの足、なんだかコミカル。

陸上からは見えない動物の動きを見ることができるのが、水中ビューのメリットです。

展示場の陸地は丘のように盛り上がっています。野生環境と同じように、穴を掘れる仕組みが施されているそうです。

わたしが訪れたときも、1頭は穴に入っていたんでしょうか?顔は砂だらけでした。

サンディエゴ動物園 ホッキョクグマ

保護されたホッキョクグマを展示中!

サンディエゴ動物園では、現在3頭のホッキョクグマを飼育しています。いずれも母親がおらず、野生で途方に暮れていたホッキョクグマの孤児です。

メスのChinookは保護時、すでに1歳ほどで母親に何があったかは不明。

オスKallukとメスTatqiqの2頭はきょうだい。生後数か月のときに母親が射殺されているのが見つかりました。

狩りの方法も知らないホッキョクグマの子どもたち。放置すると死亡する可能性が高いため、保護され、動物園で育てられました。

いったい何のために母親は殺されてしまったのでしょう。ヒトの行動に憤りを感じます。

彼らは幸いにも生きているうちに発見され、現在まで元気に育っています。しかし、犠牲になってしまった子もいるのだろうと思うと、本当に悲しいです。

ホッキョクグマのKalluk

最初に紹介した写真のホッキョクグマはオスのKalluk。

なんと体重は581キロ!4足歩行時の目線がおよそ1.5メートル、2足で立つと3メートルにもなります。

他の2頭はメスのため、Kallukの半分ほどの体重しかなく体格差は歴然です。

大きなホッキョクグマが3頭も同時に見れる、アメリカらしいスケールの大きさを感じる展示場です。

ICE AGE 4-D THEATER

ノーザンフロンティアの近くには、4D映画の上映があります。

見るためにはシアター観覧付きのチケットを買う必要があります(プラス6ドル)。

わたしは見ていませんが、子どもたちには大人気の映画のようでした。

ELEPHANT ODYSSEY

しばらく歩くとお隣のエリア、ELEPHANT ODYSSEYに入ります。

エレファントオデッセイでは、たくさんの動物が開放的な展示場で飼育されています。

主役のゾウの敷地は特に広くて、サファリパークのよう。広い分、さまざまな場所からゾウの姿が見えます。もちろん大きな観覧スペースもありますが。

縦に長いエレファントオデッセイ。歩道沿いにはカピバラやバク、ラマなどが次々と登場します。

まず現れたのは、ライオン。メスとオスがいっしょに展示されていましたが、遠くにいたため写真は撮れませんでした。ざんねん。

ジャガー

そして、つぎに現れたのは、南米に生息するジャガー。

サンディエゴ動物園 ジャガー

するどいまなざしがクール。

結局このあとすぐ寝てましたが。猛獣は起きてるだけでもラッキーだ、と自分に言い聞かせます。

ラマの近くには、ケープハイラックスがいました。

ケープハイラックス

アフリカに生息するハイラックス。見た目はネズミのような動物です。

サンディエゴ動物園 ケープハイラックス

ところが、実際は全く異なるイワダヌキ目イワダヌキ科という原始的な動物です。

歯や足指、頭蓋骨の構造などはゾウに類似しており、祖先が同じと考えられています。

警戒心が強い!

ヒョウやハイエナ、タカなど天敵の多いハイラックスは食事中も警戒を怠りません。

仲間同士で円をつくり顔を外側に向け、敵を見逃さないようにサークルフォーメーションを取るそうです。見たことはありませんが、可愛いこと間違いなし!

野生の生活はたいへん。満足に食事ができることに改めて感謝です。

さらに先へ進むとミーアキャットがいました。そして、お隣にはzoo zoo diary初登場!

