クロジャガーとクロヒョウを同時に見れるのは平川動物園だけ

クロジャガーとクロヒョウ|平川動物園2

こんにちは。
アフリカ草原ゾーンの草食動物とは対照的に肉食動物が暮らすエリアを紹介します。

今回のおもな内容
  • クロジャガー
  • クロヒョウ
  • 黒変種について

平川動物園 園内マップカバの展示場からのぼり、順路は直進ではなく右折。大きなオリが見えています。アフリカの草原ゾーンの次は、野生のイヌ・ネコゾーンです。

最初に目に入る2つのオリは、ジャガーとヒョウの展示場です。2階の高さにあたるデッキと地上から観察することができます。

しかし、一瞥しただけでは、動物の姿は見当たらないかもしれません。高低差が設けられた展示場には死角がたくさん。

さらに、平川動物園のジャガーとヒョウは黄色ではなく黒の体毛持つ黒変種。オリの黒や樹木の影に重なるなど、発見難易度高めです。

クロジャガー

アメリカ大陸の熱帯雨林や湿地に生息する食肉目ヒョウ科の動物。アマゾン最強とも名高い、ハンターです。

平川動物園のジャガー

現在1頭のオスクロジャガー、ボスキが飼育されています。

ボスキは、王子動物園のアトスとローラの子。京都市動物園のミワと双子です。平川動物園には、2014年にやって来ました。

そのときは、まだ生後半年ほどだったボスキは、今年、5歳を迎えます。

久しぶりにボスキに会えると、ウキウキ。

しかし、くまなく探してもボスキの姿がない。2月にケガをして公開中止されていたため、まだ調子が悪いのかと心配でした。

あきらめきれず、帰り際にもう一度探してみました。

そして、ついにボスキを発見!

平川動物園 クロジャガー ボスキ

誰にも気づかれないような角でスヤスヤ寝ていました。

開園後からずっと同じ場所で寝ていたのでしょうか。動く姿は見れませんでしたが、ボスキに会えてほっとしました。

ネコ科動物は夜行性のため、ボスキは日中ほぼ寝ています。起きている姿を見れたら、ラッキー。

平川動物園 クロジャガー ボスキ

ジャガーの展示場は2つのスペースが空中通路でつながっています。タイミングが良ければ、ジャガーの肉球を下から見れるかもしれません。

クロジャガーがいる動物園

国内のクロジャガーは、ボスキをいれて4頭のみ。4か所で1頭ずつ飼育されています。

  • 日本平動物園:アラシ(オス16歳)
  • 京都市動物園:ミワ(メス4歳)
  • 王子動物園:アトス(オス8歳)
  • 平川動物園:ボスキ(オス4歳)

アラシは、2003年にアメリカからやって来たクロジャガーです。高齢となったため、繁殖適齢期は超えていると考えられます。

ミワやボスキにパートナーができる日が来ますように。

クロヒョウ

お隣には、昨年やって来たばかりのクロヒョウのスーが展示されています。

スーは、以前平川動物園にいたシムの娘。現在2歳です。

浜松市動物園にブリーディングローンにより移動したシムは、見事役目を果たしました。母親シュヴァルツに似た整った顔立ちです。

さらに喜ばしいことに、今年3/2にスーの兄弟にあたる2頭の赤ちゃんが誕生しました。すくすく育つことを願っています。

ジャガーと比べると顔や体が一回り小さいヒョウ。身体的な違いを見比べることができます。

平川動物園 クロヒョウ スー

黒変種のため模様は見えにくいですが、光が当たったときにうっすらと見える模様が美しい。

クロヒョウがいる動物園

日本でクロヒョウを飼育している動物園は3か所のみ。

個体数は4頭プラス赤ちゃん2頭です。シムとリリは兄妹です。新たな血統がほしいところですが。

今は2頭の赤ちゃんが元気に育ってくれることがいちばんですね。

  • 群馬サファリパーク:リリ(メス8歳)
  • 浜松市動物園:シム(オス10歳)、シュヴァルツ(メス7歳)、子2頭
  • 平川動物園:スー(メス2歳)

【追記】シムとシュヴァルツの子は、2頭ともメス。愛称は、セナとセピアに決まりました。

黒変種は日本で見られなくなる?!

クロジャガーやクロヒョウは、遺伝により体毛が黒くなった個体。

亜種ではないため、通常のジャガーやヒョウとまったく同じ。つまり、見た目は異なっていても、繁殖可能です。

黒変種はどうやって生まれるの?

黄色の個体同士の交配でも、黒変種の子が生まれることもあります。しかし、親が黒変の遺伝子を持ち、なおかつ子に遺伝しなければ、黒変種は生まれません。

よって、その確率は数パーセントと言われています。

一方、黒変種同士の交配で生まれた子は、黒変種となります。珍しいクロヒョウやクロジャガーが絶えないよう、動物園では黒変種同士のペアが好まれています。

ところが、上記を見てわかるよう、現在の国内の黒変種ほとんどは血縁関係にあります。

近親交配では、奇形や病気を持って生まれる場合も多く、短命となる傾向にあります。よって、近親交配を行うことは好ましくありません。

つまり、現在日本国内のクロヒョウは、シムとシュヴァルツの1組のみが繁殖可能と言えます。

ワシントン条約で商業目的の取引が規制されているジャガーとヒョウ。黒変種となるとさらに個体数は少ないのが現状です。

日本でクロジャガーやクロヒョウが見れなくなる日もそう遠くないかもしれません。

そんな貴重な2種類が同じ施設で見れるのは、平川動物園だけです!

ぜひ、じっくり観察してみてください。

平川動物園3へつづく

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