クロジャガーとクロヒョウを飼育する平川動物公園!黒変種に会いに行こう

野生のネコ・黒変種|平川動物公園3

広大な敷地を持つ平川動物公園。第2回目では、開放的なアフリカの草原ゾーンの草食動物が登場しました。

今回は、肉食動物が暮らすエリアを紹介します。

平川動物園 園内マップ

カバの展示場を抜けると上り坂。どうぶつ学習館が見えたら、順路は直進ではなく右折。

大きな檻が見えています。野生のイヌ・ネコゾーンに突入です。

野生のイヌ・ネコゾーン

最初に目に入る2つの檻は、ジャガーとヒョウの展示場。2階の高さにあたるデッキと、地上から観察出来る仕組みです。

ジャガーとヒョウの檻の中を一瞥しただけでは、動物の姿が見当たらないかもしれません。高低差が設けられた展示場には死角がたくさん。

さらに、平川動物公園のジャガーとヒョウは黄色ではなく黒の体毛持つ黒変種。檻の黒や樹木の影に重なり、発見難易度高めです。

クロジャガー

アメリカ大陸の熱帯雨林や湿地に生息する食肉目ネコ科ヒョウ属の動物。アマゾン最強とも名高い、ハンターです。

平川動物公園のジャガー

現在1頭のオスクロジャガー、ボスキが飼育されています。

ボスキは、王子動物園のアトスとローラの子。京都市動物園のミワと双子です。鹿児島市には、2014年にやって来ました。

まだ生後半年ほどだったボスキ。今年5歳を迎えます。

久しぶりにボスキに会えると、ウキウキ。しかし、くまなく探してもボスキの姿がありません。

2月にケガをして公開中止となっていたので、まだ調子が悪いのかと心配です。あきらめきれず帰り際にもう一度探してみると、

平川動物園 クロジャガー ボスキ
展示場の隅で休むボスキ

ついにボスキを発見!

誰にも気づかれないような角でスヤスヤ寝ていました。

開園後からずっと同じ場所で寝ていたのでしょうか。動く姿は見れませんでしたが、ボスキに会えてほっとしました。

ネコ科動物は夜行性のため、ボスキは日中ほぼ寝ています。起きている姿を見れたらラッキーですね。

平川動物園 クロジャガー ボスキ
ボスキは高所にいることが多い

ジャガーの展示場は2つのスペースが空中通路でつながっています。タイミングが良ければ、ジャガーの肉球を下から見れるかもしれません。

クロヒョウ

食肉目ネコ科ヒョウ属。アフリカからアジアにかけて広く分布しています。

平川動物公園のクロヒョウ

2017年にやって来たばかりのクロヒョウのスーが飼育されています。現在2歳です。

スーは、以前平川動物公園にいたシムの娘。浜松市動物園にブリーディングローンにより移動したシムは、見事役目を果たしました。

さらに喜ばしいことに、2018年3月スーの兄弟にあたる2頭の赤ちゃんが誕生しました。

スーは母親シュヴァルツの血を引く美ヒョウ。光が当たったときにうっすらと浮かぶ模様が、スーの美しさをより際立たせています。

平川動物園 クロヒョウ スー
光が当たるとヒョウ柄が見える

ジャガーと比べると顔や体が一回り小さいヒョウ。身体的な違いを見比べることができます。

黒変種とは?

クロジャガーやクロヒョウは遺伝により体毛が黒くなった個体。黒変種と言います。

亜種ではないため、通常のジャガーやヒョウと生態や特徴は同じです。

黒変種の誕生

黒変種の子は、黄色の個体同士の親からも生まれます。

しかし、親が黒変の遺伝子を持ち、なおかつ子に遺伝しなければ、黒い個体にはなりません。よって、その確率は数パーセントと言われています。

一方、黒変種同士の交配で生まれた子は、黒変種となります。

【追記】2019年2月アフリカ・ケニアで110年ぶりに野生のクロヒョウが観察されました。

クロジャガーがいる動物園

国内のクロジャガーは、ボスキをいれて4頭のみ。4か所で1頭ずつ飼育されています。

  • 日本平動物園:アラシ(オス16歳)
  • 京都市動物園:ミワ(メス4歳)
  • 王子動物園:アトス(オス8歳)
  • 平川動物公園:ボスキ(オス4歳)

アラシは、2003年にアメリカからやって来たクロジャガー。高齢となったため、繁殖適齢期は超えていると考えられます。

ミワやボスキにパートナーが現れますように。

クロヒョウがいる動物園

日本でクロヒョウを飼育している動物園は3か所のみ。

個体数は4頭プラス赤ちゃん2頭です。シムとリリは兄妹です。新たな血統がほしいところですが。

今は2頭の赤ちゃんが元気に育ってくれることがいちばんですね。

  • 群馬サファリパーク:リリ(メス8歳)
  • 浜松市動物園:シム(オス10歳)、シュヴァルツ(メス7歳)、子2頭
  • 平川動物公園:スー(メス2歳)

【追記】シムとシュヴァルツの子は、2頭ともメス。愛称は、セナとセピアに決まりました。

クロヒョウとクロジャガーは日本で見れなくなる?!

珍しいクロヒョウやクロジャガーが絶えないよう、動物園では黒変種同士のペアが好まれています。

ところが、現在国内にいる黒変種の大多数は血縁関係にあります。

近親交配で生まれた子は奇形や病気を持って生まれ、短い人生を送る傾向があります。そのため、動物園での意図的な近親交配は問題視されています。

現時点では、シムとシュヴァルツの1組のみが繁殖可能な黒変種だと言えます。

ワシントン条約で商業目的の取引が規制されているジャガーとヒョウ。黒変種となるとさらに個体数は少ないのが現状です。

日本でクロジャガーやクロヒョウが見れなくなる日は、そう遠くないかもしれません。

そんな貴重な2種類が同じ施設で見れるのは、平川動物公園だけです!ぜひ、じっくり観察しましょう。

平川動物公園4へつづく

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