コビトマングース

アフリカに生息する最小のマングース、ドワーフマングース。日本ではコビトマングースと呼ばれています。

サンディエゴ動物園 ドワーフマングース

本当に小さくて、ねずみほどのサイズ。

マングースは食肉目なので、肉食。コビトマングースも昆虫をはじめ、トカゲや小鳥などを食べます。

コビトマングースに会える動物園

日本では、東京都・上野動物園と大阪市・天王寺動物園で飼育されています。

どちらも行ったことありますが、どこにいたのやら。

上野動物園では西園の小獣館、天王寺動物園ではアフリカサバンナゾーンに展示されているそうです。

そして、写真は撮れませんでしたが、エレファントオデッセイにはカリフォルニアコンドルがいます。

カリフォルニアコンドル

カリフォルニアコンドルは飛ぶ鳥の中では最大級。

視力が非常に良く、頭も良いと言われています。なんと彼らの飛行速度は毎時88キロ、高度は4600メートルほどまで達します。

むかしから、ネイティブアメリカンはカリフォルニアコンドルをサンダーバードと呼び、力の象徴とあがめています。

カリフォルニアコンドルの絶滅を防いだ!

1980年代、カリフォルニアコンドルは生息地の減少や密猟、鉛中毒などによって絶滅寸前でした。

サンディエゴ動物園はアメリカ合衆国とカリフォルニア州の許可を受け、カリフォルニアコンドルの保護・繁殖を実施。人工ふ化や人工飼育も行い、昼夜問わず働きました。

その結果、20年間でおよそ20羽から200羽へと個体数を増やし、カリフォルニアコンドルは絶滅を回避したのです。

現在サンディエゴ動物園は、動物園で育ったカリフォルニアコンドルたちを野生へ帰す活動を行っており、野生の個体数増加に寄与しています。

鉛中毒とは?

死肉を食べるコンドルなどの猛禽類。

ヒトが銃殺し、放置した獲物を食べることがあります。しかし、動物の死体には銃弾が残されている状態。それを食べた鳥たちは、弾の成分である鉛に侵され、死に至ることがあります。

カリフォルニア州では鉛弾の使用による狩猟が禁止されています。一方で、他の州ではカリフォルニアの規制は意味をなさないため、鉛弾が使われ続けています。

鳥の鉛中毒はアメリカだけではなく、全世界で起こっている問題です。

日本ではタカやワシが、鉛中毒によって死亡しています。銃殺した動物は放置しない、など法規制が行われています。しかし、十分な成果が出ていないそうです。

ハンターによる獲物の投棄がなくなることを心から願うとともに、猛禽類医学研究所の活動を応援しています。

サンディエゴ動物園のカリフォルニアコンドル

サンディエゴ動物園のカリフォルニアコンドルのほとんどは、わたしたちの目にふれない場所で飼育されています。展示場には数羽のみ放されています。

わたしが行ったときは、3羽のカリフォルニアコンドルが展示されていました。しかも、大きな羽を広げて羽ばたく姿を見ることができました!

見るのに夢中になってしまい、カリフォルニアコンドルの写真が撮れていなくて本当にざんねん。

動物の現状を伝える動物園

サンディエゴ動物園では、複数のパネルを用いて動物の生態や現状など、来園者に知ってほしい内容が書かれています。

そのおかげで、わたしは猛禽類の危機を知ることができました。

悲しいことに、人間による環境破壊や乱獲により、多くの野生動物が個体数を減らしています。自然にやさしく生きていこうと感じさせるのは、動物園の大切な役割です。

ゾウやライオンにばかり目がいってしまいがちですが。サンディエゴ動物園に来たら、カリフォルニアコンドルは必ず見てほしい動物です。

San Diego Zoo7へつづく

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2 Replies to “ホッキョクグマやカリフォルニアコンドルの命を救うサンディエゴ動物園”

  1. おはようございます(^-^)ホッキョクグマの寒さに強い秘密勉強になりました(^o^)ちなみに肉球の欄でところでが、とところでになってますよ!今晩はところてんにします(笑)

    1. フェルナンド・トーレスさん

      おはようございます。
      コメント、ご指摘ありがとうございます。早速訂正しました。
      思いがけず、今晩のメニューが決まって良かったです。笑

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